コートニーの追撃をしのぎきったモンティン(Photo:K.Takeshita)
まさに歴史的な勝利。 全日本F3選手権第7戦は、PPからスタートしたパオロ・モンティン(ダラーラ/ニッ サン)がコートニーの追撃を振り切って今季初優勝を遂げた。 この優勝はニッサンエンジンにとっては実に15年ぶりの勝利である。 フォーミュラニッポンの予選終了後、F3第7戦の14周の戦いがスタートした。 ホールショットはポールシッターの#12パオロ・モンティン。#7コートニーがテール ・トゥ・ノーズで追いすがる。更にその後方で、#36片岡、#1細川が一団となって続 いていく。 オーバーテイクの難しいもてぎでは各ドライバーとも中々順位を上げることが出来 ず、先頭から最後尾までほぼこう着状態のままレースは後半戦に。 9周目のヘアピンでコートニーのインに片岡がノーズをねじ込んでいくが、前に出る ことは出来なかった。その後も片岡は激しくコートニーを攻めたてるが、コートニー も必死で逃げる。 今回、コートニーはオーバーテイクのしやすさを意識してか、ウィングを寝かせた セッティングで決勝に臨んでいた。このため、フロントタイヤの消耗がすすみ、ブ レーキングが厳しくなっていたのだ。 コートニーと片岡がバトルを繰り広げる中、モンティンは着々とリードを広げてい き、一度もトップを明け渡さないままフィニッシュ。 2位には何度もオーバーテイクを試みる片岡を抑えきったコートニーがはいった。 今回のスリーボンド・ニッサンSR20VEエンジンの優勝は、1988年9月11日、西仙台 ハイランドでのM.S.サラ(CA18DE)以来である。
2003年6月7日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:曇り/コース:ドライ
-P.-No.-Driver------------------Car------Engine-----------Time-------Gap----- 1 12 パオロ・モンティン D F303 NISSAN SR20VE 25'25.163 2 7 ジェームス・コートニー D F302 TOYOTA 3S-GE 2.155 2.155 3 36 片岡龍也 D F302 TOYOTA 3S-GE 2.898 0.743 4 1 細川慎弥 L-D F106 MUGEN MF204C 5.089 2.191 5 4 ロニ・クインタレッリ D F302 TOYOTA 3S-GE 11.340 6.251 6 3 横溝直輝 D F303 TOYOTA 3S-GE 11.923 0.583 7 33 吉本大樹 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 15.664 3.741 8 11 柴田裕紀 D F302 MUGEN MF204B 17.043 1.379 9 2 佐藤晋也 D F302 MUGEN MF204B 18.612 1.569 10 32 番場 琢 L-D F106 TOYOTA 3S-GE 31.368 12.756 11 8 小早川済瑠 D F302 TOYOTA 3S-GE 32.063 0.695 12 18 小川貴広 D F302 TOYOTA 3S-GE 34.406 2.343 13 19 柴田裕吉 D F302 TOYOTA 3S-GE 35.011 0.605 ----------------------------------------------------------------------------- ファステストラップ #12パオロ・モンティン 1'48.176(8周目)