全日本F3選手権第8戦は6日、ツインリンクもてぎで決勝レースを行った。開始早々豪雨のため赤旗中断、再開となる波乱のレースを関口雄飛(B-MAX)が制した。Nクラスは千代勝正(NDDP)が優勝した。
第8戦決勝は定刻より5分遅れて、15時20分よりフォーメーションラップがスタート。しかし、スタート前に、一天にわかにかき曇り雷鳴も轟き、空から落ちる大粒の雨はあっという間にコースを濡らした。
Cクラスはグリッド上でレインタイヤに交換するチームが多かったが、Nクラスはスリックのままフォーメーションラップに出たチームが多く、フォーメーションラップ終わりでピットに滑り込んで来た。
レースは雨の中、関口雄飛(B-MAX)がトップで1コーナーへ。2位には安田裕信(スリーボンド)をかわした山内英輝(ハナシマ)が上がってきた。3位は安田。
大半がピットインしてタイヤ交換を行ったNクラスはなんと予選クラス6位の野呂立(ワコーズ)がトップに立つ。
雨脚はますます強くなり、3周終わりにはトップの関口、安田、蒲生らも相次いでスピン。ここでセーフティカーが導入されるが、程なくして赤旗が提示されレースは中断された。
レースは長い中断の後、16時35分SC先導で再スタート。雨は止んだが、路面はフルウエット。SCは再開後隊列を2周先導し、再スタートが切られた。
ここでもトップで1コーナーへ入ったのは関口。2位には蒲生が付ける。蒲生はときに関口を上回るその時点でのファステストラップを更新してトップを追うが、徐々に付いて行けなくなり、最終的には関口が蒲生を3秒以上離して優勝した。2位には蒲生が入った。
安田は再開直後に、前を走るリチャード・ブラッドレー(トムス)をダウンヒルストレートでかわして3位に上がるが、その後ペースが上がらすブラッドレー、山内に迫られ防戦一方。しかし、なんとか後続を押さえきり3位でレースを終えた。
再開後、Nクラスは千代勝正(NDDP)が野呂をかわしてトップに立つと、危なげないレース運びでクラス2位以下を17秒ほど離して独走優勝した。
Nクラス2位争いは混戦。再開後、2位には佐々木大樹(NDDP)が付けていたが、中山雄一(トムス)が8周目のヘアピンで佐々木をパス。しかしその周の90度コーナーで佐々木が中山を抜き返す。中山も引き下がらない。11周目の90度コーナーで佐々木を再度パス。その後は3位以下を引き離してクラス2位に入った。
Nクラス3位には、佐々木をパスした野尻智紀(HFDP)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum





