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第5戦筑波決勝 酒井翔太に敵なし、ポール・ツー・ウインの完勝

優勝した酒井翔太(ファーストガレージFG108)

 2026年Formula Beat(F-Beat)地方選手権シリーズ第5戦決勝が5月31日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションの酒井翔太(ファーストガレージ FG108)がスタートでトップに立つとそのまま2位以下を引き離して序盤から快走、18周で2位の金井亮忠(チームNATS 正義 001)に4.316秒の差をつけて優勝した。

 第5戦決勝は予定より20分遅れて午後2時17分フォーメーションラップ開始。すっかり初夏の気候の筑波サーキットは気温31.6度、路面温度54.1度となっている。パドックで聞いたところではタイヤに高負荷がかかる高速コーナーが少ない筑波ではタイヤの負担はそれほどではなく、むしろドライバーにとって厳しいだろうとのこと。

 今回の大会は2レースなので、タイヤが1台あたり2セット使用可能となっている。第4戦では全車が予選で使用したタイヤを使っていたが、第5戦では選択が分かれた。新品タイヤを投入したのが、酒井、大蔦健太(MYST☆ダイヤ設備)、富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)の3台。第4戦を走ったユーズドタイヤを継続利用するのが中村祥貴(ファーストガレージ FG108)、KAMIKAZE(ファーストガレージ Rd04W)、村上太晟(ファーストガレージ FG108)、長嶋重登(ミスト☆T.U.CGROUP)の4台。そして金井は事前に皮むきしておいた新品タイヤを履いている。タイヤの持ちを考えれば継続使用でもライフの問題はなく、スタート直後はウォームアップが早いので有利。しかし後半になってもタレが少ないのは新品タイヤの方。そうした意味ではスクラブ済みの金井の新品タイヤが一番有利そうだというパドックの声。一方新品タイヤでも酒井はインラップやフォーメーションラップで十分ウォームアップできるだろうとの意見も。

 なお第4戦7位フィニッシュだった松本隆行(SHOUEI☆ミスト)は第5戦欠場とのことで8台がグリッドに並んでレーススタート。

オープニングラップの先頭集団

 第4戦ではスタートに失敗して金井の後塵を拝した酒井だが、今回はきれいにスタート。イン側からホールショットを奪う。2位金井、3位KAMIKIAZEと続くが4番グリッドの村上はエンジンストールして大きく出遅れる。全車が出た後に押し掛けで村上は動き出し当然ながら最後尾からレーススタート。第1コーナーでは6番手スタートの大蔦がアウトから5番手長嶋に襲い掛かるがここは長嶋がポジションを守る。

 オープニングラップを終えてトップ酒井は2位金井に0.987秒の差。3位KAMIKAZEはそこから2.877秒差と早くも酒井と金井の一騎打ちの状態に。4位長嶋、5位大蔦と、6位富澤。最下位に落ちた村上はトップから27秒のビハインド。

 3周目に酒井は早くも金井に2.275秒の差。第4戦と同じくこの2台のペースが飛びぬけており、3位KAMIKAZEはそこから7秒以上遅れている。見どころはスタートを大失敗した村上のリカバリで、3周目に早くも中村を捉えて7位に挽回。ラップタイムも56秒台とトップ2台に続くペース。

 酒井は5周目に53秒817と今回のファステストラップを出すとややペースを抑えるが、それでも金井との差はじわじわひろがり6周目に3.691秒まで拡大。

長嶋重登と大蔦健太の争い

 後方では順位が動かない中で、長嶋と大蔦の4位争いが勃発。6周目に0.278秒差となると勢いは明らかに大蔦が上で7周目に突入。第1コーナーで大蔦がオーバーテイクを仕掛けて前に出るがスピン。大蔦によるとアウト側の芝に乗ってグリップを失ったとのこと。第2コーナーの真ん中で止まってしまうが、幸いすぐに再スタートを切ってレースに復帰する。後続の富澤、村上がその脇を通過していき、大蔦7位にドロップ。村上はこの周に富澤を仕留めて5位まで進出。

 後方の混乱をよそに酒井は4.872秒までリードを拡大して独走状態。トップスピードも時速201キロと群を抜いている。第4戦では酒井と同様時速200キロが出ていた金井は時速197キロ台、セッティングを変えてきたか?

 レースは後半戦に入り、酒井はややペースを抑えたか10周目に5.156秒差まで金井を離すと、11周目、12周目と5秒台で間合いをキープ。後続も動きがない膠着状態の中、台風の目はやはり村上で、5位に上がると10秒以上あった4位長嶋とのギャップを12周目に4.007秒まで削り取る。ラップタイムも55秒台で長嶋より1.8秒速く14周目には1.412秒差まで迫る。

 15周目、トップ酒井と2位金井は5.576秒の差。3位KAMIKAZEはそこから30秒以上離されている。そしてこの周に村上は長嶋も捉えて4位までポジションをを戻す。

 酒井は僅かにペースを落としてファイナルラップに入る。もはや彼を脅かす者はなくそのままフィニッシュラインを通過。ポール・ツー・ウインの完勝を飾った。2位4.316秒差で金井、3位KAMIKAZEは44秒差、4位村上57秒差とここまでが同一周回で、5位長嶋、6位富澤、7位大蔦が1周遅れ、8位中村2周遅れで完走した。

 ポディウムに戻ってヘルメットを脱いだ酒井はレースを走り切ったとは思えないような落ち着いた表情で表彰台に上がる。最近のサーキットでは珍しくスパークリングファイトがアルコール飲料で行われるため、未成年の彼は勝利の美酒を味わうことはできず苦笑いで振りまいた。

 F-Beat第6戦/第7戦は7月18日/19日にスポーツランドSUGOで行われる。全15戦で行われる2026年シースンはまだ序盤戦ともいえる。

優勝は酒井翔太(ファーストガレージFG108)

決勝2位は金井亮忠(チームNATS正義001)

決勝3位はKAMIKAZE(ファーストガレージRD04W)

決勝4位は村上太晟(ファーストガレージ FG108)

決勝5位、ジェントルマンクラス優勝はは長嶋重登(ミスト☆T.U.C.GROUP)

決勝6位は富澤もぐら(柏南同窓会公認車ハンマーR疾風)

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

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