全日本GT選手権

GTインサイドレポート 99Rd.7/2

■ 1999 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 7 MOTEGI GT CHAMPIONSHIP RACE                     FMOTOR4 EDITION
  Qualify REPORT         予 選            99/10/23
 -------------------------------------------------------------------------
'99AUTOBACS CUP GTC第7戦(最終戦)もてぎ(10/23,24)

連覇は許さない!
No.36 カストロール・トムス・スープラが意地のポール奪取!!
ランキングトップ3がコンマ3秒差にひしめく!混沌のGT300チャンプ争い…


10月23日、栃木県・ツインリンクもてぎで1999年AUTOBACS CUP全日本GT選手権最終
戦(第7戦)MOTEGI GT CHAMPION RACEの公式予選が行われた。今季最後のポール
をゲットしたのは逆転チャンプを狙うNo.36 カストロール・トムス・スープラの黒
澤琢弥。GT300クラスは前戦に続き、No.15 ザナヴィARTAシルビアの土屋武士がク
ラスポール。ザナヴィは今季4度目のポールで、これはGT300の新たな年間最多記
録となる。

■連覇に向けて好位置を得たNo.1 コマス
 予選第1回目は午前10時45分から1時間で行われた。天気は晴れ、気温も21度と
まずまずのコンディションの中、予選が始まる。開始と同時にNo.1 ペンズオイル・
ニスモGT-R(本山哲)にランキング2位のNo.36 カストロール・トムス・スープラ
(黒澤琢弥)が相次いでコースイン。そのNo.36 カストロールは1分48秒868で、
早くもコースレコード1分49秒800を1秒近く更新するタイムでトップに立つ。No.1
 ペンズオイルも49秒363で、この時点の2番手に。No.36 カストロール・トムス・
スープラはこの後、さらに48秒374までタイムアップし、後続との差を開く。15分
に昨年のポールシッターNo.16 Castrol無限NSX(道上龍)が48秒596を記録し2番
手に迫る。No.1 ペンズオイルは49秒158までタイムを詰めたが、ポジションは5番
手と下がる。この後、上位陣では大きくタイムアップするものはなく、No.36 カス
トロールの暫定ポールが決定した。
 予選2回目は午後3時ちょうどから開始。空には薄く雲が掛かり晴れではあるも
のの気温は23度と予想ほど上がらない。まずNo.36 カストロール・トムス・スープ
ラが1分49秒578でトップに。12分時点でNo.6 ESSO Tiger Supra(野田英樹)が49
秒505がトップを奪う。だが、すぐにNo.2 ARTAゼクセルスカイライン(クルム)が
1分49秒015でトップ交代。だが、17分経過時点に、No.16 Castrol無限NSXが1分48
秒837を出して、再度トップが入れ替わる。No.39 デンソーサードスープラGT(土
屋圭市)も49秒223までタイムを詰めて3番手に。これでトップはNSX、2番手スカ
イライン、3番手スープラと3車種が均衡することとなった。このままGT500占有
時間を終了し、GT300との混走時間でも上位陣に大きな変動はなくこの予選を終了。
 2回目はNo.16 Castrol無限NSX(道上)がトップとなったが、1回目のNo.36 カ
ストロール・トムス・スープラのタイムを上回ることが出来ず、これでNo.36 カス
トロール・トムス・スープラの第5戦富士以来、今季3度目のポールポジションが
確定した。
 No.36 カストロールの関谷/黒澤組がチャンピオンとなるには優勝もしくは2位
が条件なだけに、このポールは貴重だ。一方、ランキングトップのNo.1 ペンズオ
イルのコマスも予選6位と、決勝を3列目からスタートする。コマスは4位以内に
入れば、チャンピオンを確定できるだけに、これも好位置といえる。決勝では激し
いバトルが展開されるだろう。

■速い!ザナヴィ土屋が今季4度目のポール獲得
 GT300クラスは、予選1回目にNo.15 ザナヴィARTAシルビア(土屋武士)が1分
57秒485と、昨年のクラスポールタイム1分58秒905を大幅に上回るタイムで暫定ポ
ールを獲得。予選2回目には、ザナヴィとタイトルを争うNo.25 モモコルセ・ア
ペックスMR2(新田守男)が1分57秒653、No.19 ウェッズスポーツセリカ(織戸
学)が57秒776と、共に57秒台入れるものの、ザナヴィの午前のタイムには届かず。
これでNo.15 ザナヴィARTAシルビアの今季4回目のクラスポールが決まった。だ
が、チャンピオンを争うNo.15、No.25、No.19がわずかコンマ3秒で上位3グリッ
ドを占め、こちらも目を離せないレースとなりそうだ。


GT500 POLE POSITION
No.36 カストロール・トムス・スープラ
黒澤琢弥 1'48.374(コースレコード)
「チャンピオンシップでペンズオイル(No.1)に12ポイント負けているんで、ポール
ポジションは狙ってました。でも、狙ってとれるものでもないとは思いますけれど、
スタッフがいい仕事をしてくれて、獲れてほっとしてます。決勝でボクがスタート
かどうかまだわからないですけれど、いいスタートがきれてミスしないで関谷さん
にチェンジする、それが一番重要な仕事で、ペンズオイルがどうのっていうのは終
わってから考えます。クルマの心配は今の所ないんですが、レースですから何が起
きるかわからないんで、それよりも自分がすべての状況に応じてドライビングをミ
スなくできるかどうか、それが課題です」


GT300 POLE POSITION
No.15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士 1'57.485(コースレコード)
「チャンピオンがかかってて、大事なスタートを一番前からスタートできるんで、
有利なポジションからスタートできるのは、良かったです。2回目にタイムがのび
なかったのは、決勝を想定したセッティングをしていたんで、1回目がすごくいい
タイムが出てたんで、予選順位は大事だったんですけど、まあ、なんとか…とチー
ムの判断で…。まちがっても3番手4番手から落ちることはないだろうという事で」


以上
                       GTアソシエイション事務局
                        GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース