10月24日、スーパーGT第6戦が行われているオートポリスで恒例のドライバートークショーが開催された。
今回出席したのはGT500クラスポールポジションの大湯都史樹(16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)、予選2位の大嶋和也(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)、そして予選3位の大津弘樹(64号車Modulo NSX-GT)。
GT300クラスはポールポジションの嵯峨宏紀(31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)、予選2位の山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)、そして予選3位の吉田広樹(52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT)だ。
各ドライバーのコメントは以下の通り。
- 吉田広樹(埼玉トヨペット Green Brave)
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「アタックでは大きなミスは無かった。スープラでオートポリスを走るは初めてだったので、それを考えればチームを含めてうまくまとめられたかなと思います」
「走り始めた時の路面コンディションから判断すると、こっちは使わないだろうと考えていた方のタイヤが、300の専有走行では良かったので、予選に向けてのタイヤ選択を迷ってしまいました。そこでQ1とQ2でタイヤ戦略を分けることにしましたが、それも含めていい方向に行ったかな、と思います」
(抽選ではBタイヤでスタートすることになったが)「嬉しいです。作戦に幅ができたなと思っています。タイヤ無交換の可能性はゼロではないけど、ここの路面を考えると厳しいと思うので、基本的には交換する方向で考えています」 (九州出身ということで、地元レースへの意気込みを)「去年はここでの開催がなかったので、そういう意味でもいいレースができたらなと思います」
- 山内英輝(R&D SPORT)
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「僕たちもこの重量でこの順位が取れるとは思っていなかったので、正直驚いています。ダンロップさんのタイヤがウェイトを意識させないぐらいにグリップが高かったし、クルマのパフォーマンスも高かったので、本当にみんなすごいな、と思いながら予選を走っていました」
「僕たちにとっても大事な一戦になると思いますが、ワクワクしながらここに来ているので、チームの雰囲気もいいですし、昨日の流れを今日も持続できるように、みんなで精一杯頑張りたいなと思います。僕自身の誕生日プレゼントにもなりましたし、井口選手も地元でのレースということで二人して笑顔で終われるように。ファンの皆さんにも笑顔をお届けできるように頑張ります」
- 嵯峨宏紀(apr)
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「僕たちは幸か不幸かここまでノーポイントでしたので、車体が軽かった、という要素が第一に挙げられます。そういう中で、オートポリスに来るまでにハイブリッドのテストをやってきて、ようやく抱えてきた問題を解決できたので、普通のクルマになったというか、ようやくスタートラインに立てて、31号車の本来いるべき場所に戻ってきたというのが大きいです」
「100kg積んだ人たちがすぐ後ろにいますけど、そもそも僕らは最初から同じぐらいの車重なので、やっと同条件で戦えたな、という感じです」
「今週に入る前はポイントを取りましょう、というのがテーマでしたが、昨日のポールで1点取れたので、このまま帰ってもいいのかな、という感じなんですけども、決勝でもなんとかもうちょっとポイントを取って帰りたいと思います」
(今回もドライバーズパフォーマンスが楽しみだが)「あまりプレッシャーをかけないでください。そろそろ普通の男の子に戻りたいと思っているので」
- 大津弘樹( Modulo Nakajima Racing)
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「(スーパーフォーミュラでの初優勝について)今週も色んな人にお祝いを言っていただいて、嬉しい限りです」
「(昨日の予選は)僕たちが一番軽かった、ということもあって、条件は揃っていたんですが、僕が走ったQ1で大湯選手にあと一歩届かなくて悔しい思いをしました。僕たちとしては上位からスタートできるのはいい条件なので、今年獲得していない表彰台と初優勝のチャンスだと思います」
「オートポリスは何が起こるかわからないし、タイヤの摩耗も激しいので、僕らのダンロップタイヤがどこまで持つかも未知数です。でも上位に2台のダンロップユーザーがいますので、16号車の様子を見ながら僕のセカンドスティンはタイヤ選択ができるので、力強いレースができると思います」
- 大嶋和也(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
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(非常に惜しい予選結果だったが)「僕らはウェイトが重いですし、正直こんな順位に来られるとは思っていませんでした。僕のアタックも決まったわけではなくて、公式練習のタイムより3秒も速かったので、景色が違いすぎて全コーナーでミスしていました。『ああ、やらかしたなあ』と思って帰ってきたら、チームが興奮してて『あと1000分の7だったよ』と言われて、自分が一番びっくりしました」
「前回はあんなトラブルが出て、TGRの方々が思い詰めた表情をしていたので、なんとか雰囲気を変えたいな、と思っていました。チームも僕も頑張れたな、と思います」
(決勝ではペナルティストップが課せられるが)「正直かなり厳しいと思っています。でもこのコースはすごくタイヤに厳しいので、クルマさえ決まっていれば充分差を詰めるチャンスはあると思っています。ちょっとでもポイントを上げて帰れるように頑張ります」
- 大湯都史樹(TEAM Red Bull MUGEN)
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「横にいる大津選手との一騎打ちみたいな形でしたが、その中でトップタイムを出せたのは個人的に嬉しいですし、ダンロップユーザーで1-2を取れたのは大きな進歩だったと思います。そういう意味でQ1もQ2もよかったです」
「笹原選手がタイムを出したときに『これはポールだろう』と思っていましたが、1000分の7差で大嶋選手がきたので、かなり焦りました。このトークショーにも2番手とかで来ることが多かったので、ポールを取れて本当に嬉しいです」
「僕らは予選より決勝に重きを置いてオートポリスに来ているので、決勝の方が自信があります。ぜひ期待してもらえればと思います」