TCRJサンデーシリーズ第4戦は21日、モビリティーリゾートもてぎで決勝を行い、HIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が猪爪杏奈(DOME RACING)との壮絶なバトルを制し今季3勝目を飾った。
決勝は午後0時40分にフォーメーションラップが始まった。もてぎには夏の日差しが戻り、蒸し暑い中で決勝がスタートした。
ポールポジションの猪爪杏奈(DOME RACING)はトップで1コーナーへ向かう。2位には好スタートを切った予選3位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)がアウトから予選2位の加藤正将(Audi Team Mars)をかわし2位に浮上。加藤は3位に落ちた。
4位には予選5位から鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が浮上し、5位に塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が、6位にMototino(55MOTO RACING)が続く。
トップ猪爪は2周目に2位HIROBONを1秒4離すが、ここからHIROBONがスパート。3周目にはその差は0秒2となった。ここから猪爪とHIROBONの壮絶なテールトゥノーズの争いが勃発。3位の加藤はこの2人に付いていけずに遅れ始める。
ストーレートで伸びる2位HIROBONは1コーナーで何度もトップ猪爪を追い詰めるが、猪爪もブロックラインを取り、HIROBONの先行を許さない。
この争いは延々と続いたが、ついに10周目の1コーナーで猪爪に並びかけたHIROBONが2コーナー、3コーナーと並走。そしてついに4コーナーで猪爪を攻略し、HIROBONがトップに立った。
トップに立ったHIROBONはこのまま13周を走りきり、今季3勝目を飾った。健闘の猪爪は惜しくも2位、3位には加藤が入った。
4位には大きく遅れて鈴木が入ったが、走路外走行によるタイムペナルティーを科され6位に後退。塩谷が6周目にトラブルで止まったためMOTOTINOが4位に、5位には西澤誠剛(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)が入った。
第5戦サタデー、サンデーシリーズは富士スピードウエイに舞台を移し、9月10~11日に世界耐久選手権(WEC)のサポートレースとして開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI