Japanese F3

JF3:第10戦鈴鹿決勝 塚越待望のポール・トゥ・フィニッシュ!今季2勝目を挙げる

全日本F3選手権第10戦は、ポールポジションからスタートした塚越広大(ホンダレーシング・リアル) が後続に付け入る隙を全く与えない完璧な走りで17周を走りぬき、今季2勝目、F3通算3勝目を挙げた。
2位にはオリバー・ジャービス、3位に大嶋和也が入り、ポイントリーダーのロベルト・ストレイトは4位に終わった。

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第10戦決勝は12時55分にフォーメーションがスタートした。
これまでに何度もポールポジションを獲得しながら、スタートの失敗でチャンスをことごとくフイにしてきた塚越だったが、 今回は見事にトップの座を明け渡さずに1コーナーに飛び込んでいった。

その後方では2番手スタートのストレイトを攻略しようとしたジャービスが、 更にその後方から見事なスタートダッシュを決めてきた大嶋と接触、これにより大嶋は4番手スタートから一気に6位に後退してしまった。

ジャービスは1周目から積極的にストレイトに仕掛けていき、2周目の1コーナーでアウトから抜き去って2位に浮上すると、 一旦は1.7秒差まで開いた塚越との差を少しづつ詰めていく。
5周目には0.782秒差まで接近したジャービスだったが、そこから塚越もペースを上げて対抗する。
塚越は6周終わりで1.110秒差に戻すと、7周目には1.342秒に、8周目には再びジャービスが差を詰めて1.048秒と、 11周目まで一進一退の攻防が繰り広げられた。

なんとか塚越に追いつきたいジャービスだったが、その後方からは6位に後退したはずの大嶋が再び追い上げてきていた。
大嶋は3周目の1コーナーで伊沢拓也を抜き差って5位に浮上すると、4周目のシケインでは関口雄飛のインに飛び込み、 更には7周目の1コーナーで3位を走行するストレイトをもアウトから被せて抜き去って3位に上がってきていたのだ。

一時は4秒近くもあったジャービスと大嶋の差は1周当たりコンマ5秒以上のペースでぐんぐん縮まっていき、15周目には1秒032、 16周終わりでは0.902秒まで接近する。
それにつれて塚越とジャービスの差は徐々に開いていき、両者は1.830秒差でファイナルラップを迎えることとなった。

結局塚越はジャービスの1.906秒前方でチェッカーを受け、大嶋はジャービスに0.579秒差まで迫ったが、 遂に追い抜くまでは至らなかった。

これで塚越はシリーズポイントを116とし、8位に終わった石浦宏明を抜いてランキング4位に浮上、 3位大嶋まであと7ポイントに迫った。
ポイントリーダーは依然としてストレイトだが、2位ジャービスとの差は7ポイントに縮まった。

次戦はオートポリスでの3連戦。8月4日、5日開催だ。


Text:Kazuhisa SUEHIRO



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