本山 哲(優勝)
正直こんな結果になるとは思ってませんでした。予選がうまくいかなくて、6位という微妙なポジションからスタートすることになりましたが、
前を走るクルマはみんな1ストップだろうから、なんとか表彰台には上がれるかな、とは思っていましたが。
事故の直後はブノワが心配になりましたが、モノコックから必死で出ようとしてるのを見たので、安心しました。
シリーズを考えれば、ここで最低でも表彰台に上がらなければ、と思っていました。
今週末はチームの雰囲気は良かったし、クルマも悪くなかったんですが、
予選ではタイミングの問題で中途半端なグリッドに終わってしまったので、予想以上の結果が出せてトクした気分ですね。
ビヨン・ビルドハイム(2位)
今日はストラテジーが良かったです。ホンダ系のチームのいくつかが1ストップだと事前に知ってましたし、
1スティント目は前を走るモトヤマより速く走れていたので、赤旗がなければもっと良かったんじゃないかと思っては居ますけどね。
ですが、ブノワが幸運にも無事だったのは良かったです。
チームにとっても今回はいい週末だったんじゃないでしょうか。
井出 有治(3位)
朝の時点では1ストップで行くつもりでしたが、お昼の間にエンジニアから『(ノーピットで)行ってくれ』と言われました。
フリー走行でのタイヤの磨耗は悪くなかったので、やってみようという気持ちになりました。
赤旗のときに周囲にいたクルムさんやファビオのタイヤを見たんですが、僕のタイヤが一番良い状態でした。
それでも終盤はリヤタイヤがきつくなって、クルムさんを抑えるので精一杯でした。
レース再開後は自分がどの辺を走っているのか判ってなかったんですが、途中で『今3位だから、頑張って』と無線で言われて、正直
(プレッシャーになるので)聞きたくなかったなぁ、と思いました。
服部 尚貴(優勝チーム監督)
あのポジションからスタートすることと、朝のタイヤの磨耗状態を考えて、ノーピットで勝つ可能性がありそうだと考えていたんですが、
松田が予想以上に速いペースでギャップも開いていったので、正直序盤は『あ、失敗したかも』と思っていました。
中断の間にクルマの調整をすることができ、ノーピットのデメリットもなくなったので、本当にブノワには申し訳ないんですけど、
赤旗が出てラッキーでした。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI