Japanese F3

SKILL SPEED F3 REPORT 10/25


全日本F3選手権シリーズ 第10戦 決勝結果
スポーツランドSUGO・10月25日(日)


伊藤大輔、攻め抜いた最終戦。

最終戦にふさわしい快晴に恵まれたスポーツランドSUGO。暑すぎず、寒すぎず
絶好のレース日和となった。有終の美を飾るべく順調に予選で3番手を得た伊
藤大輔は、決勝では今年ライバルとして戦ったダンブレック選手と加藤選手の
二人が前にいた。シリーズにおいて1-2位に立つ彼らに対し一矢報いたいとこ
ろだった。
グリッド2列目から伊藤は抜群のスタートを決めた。出遅れる加藤選手を尻目
に、ダンブレック選手のテールにピタリとつけたまま1コーナーに突入してい
った。これまでのレースではスタート直後のダッシュ力に優るダンブレック選
手に、最初の数周の間に差をつけられてきたが今回の伊藤大輔は違った。序盤
から伊藤はダンブレック選手の背後にピタリとマーク。テール・トゥ・ノーズ
のデッドヒートを展開することになる。やがて加藤選手もこの争いに加わり、
最終戦にふさわしい三つ巴戦となった。
しかし、一瞬のミスも許されない接近戦を展開していた6周目、後続で発生し
たアクシデントの影響か、路面コンディションが急変。その周の右直角コーナ
ーのレインボーコーナーで突然伊藤がスピン。立て直す間もない一瞬の出来事
だった。伊藤のマシンはその場で止まり、コースに復帰することなくレースを
終えた。
優勝して最終戦を終えたかった。その可能性もきわめて高かっただけに残念な
結果であるが、今年の大きな課題であった伊藤の序盤戦におけるダッシュ不足
を克服したシーンを見られたのはチームとしてはとてもうれしい。厳しい戦い
の連続であった一年だが、なんとか一度も休まずにこれたのも周囲の方々の有
形無形の応援のおかげだ。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。来年の活動はま
だ未定ではあるが、なんとかまたサーキットに戻ってきたい。
一年間本当にありがとうございました。シリーズはこれでひとまず終わり。11
月22日のマカオで世界に挑戦してきます。

伊藤大輔
「スタートは完璧だった。その後もプッシュプッシュでピーターについていっ
た。ピーターもミスを犯し、今日はいけると思っていた。誰かコースアウトし
たのか、ある周から突然路面が悪くなって前のピーターも後ろの加藤さんもフ
ラつき始めた。そんな時、本当に一瞬でマシンがスピンしてどうすることもで
きなかった。悔しい。本当に悔しい。来年はなにをするかまだ決定していませ
んが、応援してくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。一年間本当にあ
りがとうございました。11月にはマカオに行って来ます。はじめての海外遠征
となるこの一戦で世界を体感してきます。」

百田監督
「確かに負けてしまい残念ですが、序盤戦の追い込みは素晴らしいものがあっ
た。そこに伊藤の成長を見た気がします。それがうれしい。一年間ありがとう
ございました。」

深尾栄一チームマネージャー
「昨年のように今年の最終戦もいただき!なんて思っていたんですが、なかな
かそうはいかないものですね。ただ、伊藤のスタート直後のダッシュは素晴ら
しく、他の誰よりもプッシュしていた。負けてくやしいけど、なぜかすっきり
しているのが不思議です。一年間厳しい戦いを強いられ、それを戦い抜いた伊
藤及びスタッフはよく頑張ったと思います。来年はよりよい体制をつくるのが
これからの仕事です。また応援してください。まだマカオが残っていますがシ
リーズとしてはこれで終わりとなり、様々な形で応援していただいた方々に感
謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。」


                        SKILL SPEED 深尾栄一



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