全日本F3選手権第7戦の決勝レースが7月17日、快晴の富士スピードウェイで行われた。
レースはポールポジションからスタートした#50関口雄飛(B-MAX)が終始独走状態で21周を走り切ったものの、レギュレーション違反が判明してペナルティの対象となる波乱の展開となった。この結果2番手でフィニッシュした#12安田裕信(ThreeBond)が繰り上げ優勝となった。
またNクラスは#37中山雄一(トムススピリット)が今季2勝目を挙げた。
決勝レースは午前10時45分スタート。
ポールから飛び出した関口がそのままトップで1コーナーを通過。2番手は安田が続く。
ところがその後方で#36リチャード・ブラッドレー、#1蒲生尚弥のトムス勢がまさかの接触。ブラッドレーはその場でストップしてレースを終え、蒲生もスピンを喫して最後尾から追い上げることになってしまった。
これにより#5山内英輝が3番手に浮上、2番手安田を追い上げにかかる。
更にその後方では追い抜きざまに#23千代勝正の左フロントホイールを引っ掛けてしまった#20ギャリー・トンプソンがホームストレート上でスピン、こちらも大きく後退するアクシデントが発生していた。
こうした後方集団の混乱を尻目に関口は独走状態に入り、2位安田との差をぐんぐん引き離していく。
最後は5.746秒もの大差を築いて21周を走り切り、昨日の第6戦に続いて2連勝を飾ったかに見えた。
しかし関口はスタート時にマーキングされていないタイヤを装着していたことがオフィシャルによって確認されていたため、チェッカー後に40秒加算のペナルティを受けてしまう。
この結果、安田が1位に繰り上がり、先月富士で行われた第4戦以来の、今季通算3勝目を挙げた。
2位は昨日メカニカルトラブルによりリタイヤに終わった山内、3位には序盤のアクシデントから粘り強く順位を挽回してきた蒲生が入った。
Nクラスは予選2番手からスタートでトップに躍り出た#37中山雄一が#19西本直樹や蒲生といったCクラスの車両と抜きつ抜かれつを繰り返しながら後続の#22佐々木大樹、#8野尻智紀らをおさえて21周を走り切り、第3戦に続く今季2勝目を同じ富士で挙げる結果となった。
次回第8戦、第9戦はツインリンクもてぎが舞台。8月5日、6日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum