2009年全日本F3選手権第9戦の公式予選が7月11日、鈴鹿サーキットで行われ、#2ケイ・コッツォリーノ(TODA
FIGHTEX)が1分54秒325とこのセッションのトップタイムを記録したが、第8戦富士でのペナルティによりグリッド降格が確定しているため、2番手タイムの1分54秒379を記録した#37国本雄資(PETRONAS TOM'S F308) が繰上げで今季4度めのポールポジションを獲得することとなった。
Nクラスは#7山本尚貴(HFDP RACING)がトップ。1分56秒644とNクラスのコースレコードを更新した。
第9戦の公式予選は午前10時40分より15分間で行われた。
開始早々から精力的にアタックを繰り返すNクラス勢に対して、
Cクラス勢は岩崎祐貴を除く6人がいずれもセッション半ばを過ぎてから漸くピットアウトする作戦を採った。
最初にトップに立ったのはコッツォリーノ。
2番手に嵯峨がつけ、#1マーカス・エリクソンが3番手につける。
これを#37国本雄資、#36井口卓人の2台が相次いで上回り、国本が1分54秒383でトップ、井口が2番手につける。
いつもならここにエリクソンが加わってトムスが1-2-3を形成するところだが、今回はそうはいかなかった。
今年唯一の無限エンジンを使うコッツォリーノが2度目のアタックで1分54秒325を出して再びトップに返り咲いたのだ。
国本、井口、エリクソンの3人はその後も自己ベストを更新したものの、最後までコッツォリーノを上回ることが出来ず、それぞれ2、3、4位に終わった。
しかしコッツォリーノは、前戦富士での危険なドライブ行為により、次戦2グリッドの降格が決まっているため、残念ながら初のポール獲得とはならず、3番手グリッドから午後の決勝に臨むこととなった。
これにより2番手タイムの国本がポールポジションに繰り上がった。
また、この予選においてエリクソンに対しても「危険なドライブ行為」によるペナルティが課せられることとなり、コッツォリーノ同様の2グリッド降格、6番手からスタートすることが決まっている。
Nクラスは、最初のアタックでコースレコードを更新した山本がそのままポール。2番手の#23佐藤公哉に0.381秒の差をつけた。
第9戦決勝は今日午後4時より12周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI