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第8戦もてぎ決勝 GT300クラスはJLOC Lamborghini GT3が17番グリッドから優勝を飾る

GT300クラスの表彰式:優勝した小暮卓史/元嶋佑弥組(JLOC)

 2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が、9月22日、、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、17番グリッドから怒涛の追い上げを見せ、34周目にトップに立つとそのまま逃げ切って、今季3勝目を飾った。

 2位はランキングトップのLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、3位には今季初表彰台のUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)が入った。

 予選日は終日雨に祟られたが、決勝日は秋晴れのレース日和となった。SUPER GTシリーズにとっては久しぶりの快晴の下でのレースとなった。

GT300クラスのスタートシーン

 午後1時に300km先のゴールに向け63周(GT500クラス対象)のレースがスタート。

 序盤は、ポールスタートの31号車apr LC500h GT(中村仁)が逃げ、7号車Studie BMW M4(荒聖治)、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)と、上位グリッドスタートの車両が順当にトップグループを形成する。

 ここに、後方スタートから一気に上がってきたのが、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)。17番グリッドから、5周目に早くも9位に上がると、その後もペースを緩めることなく、11周目には同じランボルギーニの87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)を抜き、6位にまで上がってきた。

 規定の三分の一を過ぎた19周目から、続々とピットインが始まるが、88号車JLOC(小暮卓史)は、全車がピットインを終えた27周目には、何と3位にまで浮上。それもトップ31号車apr(中村仁)と65号車LEON(篠原拓朗)が手の届くところまで迫った。

 88号車JLOCの勢いは、その後も衰えることなく、ライバル勢をラップタイムで約2秒上回るという速さで、31周目には65号車LEONを、34周目にはついに31号車aprを捕らえトップに躍り出た。

 トップの座を譲ることになった31号車aprは、38周目に65号車LEON、47周目に18号車UPGARAGE(小林崇志)にも抜かれて4位に落ちると、49周目にはGT500クラスの競り合いに巻き込まれコースオフ。大きく順位を落としてしまった。

 レースは、終盤も快調なペースで飛ばした88号車JLOCが、今季3勝目となるチェッカーを受け、65号車LEON、18号車UPGARAGEが続いた。

 これで、ドライバーズタイトル争いは、今回2位の65号車LEON(84p)、優勝の88号車JLOC(73p)のいずれかがチャンピオンになる可能性が濃厚となり、12月8日に鈴鹿サーキットで行われる最終大会で決着することとなった。

 なお、ランキング2位につけていた、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)は、16番グリッドからタイヤ無交換作戦で追い上げを図ったが、13位でまで順位を上げるのがやっとで、ポイントには届かなかった(64p)。最終大会で予選3位以内、かつ優勝が条件とはなるが、65号車、88号車の結果次第ではタイトル獲得の可能性が僅かに残されている。

GT300クラス:VENTENY Lamborghini GT3とUPGARAGE NSX GT3の争い

GT300クラス優勝はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

GT300クラス決勝2位はLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)

GT300クラス決勝3位はUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)

GT300クラスで優勝した小暮卓史/元嶋佑弥組(JLOC)

GT300クラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE


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