SUPER GT

SGT:吉本 大樹プレスリリース triple a Vantage GT2、まさかの「誤審」でポジションダウン

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【2010年スーパーGTシリーズ第5戦(SUGO)】
24-25 July, 2010
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【Result】
【土曜日】
公式練習1回目 : 13 th / 1'26"250
公式予選1回目 : 20 th / 1'26"856
グリッド : 20 th

【日曜日】
フリー走行 :15 th / 1'26"696
決勝 : 11 th (Driver's Point : 0 pt / Team's Point : 3 pt)
シリーズランキング : 12 th (11 pt) / Team's Ranking : 11 th (19 pt)

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【公式練習、予選】
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公式練習      天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時33℃/44℃ 終了時34℃/49℃
公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時32℃/43℃ 終了時33℃/49℃

triple a Vantage GT2、予選セッションはアタックを出来ずに20番手

早くもシーズンの折返しを迎えた2010年スーパーGTシリーズ。その後半戦初戦の舞台となるのは、毎年波乱のレースが展開されるスポーツランドSUGO。triple a Vantage GT2は、コースレイアウト的には相性が良くないとされた前戦セパンでトップと遜色のないレースペースを見せた事もあり、同じく相性はあまり良くないと思われたここSUGOにも自信と期待を持って挑む事となった。迎えた最初の公式練習セッション。

練習走行は9時ちょうどから10時45分まで。全時間帯がGT500、GT300両クラスの混走で行なわれた。連日の猛暑に見舞われていた日本列島においてここSUGOも例外ではなく、走行開始の時点で気温はすでに33℃。タイヤの選択とセッティングに加えて、この暑さにどう対処するかもこのセッションでの重要なポイントとなった。triple a Vantage GT2はまず吉本大樹がステアリングを握りコースイン、1度のピットインを挟み周回を重ねていく。吉本はこの走行でまず1'27"202をマークすると、ここで一旦松田選手にドライバーチェンジ。その松田選手はここから15周を走行、その後再度吉本と交代する。最終的に吉本は1'26"250までタイムを縮めたものの、「セットはいまいちまとまりきれていない」状態で、このセッションを13番手で終了する事となった。

今回の予選はスーパーラップ方式。予選1回目の各クラス上位8台が残り、1台ずつのタイムアタック(スーパーラップ)を行う。これでポールポジション以下、上位8番手までのグリッドが決定。9番手以降は予選1回目のタイムで決まる。そのSL進出を賭けて行われた公式予選1回目。この予選1回目は12時45分から、気温は32℃、路面温度は43℃という暑さの中で始まった。するとこの公式予選1回目は波乱の展開を見せる事となる。最初に25分間のGT500・GT300両クラス混走、つづいて10分間ずつのGT300、GT500各クラスの専有走行というスケジュールで行われた同セッションは、混走時間帯の終了間際にコースサイドにストップした車両があり赤旗中断。さらに、GT300専有時間帯終盤にもコースアウトした車両があり再び赤旗が提示される事となった。

するとこの混乱の煽りをまともに受けてしまったのがtriple a Vantage GT2。混走の時間帯こそ松田選手、吉本大樹共に基準タイムを順調にクリア。ところがその後占有走行セッションに入りセッション終盤のアタックに向け徐々にタイムを上げていった矢先、「じっくりフロントタイヤを温めて、いざアタックに入ろうと思ったら最終コーナーでギアが抜けてしまった・・・(吉本大樹)」と最初のアタックのタイミングを逸すると、その後コース上には先に挙げたコースアウト車両の影響で黄旗が出され翌周もアタックを出来ず。さらにセッションはこのまま赤旗が出され終了する事になってしまった為、結局triple a Vantage GT2はまともなアタックを1周足りとも出来ないまま、まさかの20番手で予選を終了する事となってしまった。

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【決勝】
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天候:晴 | コース:ドライ | 気温33℃ | 路面温度44℃

triple a Vantage GT2、まさかの「誤審」でポジションダウン
11位でレースを終える

前日の予選は全くの不完全燃焼で終えたtriple a Vantage GT2。それでも前戦セパンは決勝でマシンバランスが最も良くなった事もあり、チームとドライバーは期待と自信を失うことなく決勝のスターティンググリッドにマシンを並べる事となった。そして迎えた注目の決勝スタート。

3万人近い観衆が見守る中、スタートドライバーとしてマシンに乗り込んだのは松田選手。ところがスタート直後、triple a Vantage GT2は何とも理不尽な不運に見舞われる事になる。「フライングをしたマシンに前を行かれた」と1コーナーまでに1つポジションを落とした松田選手。するとその後、何故かtriple a Vantage GT2に対し「フライングペナルティー」のアナウンスが。この全く不可解なペナルティーにはチームも一時混乱したものの、開幕戦での1件(ペナルティー不履行による黒旗失格)もあった為、チームはまず出されたペナルティーを消化する事を優先。これにより松田選手はドライブスルーペナルティーでピットロードを通過、大きく集団から引き離されてしまう事になってしまう。

これで完全に勝負権を失ってしまったtriple a Vantage GT2。それでも松田選手はその後33周目までを安定したペースできっちりと走りぬき吉本大樹にドライバーチェンジ。ステアリングを受けた吉本も、「上位を争っている他車に迷惑をかけないように」という走行ながら、ラップタイムは1分26秒台も刻むペースで周回を重ねていく。しかし、上位陣と変わらないペースで走れるものの置かれた状況からそれほどのペースアップは出来ず、「バランスとしてはこの週末で1番良かった」というマシンで我慢のレースを強いられ、最終的に11位でチェッカーフラッグを受ける事となった。

(レース終了後、チームがスタート直後に課せられたペナルティーについての確認を主催者に行ったところ、やはりこのペナルティーはスタート直後の混乱で判断を誤ったマーシャルの情報を確認無しにそのままペナルティーとしてアナウンスしてしまった「誤審」であった事が判明。とはいえ、すでにレースは終了してしまっている為、主催者からはチームへの謝罪のみ。当然の事ながら失ったレースを取り戻すことにはならず、triple a Vantage GT2にとっては何とも悔しいレースとなってしまった。)

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【吉本大樹コメント】
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3U2A0919.jpgSUGOのコースの特徴上、長くリアに荷重が乗るコーナーが多いので、リアがよく動くVantageにはセットアップ面で厳しいものがありました。とはいえ、予選では10番手辺りは狙えたのですが、結局残念な状況のまま予選を終える事になってしまい、決勝ではポジションを一つでも多く上げてポイントを確実なものにしたいと思っていました。セットアップも良い方向に進み、通常で考えれば非常に良いレースが出来たと思います。実際、ペナルティーが下る前は少し前を走っていたZENT Porsche RSR(#25)が4位。終盤このZENT Porsche RSRに道を譲り後ろを走っていましたが、いつでも前に出られる程に我々の方がペースは良かった。それを考えると4~5番手は狙えたレースだったと思います。

だからあってはならない今回の誤審については非常に残念に思いますが、それだけ混乱しやすい順位で予選を終えた僕が悪い。終わってしまった事は仕方ないので次にぶつけたいと思います。改めてレースペースが良い事も確認できましたし、次の鈴鹿700kmは期待して下さい!
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