Japanese F3

SKILL SPEED F3 REPORT 03/22


☆☆☆ SKILL SPEED  F3 REPORT ☆☆☆

****全日本F3選手権第1戦****
決勝レース
場所:鈴鹿サーキット/三重県
日時:3月22日  天候:晴れ(路面/ドライ)

快晴に恵まれた三重県鈴鹿サーキット。しかし、名物鈴鹿おろしの寒風が容赦な
く吹き荒れ、体感温度は真冬に近い状態と言えた。三重県を中心に集まった応援
団の数が、伊藤大輔にとって鈴鹿がホームグラウンドであると証明しているかの
ようであった。昨日のミスをなんとかリカバーしたい伊藤、前夜の長いミーティ
ングから、精神的な面での気負いは見られなかった。
伊藤はポールポジションのダンブレック選手、松田選手、谷川選手に続いてイン
側2列目のグリッドにマシンを付けた。そして10時49分、ほぼ予定通りシグナル
がグリーンへと変わった。注目の今シーズン初のスタートを伊藤は完璧に決めた。
出遅れる谷川選手、松田選手を1コーナーまでのスタートダッシュで抜くことに
成功、いっきに2番手にジャンプアップした。1周目のシケインで多重クラッシュ
が発生したことから、ダンブレック、伊藤、谷川、加藤の4ドライバーが抜け出
す形になってレースは進行。各車1秒弱の間隔を保ちながら後続を引き離していっ
た。この4台からやがてダンブレックと伊藤が抜け出し、中盤戦からは優勝争い
はこの2台に絞られた。間隔は約1・5秒あり伊藤もアタックをかけられるほど
追い込めないものの、互いにベストラップを塗り替えながらの攻防戦を展開しな
がら終盤に突入していった。
結局、両者の差は大きく縮まることも広がることもないまま最終ラップへ突入し、
そのままチェッカーとなった。
優勝を経験すると欲は出るもので、2位では満足しきれない。常に勝ちたいとい
う欲望が前に出てしまうものではあるが、4番グリッドからミスなく走りきって
の2位は、シーズンを占う上では上々のスタートと言えるのではないか。まだま
だチームの体力面において遅れをとってしまっているが、なんとか体制を少しで
も充実させ次の筑波戦に臨みたい。

伊藤大輔
「どうしても追い詰めることができなかった。僕が速い箇所もあるんだけど、最
後までアタックできずに終わってしまい、悔しい。昨日は僕のミスで予選を棒に
振った。油断していたつもりはないが、そんなミスはどこかに隙があったんだと
思う。だから今日の決勝はなんとかベストレースを見せたかった。精一杯頑張っ
た。でも追いつけなかったからよけいに悔しい。またチームと一丸になって全力
を尽くしますのでよろしくお願いします」

百田義弘チーム監督
「よく頑張ったと思います。色々な状況を想像するわけですが、その中では優勝
を除いてはベストな結果だと思う。ドライビングも大きなミスはなく最後まで走っ
たという意味においては良かったが、詰め切れなかった。序盤のダッシュ差が最
後まで響きましたね。タイヤが冷えている時にダンブレック選手はマージンを築
いてしまいましたから。あの場面の対応は今後の課題ですね。セッティングに関
しては風向き、路面コンディションなど複雑な状況で、最後まで悩みましたが
コメントを聞いていると問題はなかったようです。次の筑波はまったくタイプ
が異なるので、状況が許せばテストにも行きたいんですが」

深尾栄一チームマネージャー
「勝てなかった悔しさが半分、頑張って2位をゲットできてほっとした安心感が
半分といった状態です。序盤の追い込みが不足が最後まで響いてしまいましたね。
私の立場からすると、97年型のマシンをいまだ使用させてしまっている状況がこ
の差を生んでしまったのではないかと胃が痛くなりましたね。とにかく少しでも
早くより良い状況を整えて参戦できるよう頑張ります」

以上

               SKILL SPEED F3 TEAM
               深尾栄一



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース