SUPER GT

SUPER GT第4戦菅生決勝 トヨタモータースポーツニュース

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平成17年7月25日
トヨタ自動車(株)広報部

SUPER GT
第4戦 SUGO GT 300km RACE

“SUGO”でトヨタ・スープラがトップ4独占5連覇達成!
片岡龍也/山本左近組が初優勝。
GT300クラスでもトヨタMR‐Sが1位、3位獲得

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トヨタ・スープラ勢が表彰台独占 “SUGO”での5連覇を達成

 「SUPER GT」の第4戦「SUGO GT 300km RACE」が7月23日(土)、24日(日)の両日、宮城県の“スポーツランドSUGO”で行われた。
 今季の“SUGO”は、シリーズ中盤の第4戦に組み入れられ、GT500クラス18台、GT300クラス26台の総勢44台が参加。このうちトヨタ勢はGT500クラスに8台のスープラ、GT300クラスには2台のセリカと2台のMR-Sがエントリーした。
 今年のシーズンイン前に舗装を一新した“SUGO”へ向けて、トヨタ勢はテクニカルなコースに合わせた新開発空力部品を採用。しかし、事前の合同テストは行われず、22日(金)に行われた練習走行もほぼハーフウェットという状況で、データが不足気味のため、決勝を重視してセットアップを進めた。

◆予選◆

 23日(土)の公式予選1回目は午前10時10分から1時間に渡って行われた。このセッションでトヨタ勢はエッソウルトラフロースープラ6号車が7番手、スープラ37号車が9番手、スープラ36号車が10番手につけてスーパーラップ進出を決定。
 1回目セッションの赤旗中断などで予定より35分遅れの午後2時55分に始まった2回目セッションでは、第2戦富士で優勝を飾ったZENTセルモスープラ38号車がトップタイム、デンソーサードスープラ39号車がセカンドベストを記録し、上位12台の決勝グリッド順を決するスーパーラップに5台のスープラが進出することとなった。
 しかし、続いて行われたスーパーラップでスープラ勢は予想以上の低温に苦戦。スープラ勢は6号車の6番手を先頭に10番手までを占めることとなった。
 一方、GT300クラスでは、このレースから車名が変更された吉兆宝山MR‐S31号車が8番手、RECKLESS MR‐S30号車が9番手、ウエッズスポーツセリカ19号車が11番手グリッドから決勝に臨むこととなった。

◆決勝◆

 24日(日)は曇りがちながら時折日が射し、気温も上昇。午後2時8分に5万人の観客が見守る中で81周の決勝レースのスタートが切られた。
 6番手グリッドからスタートのスープラ6号車はオープニングラップで5位に浮上。スープラ37号車も9番手グリッドから一つポジションを上げ、2周目に7位、10周目には6位と着実に躍進を果たした。
 しかし、その直後、最終コーナー先でコースアウト車両に火災が発生し、レースは10周で赤旗中断。幸いドライバーに大事はなく、2ヒート制で戦われることになったレースは、残り68周で仕切り直しの再スタートが切られることになった。
 第2ヒート目のスタートではスープラ6号車が4位、スープラ37号車が5位にポジションアップ。ツイスティでアップダウンの激しい“SUGO”を舞台に接戦を展開した。
 追い上げを展開したスープラ37号車は、レース中盤のピットインで素晴らしいピットワークを見せ、35周目には首位へと躍進。ピット作業の一巡した時点で、スープラ6号車が3位、スープラ39号車が4位、スープラ36号車が6位と各車上位へポジションアップ。2位争いへ持ち込んだスープラ6号車だったが、他車との接触でペナルティを受け、惜しくも5位に後退。
 この接触の間隙を付いてスープラ39号車が2位、スープラ36号車が3位に浮上。そして、スープラ6号車も残り6周の時点で4位にポジションを上げ、スープラ勢が1位から4位を独占してチェッカーを受けた。
 片岡龍也/山本左近の若手コンビの駆ったスープラ37号車は初優勝。スープラ39号車も今季初表彰台の2位、スープラ36号車が第3戦セパンに続く3位表彰台を獲得。見事、2001年以来続く、前人未踏の“SUGO”での5連覇を上位独占勝利で飾った。
 一方、GT300クラスでも、8番手スタートのMR‐S31号車が、第2ヒート2位でチェッカーを受け、第1ヒートとの合算による総合結果で見事初優勝を果たした。また、3位にもMR‐S31号車が入り、「SUPER GT」両クラスを通じてトヨタ勢の活躍の目立つ結果となった。

ダイナシティトムススープラ37号車 ドライバー片岡龍也のコメント:

 決勝日は気温も上がり、朝のフリー走行からコンディションに上手く合っている手応えを感じた。こんなに気持ちよく他車をパスして行けるのは初めてで、もっと走っていたいほどだった。GT500参戦2年目で初優勝を果たすことが出来たが、FTRS時代から育ててもらった関谷監督やチームの人たちが喜んでくれて、本当に嬉しい。後半戦も全力でチャンピオンシップを戦っていく。

ダイナシティトムススープラ37号車 ドライバー山本左近のコメント:

 9番手スタートで優勝出来るとは思っていなかったが、チームが決勝に向けてベストなセッティングを施してくれて、快調に走ることが出来た。最後は本当に優勝なのか信じられなかった。自分にとっては参戦初年度4戦目での初優勝となり、こんなに嬉しいことはない。

吉兆宝山MR‐S31号車 ドライバー田中実のコメント:

 自分も講師を務めるFTRSの卒業生と二人三脚でやってきて、結果を出せたことはものすごく嬉しい。セパンでは不本意な結果だっただけに“SUGO”では巻き返しを期して臨んだ。今回の結果でシリーズチャンピオンの戦いに残ることが出来たので、最終戦までこの調子を保って戦いたい。

吉兆宝山MR‐S31号車 ドライバー中嶋一貴のコメント:

 走っている間は半信半疑だったが、GTでの初優勝であると同時に、F3も含めて今季初優勝なので格別の嬉しさだ。田中実さんには今までずっと色々教えて頂き、今回結果に結び付けることが出来たことに感謝している。来週のF3でも、この好調の波に乗って勝利を目指したい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 柘植和廣のコメント:

 今回はラッキーだった面もあったが、テストが不足し、データの少ない中でそれぞれのチームが頑張ってくれた。特にF3出身の若手である片岡君、山本君がコンビを組むGT500での初優勝、そしてGT300でもF3参戦中の中嶋君が初優勝という結果には感動した。とはいえ、まだまだ、スープラは予選の一発の速さなどに課題はある。チャンピオン獲得のため我々も引き続き全力を尽くす。



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