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SGT:第1戦岡山決勝 チーム国光6年半ぶりの勝利!!#100レイブリックHSVが接戦を制す。

チーム国光6年半ぶりの勝利!!
2013オートバックス スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の決勝が4月7日、岡山国際サーキットで行われ、#100RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が接戦を制し、2006年9月の第7戦もてぎ以来、実に6年7ヶ月ぶりの勝利を挙げ、見事昨年の雪辱を果たした。
GT300クラスはGAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が優勝。昨年はアウディR8、今シーズンはメルセデスSLSとクルマを変えながら岡山2連勝を達成した。

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決勝レースは晴天に恵まれたものの、強風と肌寒い気候の中、午後2時にフォーメーションラップを開始したが、最初の1コーナーで#32エプソンHSVがコースアウトしたこともあり、更にもう1周フォーメーションラップを行ってスタート。このため当初82周だった決勝レースは規定により1周減算され、81周で戦われることになった。

ホールショットを奪ったのはポールシッターの#23モチュールGT-R。
その後方では#32エプソン、#17ケーヒン、#100レイブリック、#18ウイダーの4台のホンダHSVが激しい2位争いを展開、5周目のヘアピンで#17ケーヒン、#100レイブリックが相次いで#32エプソンのインをつくと、つづくダブルヘアピンで#18ウイダーも32号車を攻め落として4位に。さらに15周目のダブルヘアピンで今度は#100レイブリックのインに#18ウイダーが並びかけて3位に浮上する。
今季チーム国光から移籍し、18号車のスタートを任された山本尚貴はそのままファーストスティントを42周まで引っ張ってピットイン。
この作戦が功を奏し、#18ウイダーHSVはフレデリック・マコヴィッキィがピットアウトした時点で実質2位に浮上した。

トップに立った23号車を駆るロニー・クインタレッリはこの間に後続との差を着実に広げ、43周まで引っ張って漸くピットへ。柳田真孝にステアリングを託した。
後半を担当した柳田もトップを快走。これにより一時は後続に6秒もの大差を付けるが、レースが終盤に向かうにつれてタイヤの消耗からか次第にペースが落ち、62周終了時点で2位#18ウイダーHSVとの差は3秒あまりに接近してきた。
18号車のすぐ後ろには小暮の駆る#100レイブリックHSVが迫り、激しくマコヴィッキィを追い立てる。そのすぐ後ろからは#17ケーヒンHSVを駆る塚越広大が2台の様子をうかがってついてきていた。

巧みなブロックで小暮を抑えに掛かるマコヴィッキィだったが、68周めのアトウッドカーブで痛恨の単独スピンを喫し、小暮と塚越の先行を許す。
2位に浮上した小暮は更にペースを上げ、トップを走る柳田を追いつめていく。
70周を終了した時点で2.8秒あった両者の差は71周目では2秒丁度。72周を終えた時点では僅か0.7秒、そして73周目には僅か0.3秒となり、完全にテール・トゥ・ノーズの状態になった。
更にこの頃からコース上には小雨が落ち始め、路面は次第に滑りやすく変化していく。
苦しい走りを強いられながら懸命にトップを守ろうと奮闘する柳田。
隙あらばノーズを突っ込もうと待ち構えている小暮。
その2台を後ろから冷静に観察している塚越。

3台による緊迫したトップ争いが動いたのは77周目だった。
ヘアピンの先のリボルバーコーナーで半ば強引に小暮が柳田のインをこじ開け、両者は並走状態に。
そのままパイパーを過ぎ、レッドマンを立ち上がってホッブスの手前で漸くトップに躍り出ると、その立ち上がりで塚越がすかさず柳田に並びかけ、2位を奪い取る。
スタートからトップを守り続けた23号車はここで一気に3位に後退した。

しかしバトルはまだ終わらない。
小暮と塚越の2台はテール・トゥ・ノーズのままファイナルラップへ突入。
レッドマンコーナーで周回遅れに詰まった小暮に果敢に仕掛けていった塚越だったが、小暮も懸命に抵抗。軽い接触もありながら2台は最終コーナーを駆け下りていく。
ここで僅かに小暮が塚越を引き離し、そのままフィニッシュラインへ。
塚越はわずか0.5秒及ばず、開幕戦を2位で終えた。
柳田は4.9秒もの大差を付けられながらもかろうじて表彰台の一角をものにした。

一方、GT300クラスはオープニングラップで#3SロードGT-Rがポールシッターの#61BRZを抜いてトップに躍り出ると、それをシーズンオフにタイヤテストを入念に行った#11ゲイナーSLSが11周目に抜いてトップに立つ。

#3GT-Rはスタートドライバーの星野一樹が#61BRZをヘアピンで抜く際に接触があったとして白黒旗の提示を受けた上、交代した佐々木大樹も同じく接触によりドライブスルーペナルティの裁定を受けたが、結局それを遂行する前に44周でストップしてしまった。
#61BRZもドライ路面でのペースに難があって徐々に順位を落とし、最後は5位でフィニッシュすることになった。
この2台に変わって2位争いを展開したのは#87ランボルギーニと#4初音ミクBMWだった。

トップに立った11号車はその後も後続との差を着実に広げ、最後は2位に11秒の大差を付けてフィニッシュ。昨年に続いて岡山2連勝を達成した。
2位には#4初音ミクBMW、3位には#87ランボルギーニGT-3が入った。

第2戦決勝の舞台は富士スピードウェイ。
4月29日決勝の500kmレースだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Katsuhiko KOBAYASHI


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