Japan Touring Car Championship

JTCC:HONDAインターTECリリース

        HONDA MOTORSPORTS
        PRESS INFORMATION
                           1997年11月3日

    1997 JAPAN TOURING CAR CHAMPIONSHIP SERIES ROUND 15/16
      ホンダ・アコード、ダブル・チャンピオン決定!!
      中子選手、念願のドライバーズ・チャンピオン!
     チーム・チャンピオンは「TEAM 無限 HONDA」!

●開催日 : 1997年10月1~2日
●会 場 : 静岡県 富士スピードウェイ
●コース全長:4.470km     ●周回数 : 21周(第15/16戦共)
●天 候 : 予選日/晴れ      決勝日/晴れ
●気 温 : 予選日/16・3℃(14:30) 
       決勝日/15℃(14時/共にピット計測)
●観客数 : 8,300人(予選日)  43,000人(決勝日/共に主催者発表)

 '97JTCCの最終ラウンド、1997年全日本ツーリング力ー選手権第15戦・第16戦
「第13回インターTEC」決勝レースが、11月2日、静岡県富士スピードウェイに
おいて開催された。
 この最終ラウンドにホンダ・アコード勢は、昨年のドライバーズ・チヤンピ
オン服部尚貴選手を加えて、2チーム5台がエントリー。策15戦において、中
子選手、服部選手が1~2フィニッシュを飾り、第16戦においても服部遺手が
2戦連続の第2位入賞。この結果中子選手がドライバー・ランキングのチャン
ピオンに決定。チーム・ランキングも「TEAM 無限 HONDA」が決定し、アコード
勢はダブル・チヤンピオンの栄冠に輝いた。

○本大会に出場したアコード勢

選手名      車  名       エントラント
服部尚貴選手    KOOL ACCORD      TEAM 無限 HONDA
中子 修選手    Castfol 無限 ACCORD  TEAM 無限 HONDA
黒澤琢弥選手    PlAA SN ACCORD     TEAM 無限 HONDA
道上 龍選手    ジヤックスMCアコード  TEAM MOON CRAFT with 無限 HONDA
岡田秀樹選手    Gathers 童夢 ACCORD  TEAM MOONCRAFT with 無限 HONDA

○本大会の戦績

              第13戦      第14戦
          予選    決勝    予選    決勝
服部尚貴選手    P.P.    2位    P.P.    2位
中子 修選手    2位    優勝    5位     R
黒澤琢弥選手    13位    10位    9位    4位
道上 龍選手    3位    5位    2位    12位
岡田秀樹選手    5位    7位    6位    5位


○11月1日(土) 公式予選:第1回/10:50~11:20
              第2回/14:30~15:00 出走22台

 いよいよ最終ラウンドを迎えた'97 JTCC第15・16戦。本年は悪天侯に見舞わ
れることが多かったが、金曜日のフリー走行、土曜日の公式予選とも快晴の下
行われた。
 また、今大会は5台目のアコードとして、米国のインディライツに参戦して
いた服部尚貴選手が、TEAM無限HONDAより出場する。
 この5台のアコード勢の内、道上選手が50kg、黒澤選手が70kg、中子選手が6
0kgのハンディキャップウェイトを搭載して予選に臨んだ。
 予選開始早々からコースインした各チームは、カットスリック(レインタイ
ヤ)を装着。コースやセッティングの確認を行う。アコード勢も岡田選手、中
子選手、道上選手がコースイン、タイムは1分37秒台となかなか本格的なタイ
ムアタックが始まらない。
 その中、予選開始14分過ぎ服部選手がコースイン、1ラップしてマシン、タ
イヤを暖めタイムアタックを開始。1分33秒856、1分33秒035と好タイムをマ
ークしピットイン、一躍トップに躍り出た。この服部選手のタイムを見て他チ
ームも次々にコースインし、本格的にこタイムアタックが開始されるかと思わ
れた23分過ぎ、サントリーコーナーでクラッシュがあり、赤旗が振られ予選は
一時中断となった。
 30数分の中断の後、公式予選第1回は残り時間7分で再開、各チームとも一
斉にコースインし混み合う中、中子選手は残り時間1分で1分33秒279をマー
ク、服部選手に次ぐ2位を獲得した。
 道上選手は、中子選手がタイムを出す直前に1分33秒420をマーク、この時点
の2番手であったが、中子選手に抜かれ予選3位のポジションとなった。
 前日のフリー走行から好調だった岡田選手は、予選再開後早々に1分33秒825
をマーク、その時点の2番手に浮上したが、その後他チームに先行され5位で
予選第1回を終了した。
 黒澤選手は、予選中断までピットで待機していたが、再開後コースイン。懸
命のアタックを見せたが、1分34秒685のタイムに留まり、13位で予選第1回を
終了した。
 結局、服部選手のタイムを上回るものはなく、今シーズン初出場の服部選手
が、第15戦のポールポジションを獲得した。
 午後の公式予選第2回、各チームともやはりカットスリックでスタート、本
格的なタイムアタックは予選開始15分過ぎ頃から始まった。
 他チームがアタックを始めてもピットで待機していた服部選手は、残り時間7
分ほどでコースイン。計測1周目に3番手、2周目に2番手、そのままアタッ
クを続けた服部選手は、チェッカーフラッグが振られた最終ラップに1分33秒5
93をマークしトップに躍り出て、2戦連続のポールポジションを獲得した。
 道上選手は予選開始後22分過ぎ頃にコースイン、25分過ぎ頃に1分03秒752を
マークし、この時点のトップに躍り出た。その後1分33秒700までタイムをつめ
るが、服部選手に逆転され予選2位、フロントローのポジションを獲得した。
 中子選手は、開始8分過ぎに一度コースインしピットに戻っていたが、18分
過ぎ、スリックタイヤに履き替えタイムアタックを開始。一時3番手に位置し
ていたが、結局1分34秒029の5位で予選を終了した。
 岡田選手は、予選開始5分頃にコースインしタイムアタック、1分34秒205を
マークしトップに位置したが、その後他チームに先行され、20分過ぎ再びタイ
ムアタックにコースインしたがタイムアップはならず、結局6位で予選を終了
した。
 黒澤選手は、予選第1回終了後セッティングを変更し、予選第2回に臨みタ
イムアップは果たしたものの、9位で予選第2回を終了した。
 この結果、第15/16戦のポールポジションは、KOOL ACCORDを駆る服部尚貴選
手が獲得、今シーズン初出場を連続ポールポジションで飾った。

