7 月22~23日にスポーツランドSUGO(宮城県)において開催されるSUPER GT第5戦で登場する「クスコ スバルADVANインプレッサ」は“トランスアクスル方式シンメトリカルAWD”レース車両となる。
「クスコ スバルADVANインプレッサ」は、昨シーズンまで規定による重量増を避け、リヤドライブ(FR)方式で参戦をしていたが、06年規定では四輪駆動車に対する重量のハンディキャップが廃されたこともあり、よりトラクションを得るためにAWD化を計画。今シーズン前半は開発・製作に専念して今回のデビューとなった。
SUBARUのアイデンティティであるシンメトリカルAWDと、CUSCORACINGが04年から投入したトランスアクスル(ギヤボックスとリヤデフを一体化したもの)を組み合わせた機構を搭載している。エンジンからの駆動はメインドライブシャフトを通してリヤのセンターデフへ。そこからトランスアクスル、フロントデフへと伝えられる。この機構を採用することで、前後の重量バランスはほぼ50:50を実現した。またAWD化することにより、トラクションの増加、雨天時の安定走行ピットアウト時のタイムロス、冷えたタイヤを履いたアウトラップのタイムアップ等が期待できる。
AWD化により懸念された重量増は、車両・パーツの徹底した軽量化により、従来モデルと同等の重量に収めている。
STIがチューニングを担当するEJ20エンジンは、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦のノウハウを生かし、SUPER GTのレギュレーションに沿ったリストリクター径に合わせたECUセッティングなどにより、従来
よりも低回転時のトルクをアップ。また燃費も向上している。なお、ドライバーは99年以来のコンビ、小林且雄と谷川達也である。
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Text & Photo: スバルテクニカインターナショナル株式会社