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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝 優勝は白崎稜、タイトルは大逆転で鈴木斗輝哉に! INDPクラスはKENTAROが勝利するも、タイトルは今田信宏が獲得!

チャンピオンクラスでチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

インディペンデントクラスでチャンピンを獲得した今田信宏(B-MAX RACING TEAM)

 11月2日、2025FIA-F4選手権シリーズの第14戦(最終戦)が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)が、インディペンデントクラスは、KENTARO(Baum Beauty Clinic)が制した。

 最終戦までもつれ、5.5ポイント差で迎えたチャンピオンクラスのタイトル争いは、今シーズンをリードし続けた佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)と鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)の意地がぶつかり合う展開となったが、大逆転で鈴木が獲得した。

 同様に7.5ポイント差で迎えたインディペンデントクラスのタイトルは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、KENTARO(Baum Beauty Clinic)を僅か0.5ポイント差で下して、初のFIA-F4タイトルを手にした。

 この結果、両クラスとも最終大会で逆転によりタイトルが決まるという、劇的な幕切れとなった。

決勝がスタートした

■チャンピオンクラス

 タイトルを争う二人がフロントローに並ぶという絵に描いたようなシチュエーションとなったが、オープニングラップはさらに劇的な展開が待っていた。

 ポールポジションの佐藤はやや出遅れ、鈴木が前に出るが、2コーナーでインに入った佐藤が鈴木を押し出す形で前に出る。二人の先陣争いはこれでは終わらず、続く3〜4コーナーでは、今度は鈴木がインから佐藤を押し出し、佐藤はたまらずコースオフして順位を大きく落としてしまった。

 この接触で、ややスピードの鈍った鈴木は、続く5コーナーで白崎に先行を許してしまい、2位へ後退。しかし、佐藤の脱落でタイトル争いでは俄然有利な状況になった。

 レースは、コースオフした車両の処理で、2周から4周目までセーフティカーランとなるが、5周目のリスタート後は、白崎、鈴木、梅垣清(TGR-DC RS F4)、三浦柚貴(TGR-DC RS F4)、洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、迫隆眞(PONOS RACING MCS4-24)の順で進んだ。

 折り返しを迎えた7周目に、1周目の押し出し行為に対し、佐藤と鈴木に両成敗となるプラス5秒のペナルティが課された。

 上位陣は、その後も順位に変動はなく、白崎が13周を走りきって、今シーズン3勝目のチェッカーを受けた。2位フィニッシュの鈴木はプラス5秒ペナルティを加えて4位。12ポイントを加算し、逆転でチャンピオンに輝いた。

 一方、25位まで落ちた佐藤は、鬼神の追い上げで順位を挽回し、13位でゴールしたものの、ペナルティで最終結果は14位。昨日のリタイアに続き、2レース続けてノーポイントという、佐藤とチームにとっては悪夢のような週末になってしまった。

レースは途中セーフティーカーが導入された

チャンピオンクラス優勝は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

チャンピオンクラス決勝2位は梅垣清(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス決勝3位は三浦柚貴(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラス決勝で4位に入りチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)

チャンピオンクラストップでゴールする白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

チャンピオンクラスの表彰式

■インディペンデントクラス

 クラスポールのKEN ALEX(BUZZ RACING)がエンジンストール、2番グリッドの清水康弘(ART TASTE F4)もミスで遅れ、今田がトップでオープニングラップを終える。

 5周目にSCランからリスタートすると、逆転チャンピオンに向けて勝つしかないKENTAROが意地を見せ、5周目に清水を、7周目に今田をかわしてトップに躍り出る。2位に下がった今田だが、この順位のままでもタイトル獲得はできるため、無理にKENTAROを抑えることはせず、以降は確実に2位をキープすることに徹した。

 11周目、3位清水がチャンピオンクラスの車両と絡む間に、追い上げてきたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が3位に浮上。その際、両者が接触し、清水はフロントウィングを失い、ペースダウン。徐々に順位を落とすことになる。

 レースは、KENTAROが制し今季6勝目。今田、DRAGONの順でチェッカーを受けた。

 KENTAROは、14戦中6勝と最も多い勝ち星をあげたが、3勝ながらコンスタントにポイントを稼いだ今田に僅か0.5ポイント及ばなかった。

 初めてFIA-F4のチャンピオンとなった今田は、これで、フォーミュラ・リージョナル、SFライツ、FIA-F4と、フォーミュラ3クラスの制覇を成し遂げた。

インディペンデントクラス優勝はKENTARO(Baum Beauty Clinic)

インディペンデントクラス決勝2位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

インディペンデントクラス決勝3位はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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