F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第11戦もてぎ決勝 激戦を制した木村伊織が今季4勝目!!

上位陣の熾烈なバトル

2021FIA-F4選手権第11戦の決勝が11月6日、栃木県茂木町のツインリンクもてぎで行われ、予選2番手からスタートした木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)が今季4勝目を挙げた。

第11戦決勝は午後1時20分にフォーメーションラップを開始したが、吉村渉(Media Do影山BEAR)がグリッド上でエンジンストールしてしまったためにスタートディレイとなり、規定周回数から1周減算の12周で午後1時27分に再度フォーメーション開始となった。

スタートでトップに立ったのはポールポジションの荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)。予選2番手の木村は動き出しで遅れて野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)、奥住慈英(TGR-DC RSフィールドF4)の2台に並びかけられるが、1コーナーでイン側のポジションをキープしてなんとか2位を守り切った。しかしここで木村に当てられた野中は立ち上がりで奥住だけでなく太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)にも先行されて5位に後退してしまった。

その後、4周めの5コーナーでインディペンデントカップのSYUJI(B-­MAX ENGINEERING F4)と中島功(SHINSEI.KK.F110)が接触するアクシデントが発生。SYUJIの27号車がコース上にストップしてしまったために5周目にセーフティーカー(SC)が導入される。

SCはわずか1周でピットに戻り、レースは6周目から再開となったが、ここでタイヤを冷やしてしまった荒川はペースが上がらず、木村の猛攻を受けることに。その背後には奥住も迫ってきた。

なんとか木村を押さえ込みながら走行していた荒川だったが、ダウンヒルストレートで遂に木村がインから荒川に並びかけ、90度コーナーの立ち上がりでトップに躍り出た。さらに奥住も最終コーナー手前で2位に浮上するが、荒川は7周目の1コーナーで奥住を抜き返して2位を奪い返した。

こうして荒川と奥住がバトルを繰り広げている隙に、太田、野中も追いついてきた。

太田は7周目のV字コーナーで奥住のインをついて3位に浮上する。90度コーナーでは太田、奥住、野中が3ワイドで飛び込み、奥住が太田の前に出るが、すかさず太田は8周目の1コーナーで奥住を抜き返した。

奥住は2コーナー立ち上がりで太田に追突、ノーズコーンを破損しながらも3コーナーでアウトから並びかける。この間に小川颯太(WARMTECH Skill Speed)、元嶋成弥(SACCESS RACING)
の2台もこのバトルに加わり、小川は3コーナーで野中のインに割って入ってきた。

奥住は5コーナーでもアウトから太田に挑みかかるが、立ち上がりで僅かにダートにはみ出して失速、この間に野中と小川が奥住を交わして4位、5位に浮上した。

こうした後続のバトルをよそにトップの木村は着実にリードを広げ、8周目には2位との差を1.662秒とする。

しかし後半向きにクルマをセットアップして決勝に臨んだ荒川がここから追い上げ、9周目には1.381秒差、11周目には1.007秒差にまで迫るが、あと一歩及ばず、木村が第9戦SUGOに続いて今季4勝目を挙げた。

2位は荒川。3位には太田が入り、ポイントリーダーの野中が4位。

これによりドライバーズポイントは野中167ポイント、木村が162ポイントと僅か5ポイント差に縮まった。

またインディペンデントカップは予選トップの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)が今季5勝目を挙げている。

第12戦決勝は7日の午前8時55分より13周で戦われる。

荒川鱗と木村偉織のトップ争い

優勝は木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)

決勝2位は荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

決勝3位は太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)

決勝4位は野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)

決勝5位は奥住慈英(TGR-DC RSフィールドF4)

トップでゴールする木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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