Formula Nippon

Fニッポン第9戦 鈴鹿 予選1回目


逆転チャンピオンへ向けて、まずはライアンが先制パンチだ!(Photo:Motorsports@nifty)

 2004年全日本選手権フォーミュラニッポンもいよいよ最終戦を迎えた。今シーズンは、優勝ドライバーが6名も出るなど大混戦。最終戦を残して総合チャンピオンの権利を残しているのはアンドレ・ロッテラー、リチャード・ライアン、井出有治の3名。最終戦で3名以上に総合チャンピオンの可能性があるのは、フォーミュラニッポン9年間の歴史のなかでも初年度1996年のラルフ・シューマッハー、服部尚貴、星野一義の3名以来8年ぶり2度目。いかに今シーズンの争いが激しかったかを物語っている。

 各選手、チャンピオンになる条件は以下のとおりである。(フォーミュラニッポン公式ページより抜粋)

アンドレ・ロッテラー 優勝・・・無条件決定
2位・・・ライアン3位以下
3位・・・ライアン2位以下
4位・・・ライアン2位以下、井出2位以下
5位・・・ライアン3位以下、井出2位以下
6位・・・ライアン3位以下、井出2位以下
7位以下・・・ライアン4位以下、井出2位以下
リチャード・ライアン 優勝・・・無条件決定
2位・・・ロッテラー5位以下、井出3位以下
3位・・・ロッテラー7位以下、井出2位以下
井出 有治優勝・・・ロッテラー4位以下

 数字上は、アンドレ・ロッテラーが有利だが、その分プレッシャーもかかるはず。リチャード・ライアンも鈴鹿は得意とするコースなので十分チャンスはある。井出有治も前回優勝で波に乗っているので上位2人が絡むことあれば一気にチャンピオンシップをさらっていくことだろう。

 また、彼らの所属するチーム、ナカジマ、ダンディライアン、インパルのピット戦略にも注目だ。緒戦でナカジマはピットストップで右サイドのみのタイヤを交換するという奇襲戦法で小暮卓史を優勝に導いている。さらに彼らのチームメート、小暮卓史、服部尚貴、ブノワ・トレルイエの動きにも目を離せない。ピットアウトしたライバルの前に立ちはだかりチャンピオンを狙うチームメートをアシストする戦略も十分考えられる。

 今回の予選方式は、1回目の予選でトップ10名を選出し、その10台によって2回目の予選がスペシャルステージにより争われる。つまり、1回目の予選で11位以降は決定してしまうことになり、1回目の予選から激しい争いが予想される。

 午前10時35分より1回目の予選が開始された。鈴鹿は雲一つない好天、やや強い風が1コーナーに向けて吹き抜けている。

 ここで、トップタイムをマークし暫定のポールポジションについたのはチャンピオンシップランキング2位につけチャンピオンの可能性を残しているリチャード・ライアン。2位にはチームメイトの服部尚貴がつけダンディライアンにとっては最高の予選1回目となった。3位、脇阪寿一。チャンピオンシップランキングトップのアンドレ・ロッテラーは6位と出遅れ、同ランキング3位の井出有治はなんと10位、ぎりぎりで2回目予選のスペシャルステージへ進出した。

 2回目の予選は午後3時よりこの予選のトップ10により1台づつ2周計測のスペシャルステージにより争われる。

2004年11月6日 鈴鹿サーキット(三重県) 予選1回目 天候:晴れ/コース:ドライ
Fニッポン -RIJ- (2004/11/06) Qualfying Session #1 Weather:Fine Course:Dry
2004 Fomula Nippon Round 9 鈴鹿サーキット 5.807km
PNoDriverTeamTimeDelayGapkm/h
140リチャード・ライアンDoCoMo TEAM DANDELION RACING1'45.304--198.52
241服部 尚貴DoCoMo TEAM DANDELION RACING1'45.4880.1840.184198.18
37脇阪 寿一Team LeMans1'45.5120.2080.024198.13
432小暮 卓史PIAA NAKAJIMA RACING1'45.5140.2100.002198.13
519ブノワ・トレルイエmobilecast TEAM IMPUL1'45.5450.2410.031198.07
631アンドレ・ロッテラーPIAA NAKAJIMA RACING1'45.6110.3070.066197.95
71本山 哲TEAM ADiRECT 5ZIGEN1'45.6650.3610.054197.84
88土屋 武士Team LeMans1'45.6810.3770.016197.81
92金石 年弘TEAM ADiRECT 5ZIGEN1'45.8680.5640.187197.46
1020井出 有冶mobilecast TEAM IMPUL1'45.9180.6140.050197.37
以上スペシャルステージ進出
1125片岡 龍也Team LeMans Spirit1'46.1230.8190.205196.99
124立川 祐路Yellow Hat KONDO Racing Team1'46.4571.1530.334196.37
133道上 龍Yellow Hat KONDO Racing Team1'46.4761.1720.019196.34
1428野田 英樹CARROZZERIA Team MOHN1'46.6841.3800.208195.95
1512影山 正美COSMO OIL RACING TEAM CERUMO1'46.8331.5290.149195.68
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'52.6757.3715.842185.53
1611松田 次生COSMO OIL RACING TEAM CERUMO1'56.12410.8203.449180.02
  • シャーシーは全車Lola B351、エンジンは全車無限MF308、タイヤは全車BSです。
  • コースレコード: 1'44.082
  • #11 松田次生は、予選開始早々バルブの破損で走行を取りやめた。


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