○第15戦 21周 出走20台 完走18台

 昨日に引き続き秋晴れの下、朝8時30分よりフリー走行が開始された。
 このフリー走行でも服部選手は快調でトップタイムをマーク、2番手lこ道上
選手がつけ、決勝レースでの活躍が期待された。
 13時10分、定刻通りスタート進行は進められ各車スターティンググリッドに
整列、1周のフォーメーションラップの後、各車一斉にスタート。第13回イン
ターTECの幕が切って落とされた。
 予選2番手、フロントローからスタートした中子選手は、スタートで僚友道
上選手に先行され3番手で第1コーナーをクリアしていった。しかし中子選手
は、2周目のサントリーコーナーで道上選手をパス、レースベストラップ1分
34秒587(4周目)をマークしながらトップの服部選手を追い、6周目に一気に
パス。その後は服部選手を引き連れるかのようiこトッブをキープし、チェッカ
ーフラッグを受け、今季4勝目を飾り念願のチャンピオンlこ大きく近づいた。
 ポールポジションからスタートした服部選手は、見事なスタートを切りトッ
プで第1コーナーをクリア。2周目、3周目とトッブをキープするが、6周目、
サントリーコーナーで中手選手にパスされ2番手。そのままチャンピオン候補
の中子選手を援護するかのように2番手をキープし、チェッカーフラッグを受け
2位となった。
 予選3番手スタートの道上選手は、スタート良く2番手で第1コーナーをク
リアしていったが、2周目に中子選手にパスされ3番手。その後も3番手のポ
ジションをキープしていたが、16周目、後続2車に次々lこ先行され5番手。そ
のままチェッカーフラッグを受け5位入賞となった。
 予選5番手スタートの岡田選手は終始6番手を走行していたが、最終ラップ
に本山選手にパスされ7位でレースを終えた。
 予選13番手スタートの黒澤選手は、14番手でレースを開始し後方から苦しい
追い上げを展開。10位まで浮上したところでチェッカーフラッグを受け、レー
スを終了した。
 この結果「TEAM 無限 HONDA」は1-2フィニッシュを飾り、チーム・ランキン
グのトップを確定し、中子選手もドライバーズ・ランキングのトップに進出。
チャンピオンに大きく近づいた。

