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SGT:第3戦富士公式予選1回目 ダンロップ勢が1-2!暫定ポールはサードSC GT300トップはクスコインプレッサ

2008オートバックス スーパーGT第3戦、富士GT500kmレースの公式予選1回目は、#39DENSO DUNLOP SARD SC430(アンドレ・クート/高木虎之介組)が暫定ポール。2番手に#32EPSON NSXがつけ、 ダンロップユーザーが1-2を独占した。

GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)がトップタイムを記録。 ハーフウェットの難しいコンディションでAWDの威力を見せ付けた。

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公式予選1回目は5月3日午前10時より各クラス専有走行20分間、混走20分間で行われた。 開始1時間前辺りからに小雨が降ってきたために、路面はハーフウェット。競技団からもウェット宣言が出される中での走行となった。

GT500クラスは、今回もダンロップ勢が好調だ。
浅溝タイヤでの走行を強いられた専有走行前半では#18TAKATA童夢NSXを駆る小暮卓史がいち早く1分41秒884でトップタイムに立つが、 走行を重ねるにしたがって乾いていく路面にあわせてスリックタイヤでの走行となった専有走行後半、 32号車を駆る平中克幸の出したタイムは1分41秒115。
更にGT300のコースインが始まった直後には39号車を駆るアンドレ・クートが1分40秒985と、 このセッションで唯一の40秒台をたたき出し、一気にトップに躍り出た。

その後再び雨が降り始めたため、この2台のタイムを上回るチームはなく、 ダンロップ勢が暫定順位で1-2位を占めて午後のスーパーラップに臨むこととなった。

またこの予選では、前戦の岡山で特別性能調整の影響に苦しんだレクサスSC430勢が上位10台中5台を占めることとなった。 実際にはもう一台、#6ENEOSも3番手相等のタイムを記録していたのだが、 残念ながら国際モータースポーツ競技規則H項違反(黄旗無視と思われる)により全ラップタイム抹消の厳しい処分を受けている。 これにより6号車は予選通過を賭けて午後の予選2回目に挑まなければならなくなった。

その一方で序盤2戦で圧倒的な速さを見せ付けていたGT-R勢は#12カルソニックの9位が最上位、 開幕2連勝の#23ザナヴィは13位、#22モチュールは15位と苦しい戦いとなった。
このあたりは性能調整の匙加減の難しさを改めて浮き彫りにしたといえるだろう。

一方のGT300クラスではやはりインプレッサが全輪駆動の強みを発揮してきた。
77号車は佐々木孝太のドライブで他を1秒以上上回るハイペースで周回を重ね、 最終的には1分50秒481までタイムを縮めて暫定ポールを決めた。
インプレッサは先日の合同テストにおいてもトップタイムを記録しており、富士戦に向けて順調な仕上がりを見せていたが、 今回の天候変化がそれを更に後押しする結果となった。

その一方で2番手以下は、最後までめまぐるしい順位変動が繰り広げられた。
080503Q1No19その中には今回から実践投入されたレクサスIS350を駆る#19ウェッズスポーツの姿もあった。 フォーミュラニッポンで実績のあるRV8JエンジンをGT300仕様に仕立て直し、これをミッドシップに積むこの野心作は、 専有走行終了時点では8番手、混走に入ってからは1分50秒556と、インプレッサに僅か0.075秒差に迫る2番手タイムをたたき出し、 初戦にしていきなり午後のスーパーラップ進出を勝ち取った。
しかしもう一台の#52GREEN TECH KUMHO IS350は今回残念ながら20番手に終わり、 同じIS350勢で明暗が分かれた格好だ。

このほか、開幕戦優勝の#7 ORC雨宮RX-7、今年もルーキーコンビで臨む#95ライトニング・ マックイーンaprMR-Sの2台が予選終了間際にトップ10に滑り込み、SL進出を果たしている。

スーパーGT第3戦の公式予選2回目は午後3時10分より、スーパーラップは午後3時45分より行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA



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