Japanese F3

NAKAJIMA HONDA F3 SUZUKA REPORT

●レース名:1997年全日本F3選手権第10戦 鈴鹿(最終戦)
●鈴鹿サーキット/5.8643km×17Laps=99.693km
●開催日:11月8日~11月9日
●天候:8日(予選日)/晴れ 観客1万4000人(主催者発表)
        9日(決勝日)/晴れ  観客4万1000人(  〃  )

#64西翼選手
粘強い走行で決勝レース11位フィニッシュ!!

#65山口大陸選手
予選10位、決勝9位と自己最高位で今年のレースを締めくくる!

 1997年全日本F3選手権は、いよいよ今回の鈴鹿で最終戦を迎えた。
 #64西翼選手、#65山口大陸選手にとって、SRS-F(鈴鹿フォーミュラ
レーシングスクール)時代から走り込んできた、いわばホームコースの鈴鹿サーキッ
トでの最終戦開催とあって、西、山口両選手の、今年1シーズン全日本戦を戦ってき
た成果をここ鈴鹿で発揮しようとする意気込みは並々ならぬものが有り、その想いに
応えるべくチームスタッフも両選手のマシンにさらなる完璧なメンテナンスを施し、
レースウィークを迎えた。
 予選、決勝に先駆けて行われる木曜日、金曜日の練習走行は合計3時間20分が設
定されていたが、#65山口大陸選手は、各セッションでトップ10を伺う走りを見
せ、また#64西翼選手は、木曜日の午前中の走行で3番手のタイムを叩き出すが、
その後のセッションでタイムを伸ばすことができずに、やや不安を残した形で練習走
行を終えてしまう。
 そして土曜の予選日。午前中に行われた公式練習を経て、予定より5分遅れで公式
予選がスタートされた。開始と同時にコースインした#64西翼選手、#65山口大
陸選手は、徐々にペースを上げていき両選手ともこれまでの自己ベストタイムを更新
して行く。
 そして、予選セッションも残り12分となった時点で、まず西選手が、そして山口
選手が続いてピットインし、規定で許されている前後各1本づつのスペアタイヤを投
入して、再びコースイン。更なるタイムアップに臨んだ。
 フォーミュラ・ニッポンの公式予選終了直後に設定された予選セッションとあって
路面状況が良好なこと、そして強い追い風が吹いていたこともあり、このF3公式予
選は各選手が好タイムを叩き出していった。#65山口選手も目標としていた2分1
秒台のタイムをマーク、自己最高位の予選10番手に付けた。
 一方のチームメイトの西選手は、前日からの不振が尾を引く形となってしまい、ニ
ュータイヤ投入後も思うようにタイムを上げられずに予選14番手と不本意なポジシ
ョンが確定しまう。
 この公式予選で気を吐き、ポールポジションを獲得したのは95年度SRS-F卒
業生の#77伊藤大輔選手だった。午前中の公式練習でもトップタイムをマークし好
調さをアピールした伊藤選手は、公式予選においてポールポジションを獲得したタイ
ムは、なんと2分台の壁を破り、鈴鹿サーキットのF3コースレコードを更新する驚
異のタイムとなった。2番手には#2立川祐路選手、続いて#4M.サンタビルタ選手
が続いた。
 明けて決勝日。定刻よりやや遅れてウォームアップ走行が開始され、今年度SRS
-Fスカラシッププログラムの最後のレースがスタートした。
 西、山口選手の両選手ともに順調なスタートを切り、西選手はポジションしっかり
守ったまま14番手で、山口選手はポジションを1つ落とししまい11番手でオープ
ニングラップを終了。その後、両選手はコースアウトする選手、スローダウンしてし
まう車両を、巧みに避けて順調に周回を重ね、#65山口大陸選手は自己最高位の9
位でフィニッシュ。
 #64西翼選手も、レースウィーク中、全セッションにおいて思うように他の車に
着いていけなかったが、粘り図よく走り切って11位完走を果たした。
 なお、レースは、#77伊藤大輔選手が、ポール・ポジションから見事なスタート
決め、さらにはファーステスト・ラップをも叩きだし、念願の全日本戦初優勝を飾る
ことになった。すでに全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにステップアップを果た
している同期生山西康司選手に次ぐ、ポールポジション獲得、ファステストラップ獲
得、そして全日本戦勝利を納めるなどして改めて、SRS-F卒業生の優秀性をア
ピールした。
 こうして、1997年全日本F3選手権に西翼選手、山口大陸選手を2人のドライ
バーを送り出したSRS-Fスカラシッププログラムは、無事終了を迎えたが、西翼
選手は、3回の入賞を果たし、合計獲得ポイント5点、ドライバーズランキング10
位の成績を納めた。山口大陸選手は、入賞こそ果たせなかったものの後半戦徐々に活
躍を見せ始めている。他にも1997年度全日本F3選手権シリーズには、1995
年度卒業生の五味康隆選手がシリーズを通して参戦するなど、SRS-Fの主旨であ
る「若手ドライバーの育成」という活動が確実に根付き始めたこと証明している。

■チーム総監督中嶋悟のコメント
「西翼選手、山口大陸選手の両選手に、この1年間の活動を今後の個々の目標に役立
だててもらうことを期待します。また、SRS-F及びSRS-FスカラシップF3
にご支援、ご賛同いただいたスポンサーの皆様を始め、ファンの皆様のお力添に対し
て、改めてお礼を申し上げたいと思います。」


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