○第16戦 21周 出走21台 完走13台

 続く第16戦のスタート進行も、ほぽ定刻通り進められ、14時57分、第16戦の
グリーンフラッグが振られレースがスタート。
 ポールポジション・スタートの服部選手は、スタートで道上選手に先行さ
れ、2番手で第1コーナーをクリア。2番手でレースを進行していたが、6周
目、後続の2車に先行され4番手、8周目、本山選手を抜き返し3番手。しか
し10周目、再び本山選手に先行され4番手。13周目にトップの道上選手がスロ
ー走行で後退し、3番手となったそのラップに一気に先行車をパスし2番手と
なったが、15周目中子選手にパスされ再び4番手。しかし16周目、中子選手と
本山選手が接触し、その間に一気に2番手となった。以後服部選手は危なげな
い走行を続け、2戦連続の2位でチェッカーフラッグを受けた。
 予選9番手スタートの黒澤選手はスタートを失敗、15番手でレースを開始し
た。後方から着実に追い上げる黒澤選手は、徐々に順位を上げ4周目には10番
手に復帰。13周目には7番手、16周目には6番手、最終ラップには4番手まで
浮上し、そのままチェッカーフラッグを受け4位に入賞した。
 予選6番手スタートの岡田選手は、スタート良く5番手でレースをスター
ト。8周目に中子選手にパスされ6番手、さらに金石選手にも先行され7番手
となった。その後岡田選手は、先行車の混乱にも乗じて16周目には3番手に浮
上したが、最終ラップに金石選手と接蝕。スピンする間に他車に先行され5位
でチェッカーフラッグを受けた。
 予選2番手フロントローからスタートした道上選手は、スタート良くトップ
で第1コーナーをクリア。そのままレースを進め、12周目にには2秒の差を2番
手につけトップを快走していた。しかし13周目、突然スロー走行。原因は左フ
ロントタイヤのスローパンクチャーであった。道上選手は直ちにピットイン、
タイヤを交換してレースに復帰したが、ピットインの遅れは取り戻せず12位で
レースを終了した。
 予選5番手の中子選手は、第1コーナーを7番手でクリア。2周目には6番
手に復帰、8周目に5番手、13周目に4番手と上位に進出していった。しかし
3番手に浮上した15周目、ヘアピンコーナーで本山選手と接触。5番手に後退
してしまった。5番手から再度上位を狙った中子選手であったが、18周目、二
度目の接触でコースアウト。残念ながらリタイヤとなった。
 この2戦の結果、中子選手はシリーズランキング・ドライバー部門チャンピ
オン、「TEAM 無限 HONDA」はチーム部門チャンピオンに決定し、アコード勢は
ダブルタイトルの栄冠に輝いた。

◎庄司守孝監督(TEAM 無限 HONDA)のコメント

「中子選手のドライバーズ・タイトル、「TEAM 無限 HONDA」のチームタイトル
と、両タイトルを獲得できて本当に嬉しく思っています。これは今シーズン、
アコード陣営が協力し合った成果で、ドライバー、チームスタッフを始め、陰
で支えていただいた多くの方々のおかげだと感じています。協力していただい
た全スタッフをはじめ、応援していただいたファンの皆様に感謝いたします。」

◎由良拓也監督(TEAM MOONCRAFT with 無限 HONDA)のコメント

「今年アコードで参戦した各車がそれぞれ活躍し、中子選手のドライバータイ
トル、「TEAM 無限 HONDA」のチームタイトルと成果を上げることができまし
た。我々もその一翼を担うことができて良かったと思っています。私たちのチ
ームとしては最後に1勝は上げたかったが、せいいっぱいやった結果ですから
悔いはありません。道上選手もシーズン当初の頃から比ベれば、大きく成長し
ましたし、アコードの速さは証明できましたので、良いシーズンだったと思い
ます。」

○1997 JTCCドライバーズ・チャンピオン
   中子修選手(Castrol 無限 ACCORD)のコメント

「金曜日から調子が良く、予選も気持ちよく走ることができました。第15戦の
スタートは、フロントに並んだのが服部選手で、優勝することができたのも彼
にずいぶん助けられたと思います。今シーズンは出足からクルマの調子は良か
ったのですが、シーズン中盤で自分が多少もたつき、さらにシリーズ後半にな
ってからは黒澤選手が調子を上げてきて、チャンピオン争いは苦しくなりまし
たが、結果的には今日の1勝を加えて、昨年逃がしたドライバーズ・タイトル
を獲得するとともに、チームタイトル獲得にも貢献することができて、とても
嬉しく思います。
 今シーズンご声援下さったファンの皆様にお礼申し上げるとともに、ご支援
いただいた多くの方々に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
」

○第15戦/第16戦2位 眼部尚貴選手(KOOL ACCORD)のコメント

「第15戦では100Rでミスし、中子さんに先行されたところで緊張の糸が切れ、
2位でゴールするのが精一杯でした。第16戦は、必ず勝つつもりでスタ一トし
ましたが、結果的には2位でレースを終えました。久しぶりに走った日本のレ
ースで、2戦連続表彰台に上がれて満足しています。ご声援ありがとうござい
ました。」

○本田技研工業(株)モータースポーツ部長 菅原 冠のコメント

「インターTECという日本のツーリングカーレースを代表するイベントで、ド
ライバー&チームタイトルを獲得することができて、とても嬉しく思います。
これも皆様のご声援のお陰と感謝しております。今後もホンダは、私共のバッ
クボーンとも言うべきモータースポーツ活動を積極的に展開してまいります。
 また、ツインリンクもてぎを中心とした参加型モータースポーツ活動の普及、
拡大に努力してまいります。今後とも変わらぬご声援をお願いいたします。」

   資料提供:本田技研工業株式会社 広報部



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