鈴鹿・岡山S-FJ選手権

S-FJ:第2戦鈴鹿決勝 最終ラップシケインの攻防を制した岡本大地が2連勝、2位に佐藤巧望が、3位に上野大哲が入る

12周の決勝がスタートした

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は22日、三重県の鈴鹿サーキットで行われているクラブマンレース第2戦で決勝を行い、岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が12周を回って優勝した。

森山冬星と居附明利の争い

一時は岡本大地をパスしてトップに立った佐藤巧望

優勝は岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)

決勝2位は佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)

決勝3位は上野大哲(SACCESS RACING ES)

決勝4位は冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport香川)

ペナルティーで18位の居附明利(イーグルスポーツKKS-2)

 決勝は午後2時15分より12周。空は薄雲があるものの初夏を思わせる陽気の中、フォーメーションラップが始まった。予選6位の髙口大将(FTK・レヴレーシングガレージ)はヘアピンでスピンし、隊列に復帰したものの最後尾に付かず、自身のグリッドに戻ったため後にペナルティーが科されることとなる。

 スタートではポールポジションの岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)と同2位の佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)はポジションを守り1コーナーを通過。予選3位の居附明利(イーグルスポーツKKS-2)は動き出しが鈍く6位まで後退する。3位には同4位の上野大哲(SACCESS RACING ES)、4位には同7位から森山冬星(DIXCEL☆ROYAL/MYST)がジャンプアップ。5位には予選順位のまま冨田自然(MYST KKS-Ⅱ/ArugaSupport香川)が、6位に居附が続く。

 トップに立った岡本は2周目には2位以下を2秒離し早くも逃げ切り体制に入る。3周目には森山が130Rで上野をパスして3位に、居附も4位に上がってきた。

 勢いに乗る4位居附は、ヘアピンで森山をインからパスし3位に上がるが、森山も引かず、続く200Rでこの2人は接触。森山はコースアウトしここでレースは終了。居附はスピンするもののレースに5位で復帰した。これで3位に富田上がり、上野が4位に続く。

 6周目に岡本が2位佐藤を4秒1離したところで、スプーンでコース上に停止したマシンがあったためセーフティーカー(SC)が導入される。

 この時点でトップは岡本、2位に佐藤、3位に富田、4位に上野、5位に居附、6位にはベテランの太田浩(ミスト・セキグチ・制動屋)が上がってきた。

 SCは9周を回ってピットイン。レースは10周目から残り3周で再開される。

 リスタートではトップ岡本に2位の佐藤が襲いかかりテールトゥノーズの争いに。11周目には佐藤が岡本のスリップから抜け出し、1コーナーでインからパスしトップに立つ。また、4位の上野が富田をインから捉え3位に浮上。

 最終ラップ。2位に落ちた岡本もあきらめない。130Rで佐藤のテールに張り付くと、シケイン侵入でアウトからパスすると見せかけインにマシンを振り、フルブレーキング。佐藤に並びかけついにシケインでトップを奪い返した。

 優勝は岡本で第1戦に続きポールトゥウィン。初優勝を逃した佐藤は惜しくも2位、3位には上野が入った。

 4位には富田が、5位には居附が入ったが、接触で40秒の加算のペナルティーを科され18位に後退。5位には予選8位から小松響(Rn-sports・OKABE・KKSII)が、6位には予選15位から三島優輝(Rn-Sports制動屋KKSII)が入った。

 第3,4戦はここ鈴鹿サーキットフルコースで6月19、20日に開催される。第4戦は第3戦のリバースグリッドとなる予定だ。

左から2位・佐藤巧望、優勝・岡本大地、3位・上野大哲

優勝 岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)
 「いままで10周のレースでしたが12周だと燃料がもつかどうか心配だったので、そこをケアするのとタイヤも連続走行したことなく路温も上がって難しいコンディションでした。SC前はプッシュしてたのでタイヤを使ったのかと心配でした。SC後は逃げ切ろうという感じではなくてスリップに入られたら厳しいと思っていました。最後のシケインは経験の差かなと思います」
2位 佐藤巧望(MYST.KK-SII.制動屋)
 「序盤は岡本選手のウォームアップが良かったのか離されてしまいました。タイヤもたれて厳しかったですがSCのおかげで差が縮まって、ウォームアップも良くて抜くことができました。最終ラップのシケインは周回を間違えていてもう1周あると思っていて、強引にブロックしませんでした。軽く押さえた程度だったので抜かれてしまいました」
3位 上野大哲(SACCESS RACING ES)
 「今回12周に増えたので前半は押さえてタイヤを大事にしてたんですが、たれてくるのが早くてSCが入るまでは5位まで落ちてしまいました。SC後はクリーンなバトルができて接触もなく一度1コーナーで抜かれましたが、1セクターで押さえて逃げ切ることができました。予選より下がらなくてよかったです」
初レースを18位で終えた居附明利(イーグルスポーツKKS-2)
初レースをペナルティーの18位で終えた居附明利  「スタート大失敗して6位まで落ちてしまいました。16秒台は岡本選手と佐藤選手とぼくだけでトップ集団に付いていけるペースでした。ヘアピンで3位に上がりアウトから寄せていったら森山選手が引かなかったので当たってしまい、スピンしてしまいました。再スタートはできましたが、フロントウイングが曲がり、アライメントも狂ってしまい、SC後は勝負になりませんでした。予選が3位だったので悔しいです。決勝で力を出せなかったので60点ですね。残りのレースも日本一決定戦まで全部出ます」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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