2006全日本ラリー選手権 第1戦 「ツール・ド・九州2006 in 唐津」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■開催月日:2006年4月7日-9日 ■開催場所:佐賀県唐津市 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇SUBARUラリーチームジャパンが全日本参戦 その初陣を勝田範彦が優勝で飾る
今年の全日本ラリーは新機軸が山盛りだ。2駆4駆合体に加えて総合優勝が盛り込まれ、これによりターマックラリーでの2駆FFマシンの活躍がクローズアップされることになった。さらにRBマシンが全日本を走れなくなり、FIAグループN規定に準じた日本独自のRN/RJ車両だけで争われることとなった。 さらにクラス分けもこれまでのC、B、AからJN-4(2000ccを超える)JN-3(1600ccを超え000ccまで)、JN-2(1400ccを超え1600ccまで)JN-1(1400ccまで)となった。これはWRCと同じ排気量区分である。これで全日本ラリーのスタイルは一気にWRCに近づいたともいえる。 その第1戦は、これまで2輪駆動部門の全日本として佐賀県七山村で開催されてきたツール・ド・九州。今シーズンの注目は、誰がチャンピオン奴田原を止めるか?ということ。その筆頭はインプレッサを駆る勝田範彦だ。勝田は今回から全日本戦に参戦を開始したSUBARUラリーチームジャパン(SRTJ)のドライバーだ。 戦いは勝田が序盤から快調にリード。それを昨年度の全日本ダートトライアルSA2クラスチャンピオン北村和浩インプレッサが追う展開だ。奴田原はこの2台に続く3番手。勝田はSS4まで連続ベスト。結局レグ1の8SS中6SSでベストをたたき出し、北村を逆転して2番手に上がった奴田原に29秒のリードを築いてレグ1を終えた。 明けてレグ2、SS9こそ奴田原に譲ったものの勝田はSS10、11と連続ベスト。思い通りの展開で、緒戦を優勝で飾ることとなった。2位にはレグ1終盤のスピンで一時は5位まで後退したものの、レグ2で追い上げて北村が入った。 「緒戦ということで、まだまだセッティングを詰めなければいけない個所もあります。まだまだ速くなりますよ」と勝田。 一方の北村も「2位という順位は悔しいけど、ラリーは楽しかった。舗装はどうなのか、自分自身でも未知数だったけど、クルマはいいし、走り方もわかってきた」とこちらも力強いコメント。 次戦の四国ラウンドも、勝田の得意とするターマックラリー。さらにラリーに慣れた(?)北村と、今回に続きインプレッサが1-2フィニッシュを飾れるか? 大いに期待できそうだ。■Race Results
Pos | Cl-Pos. | Driver - Co Driver | Car | Time/Diff |
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1. | JN4-1 | 勝田範彦 - 北田 稔 | SUBARUラリーチームジャパン・インプレッサ | 47:50.5 |
2. | N4-2 | 北村和浩 - 晝田満彦 | think3・DLインプレッサ | +50.7 |
3. | JN4-3 | 石田雅之 - 清田恵次 | C-ONE POTENZA LANCER | +58.8 |
4. | JN3-1 | 榊 雅広 - 井出上達也 | J&S クスコ KYB・BS インテグラ | +1:10.1 |
5. | JN3-2 | アキラ - 安東貞敏 | ARUZE TRD C-ONE CELICA | +1:16.0 |
6. | JN3-3 | 横尾芳則 - 石丸智之 | ARUZE TRD C-ONE CELICA | +1:17.0 |
7. | JN4-4 | 大庭誠介 - 高橋 巧 | REPSOL・ADVAN ランサー | +1:19.9 |
8. | JN2-1 | 高橋悟志 - 船木一祥 | ミツバ レビン | +1:27.0 |
9. | JN4-5 | 田口幸宏 - 佐藤忠宜 | アドバンPIAAカヤバ ランサー | +1:19.9 |
10. | JN4-6 | 徳尾慶太郎 - 大庭正璽 | BPF・クスコ・ADVAN・KYBランサー | +1:40.0 |
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