7月18日にツインリンクもてぎで行われたGTAの定例会見では、今後のカーボンフリーを見据えた取り組みや、コストダウンについての考えも現在スーパーGTに参戦しているマニファクチャラーと話し合いを進めていると坂東正明会長はコメントした。
現在F1やWRCなどでも検討を進めているe-Fuelについても、現在様々な方式が模索されているが、マニファクチャラーの協力を得て入手可能なものからテストしていきたいとのこと。
また、レースでのCO2排出にとどまらず、製造工程における排出削減を達成するために、タイヤの持ち込み本数の制限や、エンジンの燃費改善にも取り組んでいく。
そのため、2022年からは決勝のレース距離を延長することを考えているという。
現行の燃料タンク容量のままレース距離を延長することで、現在のように規定周回の1/3を消化してすぐに給油とドライバー交代を行うといった作戦は出来なくなる。それでは最後まで燃料がもたないからだ。
これにより、予選からライフの長いタイヤを使用する必要が生じ、併せてエンジン自体の効率向上が求められるようにもなる。
具体的には燃費の計算を踏まえて設定することになるが、おそらく350km〜360kmになるのではないかとのことだ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI