それぞれが自分に納得しない表情を浮かべる上位3人。(Photo:FDO)
武藤、伊沢を突き放して優勝 秋晴れに恵まれた鈴鹿サーキットで、フォーミュラドリームレース03年度シリーズ 第7イベント(第10戦)が、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン最終戦のサポー トレースとして開催された。金曜午前9時10分から30分間のフリー走行が行われ、 11時10分からは第10戦のスターティングリッドを決めるタイムアタック、13時15分 から第11戦のスターティングリッドを決めるタイムアタックと、タイムスケジュー ルは進んだ。各セッションとも、路面は完全ドライコンディションだった。 第10戦の決勝レースは、土曜日午後1時25分から秋晴れの下で開催された。スター トではポールポジションにいた武藤英紀よりも加速が良かった伊沢拓也が第1コー ナー手前で武藤の背後に迫った。しかしアウト側に平出英敏が並びかかっており、 行き場をなくした伊沢は平出に2位の座を譲った。 平出は2位に上がったものの、伊沢をかわす際に接触したため操縦性が悪化、ペー スが上がらなくなっていた。伊沢も同様に操縦性に違和感を覚えていたが、2周目 のヘアピン立ち上がりで平出に襲いかかり200R、250Rでアウトに並ぶと、スプーン の飛び込みで2位を奪い返した。平出はその後、安田裕のぶにも攻められてポジショ ンを4位へと落とした。 首位の武藤は、ひとり2分4秒台に入れて首位をかためた。伊沢、安田は必死で追い すがるが差は徐々に開いていく。その後方では平出、坂本裕也、高崎保浩、藤井誠 暢、友森雄一らが1秒にみたない間隔で集団を作り激しく5位争いを繰り広げる。こ の争いから抜け出したのは平出だった。坂本は背後の高崎に攻め立てられ、藤井は 高崎に引き離される一方で友森の攻撃を受けて、7周目の130Rで友森の先行を許し た。 武藤は、レース終盤の9周目、10周目に自らのミスでわずかにペースを落とし、2位 の伊沢との間隔が1秒744にまで縮まった。しかし最終ラップで再び自分のペースを 取り戻した武藤は伊沢を突き放し、1秒976差で今季8回目の優勝を飾った。2位には FD初参戦の伊沢、3位には安田、以下平出、坂本、高崎が入賞を果たした。 詳しくは公式サイトへ。http://www.f-dream.gr.jp