SUPER GT

SGT:第9戦富士予選 WOODONE ADVAN Clarion GT-Rがフロントロウを獲得 (NISMO)

SUPER GT第9戦「FUJI GT 300KM RACE」は、11月8日に公式予選が行なわれた。

 雨の予選となった1回目のGT500専有時間は、各車レインタイヤを装着し、水しぶきを上げてコースイン。時には雨量が多く雨水が路面を激しく流れたが、終盤に近づくにつれて勢いは緩くなっていった。このため順位はめまぐるしく入れ替わり、どの車両がスーパーラップ(SL)進出条件のトップ10に入れるか予測がつかない展開となった。NISSAN GT-R勢では、前日の練習走行でトップタイムを続出していた「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベ イラ/荒聖治)が早い時間から激しくアタック。GT500専有時間の間にオリベイラは2番手タイムを出していた。さらに、予選終了間際にはベストタイムを更新。リーダーボードのトップにつけた。一方、同様に練習走行で速いタイムをマークしていた「カルソニックIMPUL GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)はタイミング悪くトップ10入りを逃した。また、55kgのウェイトを積む「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)もSL進出はならず。

 ポイントランキング首位で最終戦に臨んでいる「XANAVI NISMO GT-R」(#23本山哲/ブノワ・トレルイエ)は、80kg相当のハンディのため予選は苦戦が予想されていたが、予選終了間際に渾身のアタックを見せ、8番手に入ってSL進出を果たした。チームメイトの「MOTUL AUTECH GT-R」(#22ミハエル・クルム/柳田真孝)は、クルムがGT500専有時間にアタックを行ったが、順位は10位。混走時間にタイムアップする車両もあったが、終盤までこの順位は覆されずに残った。しかし、最終ラップに#23 GT-Rが8位に食い込み、他にも2台が滑り込みでタイムを更新したことでSL圏外の予選13位となった。

 午後になり雨はやんだものの気温はさらに低く、スーパーラップ(SL)が行われた午後3時前後には10度をきるほどとなった。トレルイエがアタッカーをつとめた#23 GT-Rは、SLを3番目にスタート。路面温度が低くタイヤを暖めるのもままならない状態ながら車両をコントロールし、1回目の予選タイムを1秒以上短縮した。しかし、ライバル達も次々にベストラップを更新。最終的に#23 GT-Rは予選9位となった。最終ランナーとしてSLを走った#24 GT-Rのオリベイラは、計測ラップの第1コーナーでタイヤをロックさせてタイムロス。しかし、後半は見事な追い上げを見せ、トップから0.2秒差の予選2位を確定。決勝レースはフロントロウからスタートすることとなった。

 ピットに戻ったオリベイラは、「ごめんなさい。僕のミスです。残念ながらポールポジションを逃してしまいました。予選2位だけど良い位置からのスタートには変わりないので、レースでは後続に抜かれることなくガンガン攻めて優勝したいと思う。今シーズンのこれまでのハイライトはいうまでもなく優勝したセパンだったけど、明日も優勝し1シーズン2勝を果たしたい。良いクルマを作ってくれた日産と、安定的に速いタイムで走れるタイヤを供給してくれるヨコハマに感謝したい」と喜びを語った。近藤真彦チーム監督は、「あぁ、悔しい。でもレースは勝ちに行きます」と、士気は高い。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/index.html

Text: NISMO



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