スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは11月3日、シリーズ第8戦が行われている栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで定例会見を行い、来年9月に三重県の鈴鹿サーキットで開催が予定されている鈴鹿1000kmに、現在スーパーGTに参戦しているGT300クラス車両の参戦が可能とになったことを坂東正明代表が明らかにした。
2025年に復活する伝統の鈴鹿1000kmはかつてJSPCやスーパーGTのシリーズ戦として行われていたこともあるが、今回はステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)が開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の第4戦に組み込まれており、これまでのレギュレーションでは例えFIA-GT3規格の車両であってもスーパーGTに参戦しているクルマの併用が許されていなかった。
しかし今回、GTAの坂東代表とSROのステファン・ラテル代表そしてFIAの役員がマレーシアで話し合いを行った結果、JAF-GTを含むすべてのGT300車両に門戸が開かれることとなった。ただしピレリのワンメイクタイヤを使用するなど、細かい規定についてはIGTCのレギュレーションに従うこととなる。
GTAは今回の決定を布石として、2026年にはIGTCに参戦するGT300のチームにスーパーGTのシリーズポイントを付与することを目指している。こうした試みは過去にも2013年のアジアンルマンシリーズ(ALMS)第2戦富士大会において実施されたことがあり、16号車MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)がSGTクラス優勝を果たしている。
来年のスーパーGT第5戦鈴鹿大会は8月24日決勝。そこで戦ったGT300車両がそのまま翌月の鈴鹿1000kmにおいて世界中のFIA-GT3と戦うという、夢の対決は9月11〜14日に開催予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Kazuhiro NOINE