全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.3/5

                     ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
                       1997  GT INSIDE REPORT
   Round 3 Hi-land GT Championship                            29 June '97
   Inside Report                 インサイドレポート 1          FMOTOR4版
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'97GTC第3戦 ハイランドGT選手権レース

       ◎カーナンバー前の"#"はGT500クラス、"*"はGT300クラスを表します

☆レース前のトピックス
◎新型になったスカイライン勢
 今回から、#2 ZEXELスカイライン、#3ユニシアジェックススカイライン、#12 カ
ルソニック スカイライン、#556 KURE R33の、都合4台のスカイラインが97モデル
に置き換わった。各ドライバーに新型の印象を訊いてみた。
 #2 ZEXELスカイラインは金曜日にスカイライン勢のトップ、総合では2番手のタ
イムをマーク。鈴木亜久里は「富士ではストレートで負けていたが、ここでは負け
ていない。乗っていても96と97の違いは感じないが、クルマの仕上がりは勝てるレ
ベルにある」と自信をのぞかせる。
 いっぽう、#556 KURE R33の影山正彦によれば、「クルマの感じはあまり変わらな
いですね。ただ剛性が上がっているので、セッティングがきちんとできるようにな
りました。それと96モデルは同じスカイラインでも個体差が大きかったんですが、
バラツキは少ないみたいです。まぁどんなクルマでもある程度はしょうがないんで
すけどね。エンジンについては、パワーは変わりませんが、レスポンスが向上して
ます」とのこと。ただ金曜日には「エンジンがどうも朝から元気がなかった」た
め、載せ換えることになった。
 #12カルソニック スカイラインの星野一義は「97になったといっても中身は変わ
らないからね。まだまだこれからだね」と言う。この#12は、金曜日のフリー走行4
回目の途中、本山哲が第1コーナーでコースアウトし、前後バンパーおよびアンダー
パネルを破損してしまった。本山によれば、「最初からブレーキのフィールが良く
なかったんですよ。その周によってブレーキの効き始めるペダルの位置が違うんで
す。コースアウトした時は、前の周より手前の位置で効いてしまったために、早め
にロックしてしまって、まっすぐ飛び出してしまいました。原因がつかめていない
ので、ちょっと苦しいですね」とのこと。
  #3ユニシアジェックススカイラインの長谷見昌弘は「まだ、96より97のほうがい
いところというのは、はっきりは言えない。ただ、ドライだとフロントの喰いつき
はいいんだよ。これまではそれで悩んでいる部分もあったからね。ウェットだとま
だちょっとね・・・」と、今ひとつ納得がいっていないようすだった。

*55 Castrol RX7
 RE雨宮に続き、今回から3ローターの20B型を搭載してきた。「GT300クラス同士
なのに500クラスみたいに抜かれる。深沢さんと話していて、これではつまらない、
完走できなくても速さをアピールしたい、ということになったんです」と言うのは
長島正明。エンジン自体は、かつてのGCレース('89年で終了)用で、広島マツダ
が保有していたもの。昨年の富士から載せようという計画があったが、それが今回
実現したということだ。「RE雨宮さんのはコスモ3ローターの改造で、ウチのはマ
ツダ発売のもともとは450~550psあるレース用エンジンだから、リストリクターを
つけてパワーをおさえても有利だと思うんです」(長島)
「カリカリのGC用高回転エンジンだから、やってみないとわからない。でも13Bでタ
ナボタ狙いをやっていてもしかたないんで、カッコだけでもつけたい(笑)。遅く
ても20Bで闘っていれば話題になるでしょう。でも、エンジンに火が入ったのが今
週の水曜の夜7時で、金曜の午前1時にエンジン調整が終わったという、ギリギリ
の仕上がりになってしまったんです。ミッションやデフは富士のまんまです。ハイ
ランドも初チャレンジのコースなんですよ。深沢さんは走ったことがあるそうです
が、でも、アンフィニ西東京に泥棒が入って、深沢さんのレーシングスーツとヘル
メットが盗まれちゃって困ってるんです。完走とか大それたことは考えていませ
ん。野上さんのところのロードスターには負けたら困るんで、逆ポールは避けたい
ですね。今回はデビューなんで、次の富士で結果を出したいです」(長島)

