スーパーGT第1戦、岡山GT300kmレースの公式予選1回目は、#38ZENTセルモSC430(立川祐路/リチャード・
ライアン組)が1分24秒726でトップタイムを記録。2番手には#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・
ロッテラー組)が入り、公式練習に続いてレクサス勢が好調ぶりを見せた。
GT300クラスは#19ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也組)がトップ。
注目のカローラアクシオも74号車が8番手でスーパーラップ進出を果たした。
レースウィークの2デイ化に伴い、予選方式にも変更があり、公式予選1回目は午後1時15分より50分間で行われた。
今年は最初に30分間の混走。続いてGT300の専有走行、GT500の専有走行が各10分間で行われる。
また、スーパーラップへの出走台数も昨年の各10台から8台づつに減少。昨年以上に狭き門となった。
こうした変更に合わせて、第1戦では各ドライバーの出走順にも変化が見られた。
従来だと、先にアタックドライバーがタイムを出し、その後にもう一人が予選通過基準タイムを出しに行くパターンが多かったが、
今回は基準タイム、アタックの順で混走を走り、最後の専有でもう一度アタック、というチームが大半を占めた。
そうした状況で好タイムを連発してきたのがレクサス勢だ。
予選開始5分足らずで#6エネオスが1分26秒754でトップに立つと、
その7分後には#38ZENTを駆るライアンが1分25秒442でトップに。2番手には#8ARTA NSX、
3番手には#1モチュールオーテックGT-Rが入ったところで混走は終了。GT300クラスの専有走行が始まった。
GT300クラスは混走の走りはじめから#19ウェッズスポーツが好調だ。 結局織戸が専有終了間際に出した1分32秒517がクラストップタイムとなった。2番手には#7雨宮RX-7が1分32秒567で続き、 今季から投入されたカローラアクシオは#74(井口卓人/国本雄資組)がクラス8番手で、初戦にして見事スーパーラップ進出を果たした。
続いて行われたGT500の専有走行では、#38ZENT、#36ペトロナスの2台のレクサスSC430がタイムを更新、
#38立川が1分24秒726、#36ロッテラーが1分24秒795で2位に入り、
#35KRAFTも4番手とレクサス勢が上位を独占する結果となった。
NSX勢では#8ARTAが3番手に食い込んだほか、6番手に#100レイブリック、7番手に#18童夢、
8番手に#17KEIHINと4台がスーパーラップ進出を果たした。
一方GT-R勢は#24H.I.Sが5位に入ったのみで、ディフェンディングチャンピオンの#1モチュールは9位、
#12カルソニックは10位で惜しくもSL進出を逃した。
ただし、予選終了2分前に土屋武士の駆る#21アストンマーチンDBR9が1コーナーでコースオフし、 この区間では予選終了まで黄旗が提示されていたため、この時間帯にタイムを更新したチーム(トップの#38、2番手の#36も含まれる) についてはペナルティが下る可能性も現時点では否定できない状況だ。
第1戦のスーパーラップは午後2時45分より行われる
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA