全日本GT選手権

GTインサイドレポートALLSTAR/4

                     ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
                       1997  GT INSIDE REPORT
   NICOS CUP GT ALLSTAR RACE                                    16 Nov.'97
   GT Inside Report           インサイドレポート1              FMOTOR4版
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'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ

☆出場全ドライバー予選日コメント1

No.2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「オーバルといってもストレートとシケインの組み合わせだけで、立ち
上がってからはほとんど全部全開だからね。まあ、観てるお客さんにはほとんど全
部観られるから、こういうエキジビジョンのレースとしてはおもしろいんじゃない
かな。走るほうとしては、なかなか抜けないし最初はつまんないと思った。でも、
スピードは出ているし、それはそれなりにおもしろいよ。スカイラインも結構調子
いい。選手権のかかったレースなら別だけど、エキジビジョンのレースだからファ
ンの前で気持ちよく抜きつ抜かれつするのが大事。おもしろいレースができればい
いね」
エリック・コマス「オーバルは大好きだよ。でもシケインがあるのが残念だね。安
全性に関しては二つ目のシケインが上りながらのシケインなのでちょっと危険だと
思う。抜き場はまったくない。今日は暫定ポールを決めたが、非常に拮抗した戦い
だった。1回目の公開練習のときはウエットのなかで2位より3秒速かったけど、
2回目はコンマ5秒、予選ではコンマ2秒差もなかった。各マシンの差はほんとう
にわずかだった。ボクのクルマは悪くなかった。速く、そして非常にコンスタント
に走れるんだ。47秒台を4回か5回マークした。競争力には満足しているよ。この
調子でいって明日のトップクオリファイでもポールポジションを奪ってレースでも
勝ちたい。GTCは開幕戦で優勝したので最後のレースも優勝で飾りたい」

No.38 カストロール・セルモ・スープラ
金石勝智「クルマの調子はいいです。シケインや高速区間は、セットアップでだい
ぶフィーリングが変わるんですが、かなりいい感じです。スピンするくらいいって
みようと思うくらいですから(笑)。スピンしたのは、ZEXELスカイラインがシケイ
ンのブレーキングで100mの看板までいってるって聞いたもんで、そこまではいけな
いにしてもシケインって書いてある看板と100mの看板の間でかなり100mに近いとこ
ろまで我慢したら、止まりきれませんでした(笑)。あ、もうムリや、とは思った
んですけどね。でもなんかZEXELだけ立上がり加速が速くありません? あれだけ3
リッターってことはないでしょうね(笑)。明日はスタート順位とピット作業が重
要になるでしょう。できるだけトップクォリファイで前にいて、なんとか優勝した
いですね。このオーバルでのレースというのは、運転している我われもそれなりに
おもしろいですよ。来年以降もやるのならちゃんとしたレースをしたいですね。そ
のためにはオーバルに合わせたちゃんとしたクルマやタイヤが必要となるでしょう
が。でもそれだけの魅力はあると思いますよ」
竹内浩典「シケイン以外は全開なんで、抜けないのが辛い。予選でいいところにい
ければ(決勝も)いけると思います。金石くんはシケインの抜けかたがうまい。自
分はシケインがどうもジムカーナに見えちゃって…。なぎ倒しそうです(笑)」

No.37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「ほんとうのオーバルじゃないからね。ただ、ハンドルは右だし、そうい
うクルマ(オーバルを走るクルマ)じゃないから(シケイン設置もやむをえない)。
 まあ、これはもう単純にお祭りだから。抜き場所は全然ないし。でもお客さんが
喜んでくれるなら。クルマはまあそれなりです。加速しながらバンクに入って、バ
ンクの中でどれだけ踏めるかで、タイムに差が出るみたいですね。ただだれもレー
ス中にバンクのなかで競り合った経験がないわけでしょ。だから危ないことは危な
いですよね。とくに後半タイヤがタレてきたときは危ないでしょう。GT300のクルマ
を抜くときはスピード差があるのでいいんですけど、GT500同士だと抜くのはかなり
難しいですよ。後ろから抜きに出たら前のドライバーがいったん前に行かせてくれ
ればいいですけど、みんながそう思ってるわけじゃないですからね。ということで
明日はピット作業の勝負になるでしょう。ま、ウチはピット作業いつも完璧ですか
ら、なんてね(笑)」
館信吾「オールスターに出られることになってとっても光栄です。緊張してます
が、利男さんの足を引っ張らないように頑張ります。スープラに乗るのも初めてで
すし、オーバルも初めて。両方に慣れなきゃいけないんで結構大変です」

No.18 avex童夢無限NSX
黒澤琢弥「シケイン作っちゃったらおもしろくないよ。ブレーキは別にキツくはな
いよ、ウチのクルマはね。でもGT-Rは速いよな。なんかインチキしてるんじゃねえ
の(笑)」
山本勝巳「シケインがあるので抜けない。ローリングスタートといってもスタート
してすぐにシケインだから前に出られない。予選で前にいないと苦しいと思う。抜
きどころとしてはシケインの入り口だろうけど、ストレートではスープラにおいて
いかれるので抜けない。とにかくトップクォリファイで前にいくしかないですね」