*17 東京科芸専:REロードスター
 第2戦富士でのデビューが予定されていたロードスターが今回ようやくデビュー。
シェイクダウンは仙台ラウンド直前の月曜日に富士で行われた。野上敏彦によれ
ば、「シェイクダウンは無事に終わったんですが、マイナートラブルが出て4周ぐら
いしか走れなかったんです。でも、RX-7よりフィーリングは良かったんです。今の
ところは、RX-7よりしなやかな感じです。RX-7と同じパワートレインで重心ははる
かに下がって、トレッドも広がって安定感が出ました。ただ、これで2ローターはウ
チだけになっちゃったのに、レギュレーションが変わって1000kgになったんで、ク
ルマが軽いんでバラスト積んだりするのが大変です」とのこと。タイヤは、RX-7で
はフロント240、リア265を装着していたが、ロードスターではフロント215、リア
240へと1サイズダウンした。「18インチは値段が高いんで、17インチを履いていま
す。RX-7も一応動けるようにはしてあります。学生にとっての実習ですのでマシン
が壊れたらしかたないですから。造るのも材料代くらいで、アリモノのパーツや貰
いものでできてます。製作費は500万円ぐらいしかかかってないと思いますよ。ま
ず予選通過ができたら、次には完走を目指したい。キング・オブ・ロードスターに
恥じないようなレースをしたい(笑)」(野上)

◎ 訂正
*57 SiFo Spider Ver. GTについて、第2戦富士でのレポート文中、「重量も900kg
の規定に合うんです。ベース車両が850kgですから。ただ、クリオ・マキシという
ラリー用のエンジンなので、エンジンが250ps程度のパワーしかないんで、富士に
関して言えばパワー不足から厳しいコースだと予想されます」との記述がありまし
たが、正しくは「GT仕様の装備をしても900kgプラスの重量なので、規定に合わせ
るためには100kg近いウェイトを積まねばなりません。また、クリオ・マキシ用の
ラリーエンジンを搭載しておりパワーは250psしかないため、ウチのクルマにとっ
て富士はきびしいコースでしょう」でした。なお、同チームは、「今回はエンジン
のリビルドが間に合わず出場を見合わせた」(藤井監督)とのことです。

◎MR2勢、3台中2台にターボチャージャーを装着
 今回、3台のMR2勢のうち2台がターボを装着してきた。ワイズダンロップBP 
MR-2の藤田孝博は「バランスが取れてないんで、その分トラブルが心配です。NAの
ときですらドライブシャフトのトラブルが出ていますから」という。加藤寛規によ
れば「ベンチで出ていたトルクが全然出てないんです。コンピュータのセッティン
グもあると思うんですが、2サイクルのバイクみたいにものすごいピーキーな
“ドッカンターボ”になっているんです」とのこと。*25 つちやMR2の土屋武士は
「つい最近クルマができたばかりで、金曜日に初めて見ました(笑)」。金曜日の
走行後には、「ターボに問題あり、です。ちょっと大きすぎたかもしれません。*6
も同じなので、タイムは出てないでしょう。予選は一発集中でタイム出して、決勝
はデータ取りかな…。勝ちは狙いますけど」とやや弱気だった。一方、唯一のNAに
なってしまった。*91 バーディークラブ・MR2。松永雅博は「一発はターボのほうが
速いと思うんですが、NAもバランスは悪くない。今回、フロントのトレッドを広げ
たんで、コントロールがしやすくなって、クルッと回るスピンはしなくなりまし
た。ターボとは30~40PS位の差はあるみたい。他が煮詰まったらターボに手をつけ
たいんですが、NAでもまだまだつちやさんの所のようなマシンの仕上がりには及ん
でいませんから」という。

*27 TEAM FCJフェラーリ
スチーブン・アンドスカー
「アンデルス(オロフソン)がこのレースに来られなくて、私を推薦してくれ、チー
ムが受け入れてくれたので今回走れることになりました。この3年間日本で走れな
かったのですが、以前のようにまた日本で走りたいと思っていました。それで毎年日
本にもどって来る道を求めていたのでこの機会をたいへんよろこんでいます。GTCは
どんどんくなっていますね。出来れば続けて行きたいと思っています。ただ、クルマ
についてはとてもまだコメントできないですね。何しろこのサーキットは初めてだ
し、クルマも初めてだし、今日はこのコンディションですからね。昨日が初めてです
し。次のレースにはアンデルスが出ます。実はこれが私の参加する今年初のレースで
す。来年もGTCに出たいですね。それも出来ればGT500クラスに」

#510 RH CERUMO SUPRA
ベルトラン・ガショー/ポール・ベルモンド
「パワークラフトとの契約が2戦までで切れて、今回はじめて新しいチームから参
加するんだ。クルマは昨年のタイプ(セルモが使っていたもの)に、97年仕様のエ
ンジンを積んでいる。ギヤボックスはHパターン。調子? 悪くないよ。ただ、今
回がデビュー戦なんで、まだまだやるべきことが多い。でもやりやすい良いチーム
だよ。それにいままでは1台だけだったが、このチームは2台走らせている(セル
モ・スープラ)のでクルマについての情報交換をすることが出来る。これは重要な
ことだよ。次の富士までに97仕様のエアロパーツを組み込む予定だ。ギヤボックス
についても僕はHパターンの方が好きなんだ。シーケンシャルはどうも好きではな
い」(ガショー)「僕はシーケンシャルの方が好きだよ。ともかくもっと走り込ま
ないと。日本でのレースは難しい。ヨーロッパではいつももっと前を走っているの
に、ここに来ると後ろに下がってしまう。このサーキットも初めてだし慣れが必要
だ」(ベルモンド)

#34 土屋圭市(STPタイサンポルシェGT-2)
「路面がちょい濡れだと良い感じだね。ドライやヘビーレインだとちょっとウチラ
には辛いかな。今回は目を三角にしないで、久々に戻ってきた国内のGTレースを楽
しみますですね」

#8 POWER CRAFT SUPRA
ワイン・ガードナー 「今回パワークラフトのスープラに乗ってくれないかとお誘
いを受けて、日本のGTにカムバックできました。今シーズンはオーストラリアの
ツーリングカー・レースをメインにやっていました。日程的には幸運にもダブッて
いませんので、今シーズンの残りのレースには全部出ると思います。97年モデルの
スープラは、クルマとしてはとてもよくなっていると思います。ただ我々のクルマ
はオーバーステアが強くて、今いろいろと調整しているところで、どこまでいいの
かまだよくわかっていません。また昨年はダンロップ・タイヤでちょっと問題が
あったのですが、今年はブリヂストン・タイヤで今のところまったく問題ありませ
ん。またチームのパワークラフトも、小さいけれどいいチームだと思いますので、
自分としては今の課題はどうクルマを造り上げるかだと考えています。今シーズン
の目標は、いい成績を残すことと、自分のドライビング技術を上達させることです
が、そのなかで1回か2回勝てればうれしいですね」


☆予選日のトピックス
*910 ナインテンポルシェ(予選1回目GT300クラストップ)
砂子智彦「ボクに代わってから『あ、これなら行けるかな』とアタックしました。
本当のラストで逆転できたんですが、ポルシェとダンロップのウエットタイヤの
マッチングが合ってるみたいです。ただ、明日の天気はわからないんで、もし回復
してしまうようだったら勝ち目はないんで、是が非でもポールを取りたい。ドライ
だとポルシェに勝ち目はないと思います」

*6  ワイズダンロップBP MR-2(予選1回目GT300クラス2番手)
藤田孝博「ダンロップ勢はヘビーレインは良いみたいですね。最後に同じダンロッ
プの910に逆転されてしまいました。明日、昨日の午後のような晴天に回復したら、
水温がすぐに上がっちゃってパワーが全然なくなってしまうんで辛いと思います。
まだ完走がないんで、大事なレースがしたいです」

*26 タイサン スタカードRSR(予選1回目GT300クラス7番手)
鈴木恵一「あの雨じゃ(ムリにアタックに)行ってもしょうがないでしょう。ま
あ、いいんじゃないの、この辺の位置でも」

*19 RS☆Rシルビア(予選1回目GT300クラス9番手)
福山英朗「ダンロップにポルシェの組み合わせでしょう、トップは。シルビアは雨
は苦手なクルマなんで、午後はセッティングを変えてみます」

