SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス GAINER DIXCEL R8 LMS、好走もアクシデントにより16位。タイトルの夢絶たれる (GAINER)

予選:7位 決勝:16位

予選日入場者数:11.200人 決勝日入場者数:21.100人

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2012年9月29日(土曜日) 雨
  • 公式練習:9:00~10:50 気温:15度・路面温度:16度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ1:14:00~14:15 平中克幸 気温:15度・路面温度:19度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ2:14:40~14:50 田中哲也 気温:15度・路面温度:18度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ3:15:10~15:20 平中克幸 気温:15度・路面温度:17度・路面状況:ウエット

gt_r07_gainer_01.jpg  ここオートポリスはGAINERにとって相性の良いコースで、毎年ここで表彰台に立ち、チャンピオンシリーズに生き残ってきた実績がある。

 今回もランキングトップとの差を少しでも縮めて、最終戦に繋いでかなければならない大事な一戦だ。台風17号の接近により、朝からしとしとと雨が降り、練習走行が始まる頃にはしっかりとした雨になっていた。前回の富士戦と比べてもかなり気温が低く、真夏から一気に冬になってしまったような肌寒さを感じるスタートとなった。

 走り出しは平中克幸から。マシンはかなりのオーバーステアで、タイムアップが難しく、フロントの足回りのセット変更を繰り返し、マシンのセットアップを行う。

 徐々にマシンバランスも良い方向になり、田中哲也と交代。途中路面状況もめまぐるしく変わり、ウエットタイヤ、インターミディエイトのタイヤと変更し、確認を繰り返す。占有時間中に赤旗中断もあったが、久しぶりに6番手でこのセッションは終了した。

 今回の予選も前回富士に引き続きノックアウト方式が採用された。この予選は2人のドライバー共にタイムを出していかなければ予選のQ3に残ることが出来ず、Team全体の力が必要になる。

 GAINERはRd3から、BOPの変更とウエイトハンディによりなかなかQ3に進むことが出来ず、苦戦を強いられて来たが、このオートポリスはハンディウエイトが半減し、上位グリッドに期待が掛かる。

 まずQ1は平中が担当しスタート。計測1周目で8番手、2周目で7番手と徐々にポジションを上げ、計測5周目に2分5秒069のタイムで5番手に浮上。16番手までQ2に進出できるため、タイムアップしている他車を考えてもQ2は通過できると判断し、残り1分30秒でアタックを終了した。

 Q2は田中が担当。Q1よりは若干雨が弱くなり、田中も計測2周目に1分59秒457をマークし暫定4番手に。10分間の内残り2分で赤旗中断。残り3分30秒のアタックが与えられ田中もアタックするが、タイヤが暖まりきらずタイムを更新することが出来なかったが、8番手で久しぶりのQ3進出となった。

 Q3は平中が担当し、スタートと同時にコースへ。計測1周目に4番手に名前を連ねるが、ここに来てもやはりストレートスピードの速いマシンには敵わず、計測4周目に1分55秒299のベストタイムを計測するが、明日は7番手のポジションからのスタートが決まった。

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田中哲也コメント
 正直ウエットでもう少し上にいきたかったのですが、今までの何戦かと比べれば良いですが、残り2戦のレースでもう少し前のポジションからというのがあったので、ちょっと不本意です。
平中克幸コメント
 久しぶりにQ3に残れたので、それに関しては良かったと思います。もう少し上のポジションに行けると思っていましたが、今までのことを考えたら良い方なので明日は追い上げのレースをお見せいたします。
2012年9月30日(日曜日) 雨
  • フリー走行:9:20~9:50 気温:16度・路面温度:17度・路面状況:ウエット
  • 決勝65周(62周):14:00~ 気温:16度・路面温度:17度・路面状況:ウエット

gt_r07_gainer_04.jpg  台風17号は四国沖に移動し、心配された開催中止は免れた。しかし、台風が通り過ぎたにも関わらず雨は降ったり止んだりを繰り返し、路面状況は完全なウエット。その上オートポリス名物の霧が発生し視界を遮る。

 朝のフリー走行は予定通り開始されたが、開始後8分で霧と雨による視界不良の為、赤旗が提示される。その後、20分ほど回復の経過をみていたが、改善の見込みがないと判断され、午前11時から改めて30分間のフリー走行が行われる事になった。

 しかし、この11時からの走行時間になっても、視界は改善することなく、この走行もキャンセルとなった。決勝前に走行できるのは、ウォームアップ走行の8分だけとなってしまった。

 正午頃から徐々に霧も晴れ始め、決勝レースがオンタイムでスタートすることとなった。しかし、相変わらず雨が降ったり止んだりで、セーフティーカー先導でのスタートとなる。

 セーフティーカーが2周の周回後、3周目に一斉にスタートを切る。スタートを担当するのは田中。1コーナーにそのままのポジションで消えていく。

 前を行くNo.52メルセデスを追いかけ、後ろのNo.33ポルシェを引き離していく。11周目にNo.52がマシントラブルでコースアウトし、セーフティーカーが入る。後ろの№33とは10秒近く離していたが、一気にそれも帳消しに。

gt_r07_gainer_05.jpg  15周目にSCが外れ、レースが再スタート。後ろから来る№33はストレートが速く、タイヤも路面と合ってきたのか、あっという間にパスされてしまう。しかし、3番手から8番手までが5秒以内で走行し離されることなく、数珠つなぎで周回を重ねていく。このままではラップタイムが上がらず、団子状態の中で周回を重ねるより、予定より早めにルーティーンのピット作業を行い、平中でプッシュする作戦に変更し、28周目に45秒のピット作業で平中にハンドルを託す。

 それでも給油時間の短いJAF-GT勢に前を行かれてしまうが、40周目には9番手までポジションを上げ、表彰台目指して平中劇場が始まるはずだった41周目の立体交差を過ぎた50Rで、事もあろうか同じDUNLOPタイヤユーザーのGT500クラスに後ろから接触され、スピンさせられたあげくに、コース外まで押し出されてしまう。

 この接触によりエンジンが掛からず、一気に16番手まで後退。この接触によりサスペンションアームが曲がってしまい、まっすぐ走らせることも非常に困難になってしまった。すでにこの時には周回遅れになり、表彰台に登るどころかポイント圏内でチェッカーを受けることも難しくなってしまっていた。

 悲願だったシリーズチャンピオンはこの時点で潰えてしまったが、とにかく完走することを優先し、平中も最後まで走行を続ける。

 しかし、雨も徐々に上がり始め、心配されたタイヤが悲鳴を上げ始める。平中のラップタイムも一気に落ち始め、最終ラップにはNo.85ランボルギーニにパスされてしまい、かろうじて16番手でチェッカーを受けた。

平中克幸コメント
 決勝中は500の車に当てられて終わってしまいました。レースなので色々有るのは仕方がないですが、ちょっと酷かったですね。チャンピオン争いからも弾き出されてしまいましたし、僕自身のオートポリスでの連続表彰台記録も止まってしまいました。これにめげずに最終戦も、JAF-GPも優勝出来るようにチーム一丸で最後を締めくくれるようにしたいです。
田中哲也コメント
 結果は何を言っても変わらないので。良い悪いも関係ない状況になってましたからね。最終戦でのチャンピオン争いは出来なくなりましたが、もう一度優勝目指して頑張るだけです。
Text & Photo: GAINER


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