スーパーフォーミュラ第5戦の予選は、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)の7年ぶり、二度目のポールポジション(PP)で決着した。
予選後の会見では、「7年前ルーキーシーズンで4戦目くらいにポールを取って、勘違いをしました(笑)。そこから7年。テストではトップタイムもありましたが、掴んだと思っては裏切られる、というのを繰り返してきました。長かったです」と、淡々とした口調で語る山下。
7年間、KONDOレーシング一筋でやってきた男は「今年はこれまでにないくらいの調子の良さを感じています」と言い、「本当に嬉しい。今までのレース人生で一番かもしれません。もう明日はどうでも良いです。勝てればラッキーくらいの気持ちです」と周囲を笑わせた。
最後のアタックで山下に僅かに届かなかった2位の太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)は、「クルマは最高でした。チームに感謝です。ポールを取れるクルマだったと思います。大きなミスではありませんが、コンサバになったコーナーとアグレッシブになり過ぎたコーナーがあって、Q1からの伸び率が少なかったと思います」と悔しさを滲ませた。
最後に逆転され3位となった大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)は、「悔しい予選でした。今回も(富士に続いて)トップ3に入っているところは見せたいと思っていて、それが形になったのは良かったと思います。自分としては、ポールを取れたという確信を持ってピットに戻ってきましたが、3番手と聞いて悔しさしかなかったですね」と、やはり悔しさが残ったようだ。
決勝は雨予報も出ていて、ウェットレースになる可能性も高い。スタートで勝負が決着する可能性もありそうだが、脱力系ドライバー(?)山下が、肩の力を抜いて臨めば二度目のポールから二度目の優勝を飾る可能性は高そうだ。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum