☆☆☆ SKILL SPEED F3 REPORT ☆☆☆ ****全日本F3選手権第3戦**** 公式予選 場所:美祢サーキット/山口県 日時:5月17日 天候:晴れ(路面/ドライ) 伊藤大輔の熱走実らず7位完走 『全日本F3選手権第台3戦決勝/セントラルパーク美祢』 一夜明けての美祢は快晴に恵まれた。前日とコンディションが異なるため、 ウオームアップの前にフリー走行の時間が10分間設けられた。このフリー走 行は、ほんの数周しかしないがマシンの確認には充分で、伊藤は2番手タイム をマークすることができ決勝に向けての自信を伺わせた。問題はそのスターテ ィングポジションだ。序盤戦にいいポジションにつけなければ、上位集団に逃 げられてしまうのだ。 迎えた決勝レース。今年の混戦シリーズを象徴するかのようなレース展開と なった。今回も抜群のスタート決めた伊藤は松田選手の後ろ8番手で1周目の メインストレートを通過し、さらなる上位進出を狙う。 やがて金石選手を先頭とした3番手集団が形勢され文字通りダンゴ状態とな る。誰もがミスは許されない。ワンミスでいっきに順位が入れ代わってしま う。そんな状況であった。8周目、チームからこの集団のペースに合わせない ようにするためにアップサインを出すようになる。トップ2はすでに離れはじ めてしまっており、この3位集団のペースにはまってしまうと抜け出るチャン スを逸してしまうからだ。いち早くこの集団から抜け出す必要があった。 しかし、ツイスティな美祢のコース、並びかけることができるがあともう少 しだけ距離が足りない。そんな状況の中でゲームは進んだ。9周目、5番手を 走っていたヴィルタネン選手のミスでグループ内に変動が起きるものの、伊藤 はこのチャンスをものにできず、伊藤の前のドライバーがヴィルタネン選手に 変わっただけだった。 終盤に入るとこのグループは徐々にヒートアップ。8番手の伊藤から4番手 の金石選手までの差はわずか2秒弱という大接近戦だったわけだ。 結局、このオーダーは最終ラップまで続いたわけだが、伊藤は最後の最後で ずっと抜きあぐねていたヴィルタンネン選手をストレートでかわし7位でフィ ニッシュした。 結局予選のポジションがすべてのレースと言えた。たらねばは禁物ではある が、予選の順位がもう少し上であれば混戦にまきこまれることなく上位だけを みつめて走れただろう。手痛いノーポイントで終わってしまったが、しかし、 決勝において最後の最後で見せた伊藤の踏ん張りは次のレースにつながるもの だった。次の富士こそは、露骨に優勝を狙う。 伊藤大輔:「スタートは決まったけれど、どうしても前の集団を攻略すること ができなかった。最後には意地で抜いたけれど、それをもっと早い段階ででき なかった、少し引き気味なレースをしてしまったのが情けない。次の富士で は、もうガンガン行きますので応援をよろしくお願いします」 百田義弘監督:「予選の失敗がすべてでしたね。やはりウエットでのセッティ ングはダメと判断している。そういった意味で伊藤には申し訳ないことをし た。次のレースでは、セッティングを完璧にして彼に預けたい」 深尾栄一チームマネージャー:「最後まで伊藤もベストをつくしてくれました が、シリーズを考えるとこのノーポイントは手痛いですね。この悪い流れを断 ち切る意味においても次のレースは絶対に逃すことができません。体制を立て 直し、なんとか次のレースでは今年前半戦のベストレースにしたい」 以上 SKILL SPEED F3 TEAM 深尾栄一