Japanese F3

F3 第1戦 2&4レース 決勝 コートニー大逆転V!

20030322_5.jpg
F1テストドライバーの実力を見せたコートニー(Photo:Motorsports@nifty)

 3月22日、全日本F3選手権第1戦の決勝が行われ、予選12位スタートの#7ジェームス・コートニーがごぼう抜きと大バトルを見せて、見事な優勝を飾った。

 日産エンジンに18年ぶりのポールをもたらした#12モンティンは、あろうことか電気系トラブルでピットスタートになってしまい、ペナルティで予選順位をフイにした#7コートニーと同じく後方から追い上げることになった。

 スタートでジャンプアップしたのは#3横溝、#4クインタレッリのインギングチーム。1周目からワンツー態勢を敷く。驚きは#7コートニー。1周目に12位から5位へ。さらに1コーナーで4位に上がると、3周目の1コーナーで#2佐藤をかわして3位に浮上。前を行くトップ2台を追う。このトムスのエースの活躍とは裏腹に、無限のエース#1細川は1周目でスピンを喫し、大きく順位を落とす。

 トップ2台は1分21秒台。対する#7コートニーのペースは19秒台と急激な追い上げを見せる。また、ピットスタートの#12モンティンも5周目の1コーナーで5位まで順位を上げる。

 折り返しの6周終了時の順位は、#3横溝、#4クインタッレリ、#7コートニー、#2佐藤、#12モンティン、#11柴田。#7コートニーは一旦前との間隔を開けたが、8周目の1コーナーで#4クインタレッリをパス。トップ#4横溝に照準を合わせる。

 8周終了時、1.5秒あった両者の差は、あっという間にテール・トゥー・ノーズ状態に。しかし、#3横溝も踏ん張り#7コートニーのミスを誘う。10周目再び食らい着いた#7コートニーだが、11周目にはまた離れるという強弱をつけた攻めを見せる。

 そして、最終ラップ、バックストレッチで再び#3横溝の背後についた#7コートニーは、130R手前で並びかける。焦った#4横溝はシケインの入口でミスをして失速。#7コートニーが観客を魅了する大バトルを見せて、日本初レースを優勝を飾った。

コートニー

 「鈴鹿のF1は子どもの頃からテレビで見ていたので、ここで走れることは嬉しい。セッティングがうまくできていたので1コーナー回った時点でイケルと感じた。ホワイトラインカットのペナルティはイギリスでは例がなかったのでちょっと面食らった。途中前と間隔が開いたのは、水しぶきでコンピューターに水が入ったようで、ちょっとエンジンがぐずったから」

■決勝 天候:雨/コース:ウェット

鈴鹿2&4レース -RIJ- (2003/03/22) Race Results Weather:Rainy Course:Wet
All Japan F3 Championship Round 1 鈴鹿サーキット 5.824 km
PNoDriverCarEngineLapTime
17ジェームス・コートニーDALLARA F302TOYOTA 3S-GE1228'19.855
23横溝 直輝DALLARA F303TOYOTA 3S-GE12-1.487
34ロニー・クインタレッリDALLARA F302TOYOTA 3S-GE12-7.085
42佐藤 晋也DALLARA F302無限MF204B12-25.071
512パオロ・モンティンDALLARA F303NISSAN SR20VE12-27.966
611柴田 裕紀LOLA-DOME F106無限MF204B12-46.006
78小早川 済瑠DALLARA F302TOYOTA 3S-GE12-53.377
81細川 慎弥LOLA-DOME F106無限MF204C12-53.497
932番場 琢DALLARA F302TOYOTA 3S-GE12-1'03.235
1019柴田 裕吉DALLARA F302TOYOTA 3S-GE12-1'30.970
1136片岡 龍也DALLARA F302TOYOTA 3S-GE12-1'55.281
1218小川 貴広DALLARA F302TOYOTA 3S-GE12-2'05.708
--------《 以上完走 》--------
-33吉本 大樹LOLA-DOME F106TOYOTA 3S-GE2-10 Laps
  • Fastest Lap: No.7 ジェームス・コートニー 2'18.748



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース