全日本GT選手権

JGTC 第8戦 鈴鹿GT300km 優勝記者会見


両クラスの優勝クルー (Photo: Motorsports@nifty)

■GT500クラス優勝 カルソニックスカイライン

ブノワ・トレルイエ
 「今日はスタート位置が良くなかったし#1が前にいたので苦しいレースになると思ったけど、いいスタートが切れて#18、#23、#22に迫ることができた。ソフトコンパウンドのタイヤを選択していたのでクルマを安定させて無理をしないで走ることを心がけた。#18よりはペースが良かったが、ピットインのタイミングで抜こうと思っていたので、井出にいい形で渡して前に出ることができた。今回は前回のオートポリスと作戦を変更して、早めのピットインをしたのがよかったようだ。GT-Rの最後のレース勝つことができて本当に嬉しい。クルマは非常によかったし、満タンの状態でも安定していたのが勝因だと思う。二人ともGT-Rは今年初めて乗ったクルマだったけど経験の少ない中でいいコンビネーションを組むことができた。チームオーダーは出ていなかった。出ていたらぼくらじゃなくて#23が勝ったので、ぼくらが勝ったということはチームオーダーは出ていなかったということだ。#22と#23に何らかのオーダーが出ていたのかも知れないが、それはぼくの知らないことだ」

井出有冶
 「ブノワからクルマを渡されたときはトップに出れるだろうとチームから聞いていたのでアウトラップから攻めていきました。その時点で#18との差が8秒くらいでもっとペースアップできたのだけど、後半タイヤがきつくなるので無理はしませんでした。残り10周くらいで300クラスのクルマにひっかかって#18に迫られたときは、ヘアピンやシケインでブレーキがきつくて止まるのが難しい状態でした。シケインで止まりきれずにまっすぐ行ってしまってその際、道上さんに前に行かれてしまったけど、2コーナーで道上さんがスピンしたので前に出ることができました。接触はなかったと思います。道上さんがぼくをパスしたときにストレート真ん中を走ってて、ぼくは通常のレコードラインでアウトから入っていたんですけど、道上さんはイン側からコーナーに侵入したので、外側のラインを通ったのでしょうが、そこでリアが出たのだと思います。あそこはラインを外すと全くグリップしない場所なのでそれで道上さんは回ってしまったんだと思います。ぼくにもチームオーダーとかの指示は出ていませんでした」

■GT300クラス優勝 ウェッズスポーツCELICA

青木孝行
 「最後に勝って終われてほっとしています。Zがソフトタイヤを選択しているというのがわかってたので序盤は無理しないでついていって様子を見て、抜けるようなら抜いて実さんに渡すという作戦でした。Zは給油時間が長いし、早く入ったほうが有利なのでZが入ったら一緒に入れという指示が無線で坂東監督からきました。ピットインしたときはZのすぐ後ろでしたが、メカニックがいい仕事をしてくれたので逆転することができました」

田中実
 「(横から青木選手が英語でとはやしたてる)I am very happy to be here……。(トレルイエに)日本語に通訳をしてよ。(笑)えー、最後を勝つということは、来年の第1戦までにクリスマスも正月も楽しく迎えられるというのが一番嬉しいことですね。青木選手から交代するときは、メカニックが絶対Zより先に出してくれると信じていたんですが、なんとひとつ前のピットがセルモで立川選手が斜めにはいってきてまっすぐ出れない状態になってしまったんです。後ろにいったん押されて出ればよかったんですが、坂東監督が前にでろと指示するので、ジャッキを下ろされたときに思いっきりホイールスピンをさせて出ようとしたところうまくクルマの向きがかわってセルモスープラに当たらずに前に出ることができました。この瞬間、勝ったと思いましたね。クルマは速いのであとはクルージングでした」



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