1周目のスタートで2台パスし、順調なスタート切ったが… Photo:K.TAKESHITA
Motorsports@niftyが応援するMiya Racing Serviceと高木レーシング がジョイントし、ドライバーに#76江口充洋を擁して参戦するフォ ーミュラトヨタ参戦プロジェクト。 今回は、10月5~6日にスポーツランド菅生で開催された第8戦が 舞台だ。 チームの方針で前戦の鈴鹿をキャンセルし、体勢を立て直して臨んだ この一戦。 レース前の公開練習より、ドライバーの完熟とマシンのセッティング を詰めていくが、トップより3~4秒の遅れはなかなか縮まらず。区 間タイムを計っても、SPコーナーで0.4秒のギャップがあると言 った感じで、ドライバーも「タイムの壁」を乗り越えていない様子。 【予選】 20分間で争われる予選。各チームとも新品タイヤを投入するが、主 要チームは規定一杯の6本をフルに使い、タイムアタックのチャンス は2回あるが、資金的な問題から#76江口は4本のみ投入してのタ イムアタック。 序盤よりトップは25秒台を連発させる展開の中、#76江口は28 秒前半からタイムが伸び悩む。 4周目に一度ピットインし、マシンの状況を確認。ほぼ同じタイミン グで1回目のアタックを終えたトップチームのマシンも続々ピットイ ンし、残された2本の新品タイヤを前後左に換装する。 予選後半。再びコースに戻った#76江口はタイムアタックを続ける が、3周目に記録した1分28秒022を更新できないまま予選終了 のチェッカーが降られた。結果、参加15台中14位のポジションに 留まる。 ポールポジションは、ル・ボーセチームより参戦する#61小早川が、 6周目に唯一24秒代に突入させる1分24秒861をマーク。予選 後半は早々とピットに入りコックピットを降りるという余裕を見せた。 【決勝】 翌日に行われた決勝。 まずまずのスタートを切った#76江口は、1コーナーまでに2台パ スすることに成功し、12位で1コーナーに飛び込む。しかし、コー ナーでインを刺してきた1台に交わされ、ポジション後退。 他車とはラップで2秒近く遅いながらも、粘り強い走りでミスしたマ シンを抜きポジションアップするが、再び抜き返される言う展開のま まレースは続く。 レース前半から中盤までは予選より速いラップを刻み、順調に走って いるかと思われたが、コックピットの中ではステアリングのラック部 分が緩んでハンドルが上下に踊り、ドライバーの江口は暴れるハンド ルと格闘することに。 また3速のギアが菅生のコースに合わず、ストレートの伸びに精彩を 欠く。 レース終盤に、#22我孫子がミスから遅れたため、テールtoノーズ のバトルを繰り広げたが、最後は惜しくも抜かれ、予選と同じ14位 のポジションでフィニッシュした。 優勝は、練習走行より好調だった#8番場。スタートでトップに立つ と、終始2番手の#61小早川との間合いを保つ程にレースをコント ロールしての完勝だった。 ------------------------------- 高木監督のコメント: 菅生に合う3速の手持ちがなかったため、江口には可愛そうなことを しました。しかし、江口自身もっと走りを勉強しなければならないこ とも事実。次の鈴鹿までには走り込んで、ドライバーがマシンになれ ることを課題にしたいと思います。 ドライバー江口選手のコメント: 決勝に向けて、フロントウィングを2ノッチ上げたんですけど、ちょ っとマシンのバランスが崩れて走り辛くなってしまいました。 マシンは未だ慣れて無くて、もっと走り込まないと。完全なプライベ ーターとして参戦してるので体制的には凄く厳しいですが、何とか一 矢報いたいと思います。 Reported by Miya Racing Service