スーパーGT第8戦「もてぎGT250kmレース」は15日、ツインリンクもてぎでノックアウト方式の公式予選を行い、GT500クラスはS Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が、GT300クラスは初音ミクグッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢組)がそれぞれポールポジションを獲得した。
ノックアウト方式の公式予選は13時5分よりQ1が始まった。フリー走行途中でやんでいた雨は再び降り始め、1時間近くのインターバルを置いて行われたQ2、Q3とスケジュールを消化するにつれ雨脚は強まっていった。
こんなコンディションの中、GT500クラスでポールポジションを獲得したのがミシュランタイヤを履くS Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)。Q1~Q3をクインタレッリ、クインタレッリ、柳田とつなぎ各セッションで2位以下を圧倒するタイムを出し、予選を制した。
予選2位はやはりミシュランタイヤのDENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人組)。Q1で石浦が2位、Q2で井口が4位とコンスタントに上位に付け、Q3でも石浦が2位となるタイムを叩き出した。
予選3位はブリヂストンタイヤ勢の中で意地を見せたIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)。Q3を担当したオリベイラは一度は90度コーナーでコースアウトするものの最後の最後で渾身のアタックを行い3位に滑り込んで来た。
予選4位はクラスで唯一ダンロップタイヤを履くEPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)。公式練習でトップを取った勢いそのままにQ1で中山が3位、Q2で中山が2位に付ける。しかし、Q3では道上がドライブするもののオリベイラのタイムに僅差で届かなかった。
ポールポジションを取ったMOLA GT-Rとともにドライバーズチャンピンの権利があるMOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)は5位とチャンピオン争いでは不利な位置からのスタートとなってしまった。
GT300クラスは初音ミクグッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢組)がポールポジション。公式練習で他をぶっちぎるタイムタイムをマークしたが、公式予選でもその勢いは衰えず、Q1谷口、Q2番場、Q3谷口と2位以下を圧倒し、この日行われた全セッションを完全に支配してしまった。
予選2位は、グッドスマイルBMWを5ポイント差でリードし、現在ドライバーズチャンピオンシップでトップのJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸組)。Q1平中8位、Q2田中3位とし、リアウイングの微調整を行うとQ3では平中が2位に食い込んで見せた。これで選手権を争う2台がフロントローに並ぶこととなった。
予選3位はJLOCランボルギーニRG-3(井入宏之/関口雄飛組)。Q3で先月全日本F3チャンピンを獲得したばかりの関口が雨の中、アグレッシブな走りで最後に食い込んできた。
決勝レースは明日14時より53周で争われる。GT500、GT300の年間王者に輝くのは誰になるのであろうか。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichoro TAKESHITA