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全日本GT選手権シリーズ(JGTC)第2戦 ALL JAPAN FUJI GT RACE 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2002年5月4日(土) ■開催場所:富士スピードウェイ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■6度のセーフティカー。 荒れたレースでNISMOのGT-Rが6、7位入賞 <決勝 13:43~114Laps Cloudy / Dry> 決勝レースは、シリーズ最長の500kmレース。#23カストロール ピットワークGT-R は、影山正美がスタートを担当。53,000名の大観衆が見守る中、16番手から飛び 出した影山は、1周目の第1コーナーで上位2台が絡むスピンアウトの混乱に巻き込 まれることなく、ポジションを9位にあげて最初のセーフティカーラップを周回し た。 5周目にレースが再開されると、先行車の#12と#39を抜いて7位へ。11周目には6位 へと浮上した。さらに、5位の#36を追って序盤から勝負する姿勢を見せた。そし て他チームより早めの27周目に予定通りのピットイン。エリック・コマスにドラ イバー交代した。ところが直後に2回目のセーフティーカーラップとなって各車が ピットインしたため、アドバンテージを築く計画は崩れてしまった。 しかし、コマスは40周目には7位にまで挽回。ピットインを挟み、再びポジション を落とすが、76周目に影山にステアリングを戻した時には8位であった。このピッ トストップ時に、エンジン停止する前の給油作業開始がペナルティと判断され、7 位でトラックに戻った後、10秒のピットストップを命じられた。しかし、直後に セーフティカーが出動したため、ペナルティは大きな損失とはならずに救われた。 終盤影山は7位で周回を重ね、最終周に6位で先行する僚友の#22がスピンし、コー スアウトしたため、6位にポジションをあげてチェッカーフラッグを受けた。 #22ザナヴィ ニスモGT-Rは、ミハエル・クルムがレースをスタート。 序盤の2スティントをクルムが担当する作戦を取った。14番手からスタートし、序 盤の上位車脱落で12位となった。16周目に10位に上がると、17周目には9位へ。さ らに28周目には7位となった。その後、セーフティーカーラップ中にピットイン。 給油してコースに戻ると9位に、40周目に#35に競り勝って8位となるなど、アグレッ シブに上位を目指す前向きなレース展開を見せた。中盤以降は5位にポジションアッ プし、さらに4位に押し上げたところで76周目にピットインし本山に交代した。本 山は5位をキープするものの、終盤#100に先行を許し6位へ。再度5位を奪還すべく 猛プッシュを掛けるが、最終周にチャレンジした第1コーナーで痛恨のスピンアウ ト。#23に6位のポジションを譲って7位でゴールを迎えた。 一方GT300クラスは、8番手を走行していた#81シルビアの青木が11周でピットイン。 これはターボのアクチュエーターのロッドが折れたためだった。 また#3シルビアの山野はBコーナーでスピンを喫しポジションダウンしたが、中盤 には7番手までリカバリーして上位進出を狙っていた。ところがオイルを吹いてい るということでオレンジボール旗が掲出され、やむなくピットイン。原因はデフの トラブルのためだった。いったんコース復帰するが再びピットインして65周でレー スをあきらめた。 その直前の62周の時点でマシンの挙動がおかしいとピットインした#81シルビアだ が、左リヤサスペンション部のフレームが割れていることが判明し、こちらもレー スをあきらめることになった。レースは終了直前までトップを走っていた#19MR-S のタービンが壊れスローダウン。#62ヴィーマックが逆転してデビュー戦でポール toフィニッシュを遂げた。 ■ニスモチーム小河原監督 「まず2台ともポイント圏内でゴールさせることができ、ホッとしました。予選ポ ジションから考えると、よくやれたと思います。#23は3ストップ作戦に賭けたの ですが、まさかこれほどセーフティカーが出るとは予想もしていませんでした。 しかし、ペナルティストップがセーフティカーに助けられたので、運がなかった わけでもないです。結果的にはポジティブなレースができたと思うので、この流 れを次のレースにつないで行きたいですね」 ■本山哲 「最後に飛び出してしまったのが残念。逆転を狙うには、1コーナーしか詰めると ころがなかったので、ぎりぎりプッシュして少しずつ詰めていき、ファイナルラッ プにチャレンジしましたが、行き過ぎてしまいました。しかし、コースに戻れて フィニッシュできたのはラッキーでした。苦しいレースでしたが、いろいろと見 直しをかけ、(今後は)これ以上の成績をキープしたいですね」 ■影山正美 「最初のスティントは気持ちよく走れました。ポジションを上げていくのは、気 持ち良いです。しかし終盤のBコーナーでは目の前でクラッシュがあったので、な んとかグリーンに逃げることができたけど、本当に怖かった。終わってみれば6位 は悪くないと思います。次は菅生ですが、なんとか頑張ります」 ■山野哲也 「原因ははっきりしていませんが、デフのポンプのスイッチが入ってなかったみ たいです。今回のトラブルは大きな問題ではないので次のSUGOでは起死回生、い いレースができるよう頑張ります」 ■青木孝行 「行けると思ったんですが、最初はアクチュエーターのロッドが折れて最後はフ レームが折れていたのでその時点でリタイアになりました。次は勝負ができるよ うなレースをしたいです。多分大丈夫でしょう」 (決勝結果は省略させていただきました) 上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。 http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/contents.html