F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリス決勝はアクシデントにより赤旗終了 優勝は中村仁

優勝は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第12戦の決勝が10月15日、大分県日田市のオートポリスで行われ、中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が第2戦富士以来の今季2勝目を挙げた。

 フォーメーション開始直前にインディペンデントカップの齋藤真紀雄(CSマーケティングAKILAND F110)がグリッド上でストップしたため、第12戦決勝はこの1台を除いて午前8時30分にフォーメーションラップが始まった。周回数は13だ。

レースがスタートした

 スタートでトップに立ったのは中村仁。奥本隼士(TGR-DC RSフィールドF4)が2位につける。以下、佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)、野村勇斗(HFDP RACING TEAM)と続いて小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)は5位、後方からは森山冬星(HFDP RACING TEAM)が迫るが、小林はこれを退け、第1ヘアピンで野村を捕らえて4位に浮上する。

 また後方29番手スタートとなったポイントリーダーの三井優介(HFDP RACING TEAM)は一気に19位までジャンプアップして1周目を終えた。

 トップの中村は2周目までに1.388のリード。三井はこの周でも3台を抜いて16位に浮上してきた。

 3周目に入ると森山が洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)に抜かれて7番手に。後ろには荒川鱗(Dr. Dry F110)も迫る。三井は15位だ。

 4周目の1コーナーで洞地がアウトから野村を抜いて5位に。その後ろでは卜部和久(BJ Racing F110)が第2ヘアピンで荒川を抜いて8位に浮上した。この周を終えての中村のリードは2秒694。

 この周で三井は14位に浮上すると、5周目の1コーナーで小松響(WARMTECH Skill Speed)を捉えて13位。6周目の1コーナーでは佐藤樹樹(HELM MOTORSPORTS F110)を捉えて12位と着実に順位を上げてきた。

 一方、トップの中村は5周目に3秒526。6周目には3秒703と着実にリードを広げていく。

 しかし8周目の第2ヘアピンで大宮賢人(PONOS F110)がスピンアウト。グラベルに捕まってしまったため、これの回収のために9周目からセーフティーカーが導入される。ここまでに中村は4秒921の大量リードを築き上げていたが、これで仕切り直しになってしまった。大宮の脱落により三井は11位に。ポイント獲得まであと1台だ。

奥本隼士と佐野雄城の2位争い この後この2台は接触

 セーフティーカーは10周目にピットイン。11周目から追い越しが可能となった。ところがホームストレート上で2位争いを展開していた佐野が奥本を押してしまい、奥本はスピン。コンクリートウォールに激しくぶつかり、コース上にストップしてしまった。これを受けてポストからは直ちに赤旗が提示される。

奥本隼士のクラッシュでレースは赤旗終了となった

 このアクシデントについて、レースコントロールは佐野の危険なドライブ行為と判定、佐野は40秒加算のペナルティを受けて40位に降着となった。また奥本はコースマーシャルとメディカルスタッフの迅速な対応もあり、目立った怪我などはなかった模様で、医務室での検査を終えて自分で歩いてパドックテントに戻ってきている。

 結局、レースはこの赤旗をもって終了となり、9周目の順位がレース結果となった。これにより中村仁が今季2勝目を達成。2位は奥本隼士、3位には小林利徠斗が入り、後方スタートの三井優介も10位で1ポイントをもぎ取った。

 次戦はいよいよ最終大会。11月4-5日にモビリティリゾートもてぎで第13戦、第14戦が行われる。果たしてシリーズチャンピオンの行方はいかに。

決勝2位は奥本隼士(TGR-DC RSフィールドF4)

決勝3位は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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