スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は27日、同地の西コースで決勝を行い、ポールポジションからスタートした浦田裕喜(RISONE-MYST KKSⅡTODA)が一時順位を落とすもセーフーティーカーが入る荒れたレースを制して初優勝を飾った。
決勝スタートは午後2時。上空に雲が広がり夕刻は雨予報と天候は下り坂だが、レースを通して雨が落ちることはなかった。
スタートはポールポジション、浦田裕喜(RISONE-MYST KKSⅡTODA)の動き出しが鈍く、無難なスタートを決めた予選2位の大井偉史(スキルスピード10V)、同3位の大石裕基(大石工務店イーグル)にパスされ3位に落ちる。
トップに立ったのは大井だが、大石と浦田の3台はテールトゥノーズ。2周目にはスプーン進入で浦田が前を走る大石に並びかけ2位に上がることに成功。しかし、その後方では、中段争いを繰り広げていた5台がスプーンで絡むアクシデントが発生。早くもセーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
処理する台数が多いためSCは9周を回ってようやくピットイン。10周目から残り5周でレースが再開されることとなった。
再開後は、トップ大井と2位浦田が僅差での行き詰まる攻防を繰り広げる。3位大石と4位に上がってきたHIROSHI(ミスト・セキグチ・制動屋)も接近戦。
そして最終ラップ。2位の浦田がスプーンを立ち上がったストレートで前を走る大井のスリップに付き、ついに130R手前で前に出ることに成功。その後も大井の追撃を振り切り、初優勝を飾ることとなった。
その後方で3位争いを繰り広げていた大石とHIROSHIは最終ラップに入った直後のストレートで接触。コースアウトしてここでレースを終えることとなった。これで3位に繰り上がってきたのが、SC後に前を走る2台を抜いて5位まで上がっていた勝木崇文(Daka M Project FORMスキル)だった。
4位には板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆10V F)、5位に加納亨介(テイクファースト・オミッターズ10V ED)、6位に村瀬和也(ミスト・関口・制動屋・勝男武士号)が入った。
第3戦は7月3日、鈴鹿サーキット東コースで行われる。
- 優勝 浦田裕喜(RISONE-MYST KKSⅡTODA)
- 「スタートをしくじりましたが、それ以外は前回より良かったと思います。SCの時は、早く退いてくれないかなと思っていました。ずっとブロックされてて抜くのはスプーン2個目か、130Rと思っていました。ストレートでスリップに付き、130R手前で前に出ました。今年はこのシリーズに1年間出てチャンピオンを狙います」
- 2位 大井偉史(スキルスピード10V)
- 「課題は多いです。130R手前で前に出られてしまいました。あと1周少なかったら……。次は負けません」
- 3位 勝木崇文(Daka M Project FORMスキル)
- 「スタートはポジションキープでした。デグナーで飛び出してしまい順位を落としましたが、SC後に2台をパスしました。最後はクラッシュがあったのでぼくには幸運でした。巻き込まれなくて良かったです」
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI