SUPER GT

SGT:第4戦セパン決勝 NISSAN GT-Rが、1-2フィニッシュ (NISMO)

 SUPER GT第4戦は、6月20日(日)にマレーシア・セパンインターナショナルサーキット(5.543km)で決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝。予選3位からスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)も2位に入り、NISSAN GT-Rが1-2フィニッシュを遂げた。

gt_r04_n_r500_1.jpg  富士スピードウェイで行われた第3戦から7週間のインターバルののち、本年のSUPER GT出場チームはシリーズ唯一の海外イベントであるセパン戦に臨んだ。54周の決勝レースがスタートした20日16時の時点で、外気温は31度、路面温度は43度と、日本の真夏並みの暑さだった。途中降雨の心配があるとの天気予報にも関わらず、ドライコンディションのまま、レースは約2時間にわたり息をのむ展開を繰り広げた。

 #12 GT-Rは、前日の予選スーパーラップでファイトあふれる走りを見せ、ポールポジションを獲得した松田次生が決勝レースのスタートドライバー。全車がクリーンなスタートをきり、#12 GT-Rは早くも2位以降を引き離しにかかった。10周目を過ぎたあたりから後方で小さなアクシデントが発生しだすが、松田の#12 GT-Rはそれらに関わることなく周回を重ね、24周目にピットインし、ロニー・クインタレッリに交代。トップを快走する#12 GT-Rに挑んできたのが、#100 HSV-010だった。約6周にわたり、#12 GT-Rの背後に迫った同車は、37周目の第2ターンで縁石に乗り上げてわずかにジャンプ。その拍子で#12 GT-Rのリア部をヒット。クインタレッリ車はスピンしてしまう。後方から追い上げてきた#23 GT-Rにも抜かれて3位に後退してしまった#12 GT-Rだったが、上位車の#100 HSV-010、#23 GT-Rがそれぞれドライブスルーのペナルティを受けたため、44周目からはまたしても#12 GT-Rがレースをリードすることとなった。その後は危なげないペースを守って周回し、54周目のコントロールラインをトップで駆け抜けた。NISSAN GT-Rは、2008年以来このサーキットで3年連続優勝を遂げ、日産車としては2007年のフェアレディZでの優勝を含め4連勝となった。

 予選3位から本山哲が決勝レースに臨んだ#23 GT-Rは、序盤はタイヤをいたわりながら耐える走りに徹し、一時的に6位迄順位を落としたが、22周目にピットイン。ブノワ・トレルイエにドライバー交代した。タイヤ交換後のトレルイエは、猛然とハイペースで周回して上位車を追い上げ、8周後の30周目に3位となると、37周目の#12 GT-Rと#100 HSV-010の接触アクシデントの際に、2位に浮上。その後、#100 HSV-010の背後で逆転のチャンスを待っているときに、勢い余って同車にタッチ。それがペナルティと判断され、ドライブスルーを指示されることになってしまう。しかし、5位でコースに戻ったあともトレルイエのあきらめない走りは続き、47周目には4位、52周目には2位となり、GT-Rの1-2フィニッシュを飾った。

 「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は、8番グリッドから決勝レースをスタートし、序盤はポジションを守って周回した。しかし、12周目にコースアウトしてタイムロス。その後このロスを取り戻すことができず、最終的には9位でゴールした。

12 GT-Rドライバー 松田次生
 「ポールポジションからのスタートだったので、今日は優勝するしかないと強く思っていました。幸い、序盤から良いペースで走れ、トップでロニーにクルマを渡せてホッとしました。優勝できたのは、僕たちドライバーだけでなく、ファンの皆さんの応援、シーズンオフの間のチームの努力やエンジン開発に関わった皆さんの頑張り、そして星野監督のおかげです。心から感謝しています。僕個人としても2007年以来の優勝なので本当に嬉しいし、自信になりました」
同 ロニー・クインタレッリ
 「ドライバー交代してコースに戻ったときに#100 HSV-010と競うことになってしまいましたが、ちょっとした隙にスペースを空けてしまったのがあのアクシデントにつながったかもしれません。正直あれで終わったと思いましたがその後もペースを落とさず走れたので、#100と#23 GT-Rがドライブスルーで後退し、またレースをリードできて良かった。最後の10周はもの凄く長いと感じました。優勝した瞬間は夢かと思いました。ファンの皆さん、応援ありがとうございました」
Text & Photo: NISMO


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