#18 avex童夢無限NSX(予選1回目総合16番手)
 昨日の走行でエンジンが不調だったため、今日の朝3時までかかって別のものに
積み替えた。ところが予選開始早々からまたしてもエンジンがバラバラいいだし、
結局まともにタイムを出すことができなかった。黒澤は「せっかくグランドスラム
(JTCC、エフポンと連勝中)がかかってたのになあ。直れば、雨だし、2位を2秒
くらいチギってやるのに」と、いかにもトラブルが残念そう。無限のエンジニアが
予選2回目にむけて修復中だが、どうやら原因はつかめたようで「午後は大丈夫で
す」とのこと。

*17 東京科芸専:REロードスター
 昨日の3回目の走行で左リアの足回りを破損。パーツ自体の耐久性に問題がある
ということで、このレースの出走を諦めざるをえない状況となった。

#2 ZEXELスカイライン(予選総合2位)
エリック・コマス 「今日は最初にクルマのセットアップを調整するために出ていっ
たのだけれど、そのときたまたま出したタイムが予選タイムです。その時点でトッ
プ2に入っていたのは知っていましたので、もう一度ピットに入って、セットアッ
プを変えて出ていったら、急に雨が強くなってしまい、残念ながらタイムの更新は
できませんでした。97年モデルのスカイラインは、クルマとしてはそんなに大きな
変更はありません。空力の変更と細かいメカニカルな変更ていどです。ですから明
日ドライになれば、なにが具体的によくなったかがハッキリわかると思います」

#100 REYBRIG NSX(予選総合3位)
高橋国光「前戦のクラッシュの影響はもうありません。ただ、雨はほとんど走って
ないんです。でも、非常に良い感触で走れました。予選だし雨なので集中して走っ
たら、すっと出たタイムです。え、NSXは雨のがいいかって? ボクはドライで力
いっぱいで走りたいですね。そういう走りをお客さんにもいい気分で見てもらいた
いです」

#12 カルソニックスカイライン
ファンベルト・プーリーの破損で、予選1回目の最後の20分間まで走り出すことが
できなかった。その後ようやく本山哲が乗り込み走り出したが、シケインでコース
アウト。昨日の走行で壊したフロントバンパーとアンダーカウルをまた破損してし
まった。本山によれば「昨日はブレーキトラブルでしたが、今日はボクのミスです」
とのこと。バンパーはKURE R33用に用意されていたものを使うようだが、補器類の
修理に時間がかかるため、2回目の予選には出場できないもようだ。

#3 長谷見昌弘(ユニシアジェックススカイライン、予選総合16番手)
「昨日、エンジンが壊れてしまって、今日はエンジンもミッションも新品だった。
デフもバラしている。だから、予選の最初の2-3周は古いタイヤで出ていって様子を
みていたんだ。それから新品タイヤに替えていったんだけど、もうそのときには雨
がひどくなってタイムアップできなかった。午後はさらにコンディションが悪化し
てしまった。でも、クルマ自体の調子はいい。午後の、あのコンディションのなか
で2分2秒台まで出ているからね。決勝はぜひ晴れてくれることを望む。これだけ後
ろのポジションじゃ、雨だとまるで前が見えないでしょ」

#18 黒澤琢弥(avex童夢無限NSX、予選総合6番手)
「アタックをかけた周に他車にずーっと前をふさがれっぱなしで、あれで1秒はロ
スした。一度下がって間合いを計ろうとしたんだけど、後ろからも来ていたので前
を抜くしかなかった。最後はS字でスピンしてしまった。オイル漏れがあったのか
もしれない。サイドブレーキを引いたみたいに、いきなりクルンといってしまった
からね。でも、明日は雨なら楽勝でしょう。午後は、他はみんな2分2秒とか3秒
でしょ? 問題は開催されるかどうかだね(笑)」

*81木下隆之(ダイシンシルビア、GT300クラス予選4番手)
「ダンロップにタイヤが代わった。『GT300クラスにBSユーザー一人だけは大変で
しょう』というのが理由です。午前と午後ではセッティングをずいぶん変えた。走
りを変えたのと、雨がすごい降ってタイヤの部分のラインの水がはけて、水たまり
が減ったことで、なんとかタイムアタックできた。(決勝は、雨でも晴れでも)
どっちでもいいけど、テストのときはドライでは一番時計だったし、雨でのコンス
タントラップを出すのはハイドロが辛いから、晴れたほうがいいかな。雨でも単独
走行は良いんだけど、ラインは外せないから」

