全日本F3選手権第16戦(最終戦)は25日、スポーツランドSUGOで25周の決勝レースを行いCクラスは関口雄飛(B-MAX)がNクラスは千代勝正(NDDP)が優勝した。この結果、Cクラスの2011年度ドライバーズチャンピンは関口が、Nクラスは千代が獲得することとなった。
第16戦決勝は12時35分にフォーメーションラップがスタート。雲間から太陽も顔を出すようになり気温も上昇気味。
スタートは3位グリッドから蒲生尚弥(トムス)が好スタート。1位グリッドの関口雄飛(B-MAX)と2位グリッドの山内英輝(ハナシマ)の間に割って入り、2位にポジションアップ。関口がトップ、2位蒲生、3位山内と続く。4位は安田裕信(スリーボンド)がグリッド順のままレースが始まった。
トップ関口と2位蒲生は接近戦。1秒を切る攻防をレースを通して繰り広げる。蒲生は5周目にこのレースのファステストラップとなる1分16秒048を出して追いすがるものの、決めてはなくこの順位でレースを終えた。
3位山内の背後には4位安田が迫る。ポイントリーダーの安田は山内を捉えて3位に上がらないとチャンピオンを関口に明け渡すことになり、必死に追いすがる。10周目にはその差は0秒5、12周目には0秒3まで迫るが、その後はペースが上がらず徐々に山内に離される展開になり、山内が3位、安田は4位でレースを終えることとなった。
Nクラスはクラスグリッド4位の千代勝正(NDDP)が好スタート、クラストップに立つ。2位にはクラスグリッド1位の佐々木大樹(NDDP)が付け、3位にはポイントリーダーの野尻智紀(HFDP)が付ける。4位は中山雄一(トムス)。
中山は2周目の1コーナーでクラス3位を走る野尻を捉え3位に上がる。
これで野尻が4位に落ちたため、トップを走る千代は優勝とファステストラップがチャンピオンの条件となった。千代はファステストを取るため前を走るマシュー・ハウソン(KCMG)との間合いを計り、見事6周目に1分17秒527とこのレースのファステストラップを取って見せた。
Cクラス、Nクラスともレースはこのままの順位で終了。両クラスともドライバーズチャンピオンは優勝した関口と千代が劇的な逆転でものにすることとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum