7月19日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第3戦の決勝が富士スピードウェイで行われ、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、セーフティカー(SC)ランからの再スタートで一気にトップに出て、昨年の初優勝に続き自身2勝目を飾った。
4月末に開催されたオートポリス(AP)大会の決勝が、悪天候で中止となり、その代替レースが今大会に組み込まれた。ただし、AP大会の予選結果は生かされ、周回数は25周、タイヤ交換義務はなし、ポイントは通常の6割程度(1位12p〜9位1p)という、やや変則的な形での開催となった。
決勝グリッドは、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)と、タイトルを争う二人がフロントローに並び、2列目には、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)、そして3列目には、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)と坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)となっている。
第6戦の優勝でシリーズポイントを73まで伸ばし独走状態の太田に対し、少しでも差を詰めておきたい岩佐(38.5p)との勝負が注目された。
ところが、その岩佐はスタートで出遅れ、太田がトップで1〜2コーナーをクリア。後方に飲み込まれた岩佐は1コーナーの混乱のなかで福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE SF23)と接触。サスペンションを傷めて、その場でリタイアとなってしまった。
これでSCが導入され、長いSCランのあと10周目にリスタートを迎える。ここでトップの太田は最終コーナー付近まで加速せずに引っ張るが、これが仇となったのか、1コーナーの競り合いでオーバーラン。9番グリッドから4位にまで浮上していたフラガが一気にトップに躍り出る。
さらに太田には、スタートのグリッド上で、路面をブロワー(送風機)で乾かしたとして、10秒ペナルティが課されてしまう。
再開まもない11周目の13コーナーで、後方で争っていたJuju(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)と野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)が接触。Jujuはホイールを損傷しストップ。2度目のSCランとなる。
15周目に再開されると、ここからはフラガが2位の野尻を徐々に引き離し、昨年鈴鹿で行われた第10戦以来の2勝目を飾った。優勝が2回とも代替レースというフラガは「(午後のレースがあるので)今回もシャンパンが飲めないのが残念」と笑顔で語った。

太田のペナルティにより、3位には坪井が繰り上がり、以下、牧野、フェネストラズ、大湯と続き、7位の小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)は初入賞を果たした。
ランキングは、ペナルティを課され8位となったものの、太田が2点を加え75ポイント、ノーポイントだった岩佐(38.5ポイント)との差をまた少し広げた。
午後は、3時35分から第7戦決勝が41周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: 日本レースプロモーション(JRP)