*7 山路慎一(RE雨宮SuperG RX7、GT300クラス予選5番手)
「午前中は昨日ガンガン使ったタイヤでそのまま行っちゃったんで、シャレになら
ないぐらいきつかった。午後は、タイヤを他の人と同じものにしてもらったから、
タイムが上がったんです(笑)。今回パワステをつけてもらって、ようやく慣れて
きました。明日は、台風の後で極端に気温が上がりそうですね。昨日も雨上がりで
気温が上がってパーコレションなどが出たんですが、対策はバッチリです。どこが
悪いっていうことはないんですが、いい材料も少ないんです。ただ、出たトラブル
にはきちっと対処しています」


☆ポールポジション・インタビュー
#37 カストロール・トムス・スープラ(総合予選1位)
鈴木利男 「タイムを出したのは、1回目の予選を走り始めて4周目か5周目だっ
たんじゃないかな。そのときはまだ小降りでしたから。ホントは今回関谷さんが予
選スタート役の順番なんですが、昨日の午後急に『お前行け』って言われて…。で、
ドライだったらボクだけど、雨が降ってたんで関谷さん行くんだろなって思ってた
ら、結局行かされて…」
関谷正徳 「行かされてって、1人で行っちゃったんじゃない(笑)」
利男 「クルマの調子はいいんで、いいなりに走ったらタイムが出た感じですね。
走り始めてすぐ、前のクルマとの間を開けたりしたら、たまたまクリアに走れて。
タイミングがよかっただけです。その後雨が強くなったので、まぁラッキーかなと」
関谷 「今日は4~5周しかしませんでした。雨の中のスープラの操縦性は、まぁ
まぁってとこでしょうか。攻めて行けば滑りますしね…。でもポール取れてますか
ら、そんなに悪くはないでしょう」
利男 「でもレースはドライのほうがいいですよ。クルマはどっちでも調子いいで
すけどね。ま、どっちでもポカしなければ、いけるでしょう」
関谷 「レースは利男が雨で、俺が晴れてるのがいいな(笑)。利男が雨で行って、
俺がドライタイヤにちょうど換えて出るって感じがいいね」


*21 ダンロップ-BP-BMW(GT300クラス予選1位)
山本健司 「去年から一ツ山レーシングのクルマに乗っていまして、今シーズンは
第2戦から乗っています。以前はフォーミュラ・ミラージュに乗っていました。GT
でポールポジションは初めてですが、やはり気持ちいいものですね。今回のタイム
は、もうダンロップさんのタイヤのおかげにかぎると思います。午前中はちょっと
ミゾの少なめのレインタイヤでいったんです。で、午後はミゾの多いタイヤでいっ
たんですが、これがもう午前中よりグリップする感じで、フィーリングがよかった
んです」
一ツ山幹雄 「ボクと兄貴(一ツ山康選手)でサーキットごとに、得意なコース、
不得意なコースで分けて乗っているんですよ。僕はGTでは、ハイランドと美祢で乗
ることになっています。今シーズン用のマシンは、エンジンはJTCC用のものを使っ
て、ボディの軽量化と空力関係のために、だいぶ手を加えています。ドアはアルミ、
ボンネットはカーボンです。で、今1トン、ギリギリくらいじゃないですかね。そ
れ以上軽くする必要はありませんから…。実は昨日まではウェットのテストでは、
リアに250というサイズのタイヤを履いていたんですよ。それを今回ダンロップさ
んの考えで、260っていうちょっとワイドで径の大きなタイヤにしたんです。午後
の予選で初めてつけたんですが、それでクルマの動きがかなりよくなって、タイム
につながったんだと思います。また今回、オーバーフェンダー関係と空力パーツを
全部変えてきています。それも効果はあるようです。決勝レースは、ウェットかド
ライかでも違いますが、GT300クラスがどのていどのペースで周回するかによるで
しょうね。ウェットなら、ミスなく走ればかなり行けると思います。でも運転する
ほうからすれば、ドライのほうがいいですけどね」
山本 「ボクもそうです。ただドライではあまりテストできていないので…。まぁ
どちらでもいいです」


*インサイドレポート2に続く
                       GTアソシエイション事務局
                         GTインサイドレポート班
                         古屋 知幸 = QYB04322 =


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