SUPER FORMULA

SF:第3戦富士決勝 #2ロッテラーが2連勝でポイントリーダーに。PPのデュバルはペナルティで後退

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第3戦の決勝レースが7月14日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#2アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が第2戦オートポリスに続いて2連勝を達成した。
ポールポジションの#8ロイック・デュバルはピット作業違反によりペナルティが課せられて後退、懸命に追い上げたが4位に終わった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選/8,900人 決勝/15,700人 のべ24,600人)

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決勝レースは午後2時15分より55周で行われた。
ホールショットを奪ったのはポールポジションの#8デュバル。予選3番手の#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが2位につけ、予選2番手の#39国本雄資はスタートで出遅れて#1中嶋一貴、#2ロッテラーにも先行されて5位に後退した。
しかしこの時のオリベイラのスタートはフライングと判定され、彼には後にドライビングスルーペナルティが課せられることになる。

一方、後方集団では#32小暮卓史が1コーナーでスピン、これにより行き場を失った#62嵯峨宏紀、#18リチャード・ブラッドレーらがコース上にストップしてしまったため、車両回収のために早くもセーフティーカーが導入されてしまう。
このSCラン中に動いたのがチームインパル。3周目に#20松田次生を呼び戻し、タイヤ交換と給油を行った。
結局この作戦がレース終盤を大いに盛り上げることになる。

セーフティーカーは4周終わりでピットへ。5周目からリスタートとなった。
ここでいきなりオーバーテイクボタンを使って#38平手晃平がチームメイトの#39国本を抜き去って5位に浮上、この周終わりでオリベイラがピットインして順位は#8デュバル、#1中嶋一貴、#2ロッテラー、#38平手の順に。
最終コーナーで一旦は一貴のインを刺したロッテラーだったが、一貴もすかさずオーバーテイクボタンを使って応酬、ホームストレートで抜き返す。
このトムス勢2台のバトルはその後も続き、18周目のホームストレートでオーバーテイクボタンを使ってロッテラーが一貴を抜き去ることで漸く決着した。
一貴は23周目には平手にも捉えられ、4位に後退。
しかしこの間にトップのデュバルは2位以下に7.766秒もの大量リードを築き上げることに成功していた。

上位陣のピット作業が始まったのは規定周回数の半分が経過した辺りから。
29周目に一貴、30周目に平手、32周目にはトップのデュバルが入り、ロッテラーは33周目。
そして国本が34周目にピットに飛び込んだ時点でトップに立ったのは、SC中にピット作業を行った松田だった。
2位デュバルとの差は14.8秒。残り周回数は21周だ。

燃費とタイヤの消耗を気遣いながら1分28秒台後半で周回を重ねる松田に対して、デュバルは1分27秒台前半のハイペース。
両者の差はみるみる縮まっていったが、40周目に入ったところで松田も1分27秒台にペースアップ。
それでもペースに勝るデュバルは42周終わりで松田の6.5秒後方にまで迫った。

しかしここでデュバルに無情のペナルティが。
ピットでのタイヤ交換の際に外した右フロントタイヤを平置きしなかったため、ドライビングスルーが課せられることになったのだ。
このためデュバルは44周終わりでピットへ向かうことに。
これで2位に浮上したのがロッテラー。デュバルを上回る1分26秒台のハイペースで追い上げ、50周目にはテール・トゥ・ノーズに持ち込むと、51周目の1コーナーで松田に並びかけていった。
イン側で粘る松田だったが、ロッテラーはコカコーラコーナーで前に出ると、一気に逃げ切って第2戦オートポリスに続いて2連勝を飾った。

2位に後退した松田は54周目のプリウスコーナー手前でガス欠によりストップ、クルマを降りてしまった。
これで23秒後方を走行していた平手が2位に繰り上がり、セルモインギングに2008年以来の表彰台をもたらすことになった。
また、#16山本尚貴も上位陣の相次ぐ脱駄句にも助けられて3位に入り、2戦連続で表彰台をものにして地元ツインリンクもてぎでの第4戦に臨むことになった。

なお、ロッテラーが連勝し、松田がリタイヤしたため、開幕戦欠場のロッテラーがこの時点でポイントリーダーに浮上。最終戦の欠場が決まっているだけにタイトルの行方は益々わからなくなってきた。

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次回第4戦の舞台はツインリンクもてぎ。
8月4日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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