No.100 RAYBRIG NSX
高橋国光「テストのときより第1シケインの数をひとつ増やしました。これは第2
シケイン手前での最高速度を抑えるためです。シケインを設けるのにはいろいろ意
見があると思いますけれど、現時点ではこれが最善の方法だと思います。このコー
スでNSXは結構いいみたいです。最高速度も高いですし、スラロームもいいです。た
だ立ち上がり加速だけはターボ車においていかれそうですけどね」
飯田章「ホントは3位だったんですけど、パイロンタッチってことでペナルティを
とられちゃいました。パイロンに触った覚えはないんですけどね。このコースはエ
ンジンパワーと、ブレーキの効きと、ドライバーの慣れが重要なポイントでしょう
ね。NSXはシケインのスラロームのところはいいんですけど、立ち上がり加速はやっ
ぱりちょっと鈍いですね。ただ思っていたよりだいぶいいと思いますよ。それと、
このレースそのものも思っていたよりずっとよさそうですね。おもしろいかもしれ
ない。だってどうなるかだれにも展開がわからないし、お客さんはコースが全部見
えるからすごく楽しいでしょうしね。運転するほうはそんなに楽しいわけではない
ですけど、ま、お祭りですから。サービスですよ、サービス(笑)」

No.5 5ZIGEN SUPRA
田嶋栄一「ブレーキがきついということはないが、ストレートから急ブレーキなん
で止まりきれないことはあるかも。タイヤは、ウチとしてはいいんだけど、他との
比較はちょっとわからない」
ヒロ松下「日本のレースは88年のF3以来。ハコのレースは13、4年ぶりです。コース
は、シケインがちょっといやらしいですが、タイヤとか安全性とかを考えればしか
たないでしょう。アメリカのオーバルに比べると路面がスムーズです。パナソニッ
クコーナーは踏みっぱなしでいっても速すぎなくていい感じです」

No.556 KURE R33
影山正彦「気分は“デイズ・オブ・サンダー”のトム・クルーズだね(笑)。オー
ルスターとはいえ、お祭りの雰囲気はないよね。やり出せば真剣勝負だし、適当に
走っていいともいわれていない。クルマは97年モデルのモノコックを直して、本来
の97年モデルを持ってきています(注:GTC最終戦の予選で97モデルをクラッシュさ
せたため、決勝は急遽96モデルを使用した)。オーバルは谷田部とか日産、BSのテ
ストコースで経験しています。思ったよりバンクもついてる。コース幅も広いし路
面の仕上がりもきれい。シケインは危険な部分もあるが、シケインがない場合の全
開も危険だから、一長一短でしょう。走ってみたら、すごくこのコースとスカイラ
インの相性がいいみたいなんですよ。だから俄然やる気出てきちゃいました。まず
はトップクォリファイで前にいきたいですね」
近藤真彦「9月にテストしているので初めて走ったわけじゃないけど、今日(土曜
日)朝チョイ濡れのときは怖かった。オーバルはあんまり慣れていないから怖さは
ある。ドライで走れたときはクルマの感じもいいです。グリップ感のなかったMINE
なんかとはコースも全然ちがうし、クルマを降ろした瞬間からいい状態で、思って
たよりいい感じです。今年のレースの締めくくりなんで、緊張感を持って上位をね
らっていきたい」

No.36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「スープラとこのコースとの相性はまぁそれなりですね。スラロームのと
ころも、比較するものがないからなんとも言えないけど、それなりなんじゃないで
すか。ただ運転してて決して楽しくはないよね。それにレースになったら前のクル
マを抜けないでしょ。抜きに出たら危ないですよ。やればわかると思うけど。とに
かく事故がないことを祈りますね。ま、でも、やるっていうことだから、とにかく
頑張りますよ。あと決勝はピット作業が重要になるでしょうね」
片山右京「オーバルはまったく初めてなんです。怖いですよ。全然慣れてなくて、
(練習走行中)コースインして(左に行くべきところを)右に行こうしちゃったり
とか、そういうレベルですから…(苦笑)」

No.3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「今朝(土曜日)来たらシケインがひとつ増えてて驚いちゃったよ。お
かげで全然ギア比が合わなくなっちゃって、大慌てでギア換えたんだけどね。でも
シケインをオーバルコースに作るのは、僕にとっては全然おもしろくないことなん
だ。だってせっかくこういうコースなんだから、そのままやればいいと思うでしょ。
ま、でもレースが始まってしまえば、バンクやストレートでズバッと抜くシーンが
あちこちであると思うんで、お客さんは楽しめると思いますよ」
田中哲也「スカイラインはストレートが遅いからシケインで稼がないとね。遊びの
レースですけどやっぱり勝ちたいですから、始まったらみんな真剣ですよね」

No.34 STPタイサンアドバンバイパー
松田秀士「ドライだと踏んでいるだけという感じだね。コースについていえば、
オーバルを使ってGTをやるということになるとこういう方法しかないでしょう。安
全性に関してはそれなりに保たれていると思う。ただシケインへの進入のブレーキ
ング時と立ち上がり時に当てられると危ないけど。レース? なかなか抜かせてく
れないんじゃないかな」
土屋圭市「いやあ、おもしろくないよ。シケインなんか作っちゃうと、まっすぐ
ガーって行ってUターンして帰ってくるだけでしょ? 茨城の暴走族(笑)みたいな
もんだよ」

No.39デンソーサードスープラGT
影山正美「今年はチャンピオンになれなかったけど、来年はなれるように頑張りま
す」
谷川達也「シケインはうれしくないですね。フルブレーキングして、そこからフル
加速だから、ゼロヨンみたいなもんですよ」

*インサイドレポート2に続く


                       GTアソシエイション事務局
                         GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


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