全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.6/2

                    AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
                       1998  GT INSIDE REPORT
   Round 6 CP MINE GT RACE                                     10 Oct. '98
    Qualify Report                予選日レポート                FMOTOR4版
 -------------------------------------------------------------------------
'98AUTOBACS CUP GTC第6戦MINE CP MINE GT RACE(10/10,11)

No.100 RAYBRIG NSXが今季3度目のポール獲得!
5位にNo.39デンソーサードスープラGT、6位はNo.23ペンズオイル・ニスモGT-R
GT300はウェッズスポーツセリカがFF車としてGTC初ポール

体育の日の10月10日、セントラルパークMINEサーキットでAUTOBACS全日本GT選手権
第6戦「CP MINE GT RACE」の予選が開催された。ポールポジションは、No.100 
RAYBRIG NSXの飯田章で今季3回目となる。また、飯田はこれでGTC通算4回目の
ポールポジション獲得となり、現F1ドライバーのラルフ・シューマッハの持つGTC最
多ポールに並んだ。

◆好コンディションに恵まれた予選1回目
 この日の降水確率10%で薄曇り、気温も24度程度と気象コンディションとしては
レースには良好と言える中、午前10時ちょうどから1時間で予選1回目が行われた。
開始から積極的に仕掛けたのはスカイラインGT-R勢だった。シリーズランキング1
位のNo,23ペンズオイル・ニスモGT-Rのエリック・コマスが開始5分で1分25秒402
でまずはリーダーとなる。No.23ペンズオイルは、次の周でさらに24秒732までタイ
ムアップさせる。
 だが開始10分過ぎるとNSX勢の攻勢が始まった。まずはランキング2位につけるNo.
64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルが1分24秒511とあっさりコースレコード1分24秒
605を更新してトップを奪う。さらには前戦もてぎで優勝したNo.16 Castrol無限NSX
の道上龍が24秒403を出してトップが替わったのもつかの間、No.64 Mobil1が24秒161
で再逆転。No.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢無限NSXも24秒台に入って、トッ
プ4はNSX勢の独占状態となった。そして15分過ぎにNo.100 RAYBRIGの飯田章が、1
分23秒796を叩き出してトップに立った。
 スカイライン勢は序盤以降は大きなタイムアップはなく、一方スープラでは、No.
6 ESSO Tiger Supraのピエール・ラファネルが1分24秒904までタイムを上げて6番
手に食い込む。結局、この後はコースが混雑したこともあって上位陣はタイムアッ
プを果たせず、このままNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が暫定ポールを獲得した。

◆午後はデンソーサードスープラがジャンプアップ
 午後もコンディション的には午前と大きく変わらなかったが、午後の気温上昇を
見込んで上位陣は決勝レースに向けてのセッティングに終始した。
 唯一、順位を上げたのはNo.39デンソーサードスープラGT。先の第5戦もてぎのク
ラッシュで、今回急遽新車を用意した。このためシェイクダウン状態でセットアッ
プをしながらの予選だった。そして、開始19分過ぎに午前を上回る1分24秒641を記
録。これはセッション3番手、トータルでも5番手のタイムだ。結局、この後は上
位陣でタイムを更新するクルマはなく、No.100 RAYBRIG NSXの今季3回目のポール
ポジションが決定した。

◆GT300は8台がレコードタイムを更新!
 GT300も勝負は午前のセッションだった。このレースで4位入賞でチャンピオンを
手に出来るNo.25つちやMR2が、まず舘信吾のドライブで1分30秒067とコースレコー
ドを1秒5以上縮めるタイムでクラストップに踊りでる。これをNo.44アペックスDL
モモコルセMR2、ピーター・ダンブレックが30秒999で追い、この2台のMR2がクラス
・ポールを争うかに見えた。だが、ここに割り込んだのが今季第4戦から参戦して
いるNo.19 ウェッズスポーツセリカだった。マッシミリアーノ・アンジェレッリが
1分30秒029を叩き出して、逆転。このまま暫定ポールを獲得。午後の予選でも、こ
のタイムをしのぐクルマは現れず、FF車としてはGTC初のポール獲得となった。GT300
クラスではこのNo.19 ウェッズスポーツセリカを筆頭に、クラス8位までが従来の
コースレコードを更新するシビアな予選だった。

GT500 POLE POSITION
No.100 RAYBRIG NSX  1'23.796
飯田章「ポールを獲ったのはうれしいけれど、クルマはまだ決まってない。失敗し
ても23秒前半だと思っていたのに、このタイムは遅いよね。ベストラップを出した
ときはクリアラップが取れてたんだけど、ちょっとタイヤのタイミングを外したか
な? 決勝レースはやってみないとわからないですよ。最近ツキが無いけど、ボク
は落ち込んではいないですよ。レースもガンガン行きます。でも、そろそろ勝たな
いとみんな許してくれないね(笑)」


GT300 POLE POSITION
No.19 ウェッズスポーツセリカ  1'30.029
マッシミリアーノ・アンジェレッリ「ここで乗るのは初めてで、昨日も20ラップし
ただけ。FF車でのレースは3戦目だし。それでベストラップが出せたのでうれしい
よ。タイムは午前に出したものだけど、クルマは午後のセットのが良かったね。セ
リカは難しいクルマだ。予選での一発の速さはあるけど速いペースでコンスタント
に走ることができないのが今のボクらの問題なんだ。ポールから逃げ切る自信? 
そんなのないよ(笑)。でも、狙ってるのはもちろん勝つことさ」

以上
                       GTアソシエイション事務局
                       GTインサイドレポート班
                       古屋 知幸 = QYB04322 =


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース