Formula Beat(F-Be)第4戦の決勝が6月10日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選2番手からスタートした卜部和久(H・R F108)が見事なスタートダッシュを見せて後続を突き放し、第3戦鈴鹿に続いて今季3勝目を挙げた。
第4戦決勝は午後3時より15周で行われた。天候は曇り。路面はドライだ。
スタートから1-2コーナーでポールの佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)と2番手スタートの卜部がいきなりサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げ、卜部がトップに立つ。佐々木は接触を避けるために一旦引かざるを得なかった格好だ。その後方ではハンマー伊澤(アルカディア☆ハンマーRハヤテ)が3位、Gクラスの河野靖喜(ファーストガレージ&ISP)が4位に浮上してきた。3番手スタートの大宮賢人(ハンマーR疾風)は痛恨のストールにより、一気に13位までポジションを落とし、そこから追い上げて10位でオープニングラップを終えている。
しかしその後方、アトウッドカーブでピットスタートの有村将真(アポロ電工フジタ薬局MT)がコースを飛び出したため、レースは2周目からセーフティーカーが入る波乱の幕開けとなった。
セーフティーカーがピットに戻り、レースが再開されたのは4周目。区間ベストを連発して一気に後続を突き放しにかかる卜部。追う佐々木。その後方では伊澤と河野が接戦を展開している。更にその後方では大宮が4周目を9位、5周目を7位で戻ってきた。
5周を終わって卜部のリードは1秒374。2位の佐々木に続いて3位には河野と伊澤を捉えた徳升広平(フジタ薬局アポロ電工高山短大)が浮上してきた。6周目にはいると河野も伊澤を抜いて4位に浮上する。伊澤はトラブルに見舞われてペースが上がらず、7周目にピットイン。そのままレースを終えている。
これで順位は卜部、佐々木、徳升、河野、そして大宮の順に。大宮は8周目に河野を捉えて4位まで挽回してきた。ここまでファステストを連発して逃げ続けた卜部のリードは8周目を終えて2秒045に広がった。
佐々木も自己ベストを更新しながら懸命に卜部を追うが、卜部は1周も手綱を緩めることなく攻め続け、最後は佐々木に4秒226の大差をつけて今季4勝目を挙げた。
スタートで大きく出遅れた大宮も10周を終えたところで前を走る徳升のテールに食らいつき、13周目のアトウッドでついにこれを攻略して、3位表彰台をもぎ取っている。
F-Be第5戦決勝は明日の午前11時より15周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum