FIA-F4選手権第8戦の決勝が11月7日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#35平良響(TGR-DC RSトムススピリットF4)が接戦を制し、連勝記録を7に伸ばした。
第8戦決勝は午後3時25分より13周で行われた。天候は曇り。しかし雨の心配はなく、レースは終始ドライコンディションで行われた。
スタートでトップに立ったのはポールの#35平良。2番手スタートの#62平木玲次(HELM MOTORSPORTS F110)は出遅れて4位にポジションダウンしてしまう。代わって#77小川颯太(WARMTECH Skill Speed)が2番手に浮上した。小川は予選で2番手のタイムを記録していたが、黄旗区間でのオーバーランにより、決勝では2グリッド降格のペナルティを受け、4番手スタートとなっていた。
3位には#97澤龍之介(BJ RacingスカラシップJSS)が続き、4位の平木に続いて#36野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)が5位につけていたが、5周目に#31神晴也(ATEAM Buzz Racing F110)が野中を捉えて5位に浮上してきた。
トップの#35平良は5周終了時点で0.987のリード。#77小川がしぶとく平良のテールに食らいつき、オーバーテイクのチャンスを伺いながら周回を重ねる。
しかし後方でインディペンデントカップの#56YUTAKA TORIBA(BIRD)が#98IKARI(BJ Racing F110)に追突するアクシデントが発生、V字コーナー立ち上がりで2台がストップしたため、6周目からセーフティーカーが導入された。#56TORIBAは走行を再開したが、ウィングにダメージを負っている。
セーフティーカーは7周終わりでピットイン、レースは8周目から再開された。
すかさず9周目の90度で#36野中が#31神のインをつくが、最終コーナーでは#31神が抜き返し5位を死守。逆に野中は10周目に#80伊東黎明(OTG DL F4 CHALLENGE)に詰め寄られ、ポジションを落としてしまった。
一方、トップの#35平良は僅差で追ってくる#77小川に最後まで付け入る隙を与えず、第2戦から負けなしの7連勝を達成。#77小川は2位で今季初の表彰台を獲得した。その後方では#97澤、#62平木、#31神が熾烈なバトルを展開。最終的に#31神が3番手でフィニッシュしたが、平木とのバトルの中で危険なドライブ行為があったとして40秒加算のペナルティがレース後に課せられたため、#62平木が3位に繰り上がった。
インディペンデントカップは#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が連勝。#96齋藤真紀雄(CS Marketing AKILAND)が2位に入った。
Text:Kazuhisa SUEHIROPhoto: Hiroyuki MINAMI