全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第8戦は26日、スポーツランドSUGOで決勝レースのスタートポジションを決めるノックアウト方式の公式予選を行い、すでにチャンピオンを決めているロイック・デュバル(ナカジマ)がポールポジションを獲得した。
ノックアウト方式の予選は14時30分より始まった。東北地方のSUGOとはいえこの時期にしては気温が高め。
■Q1
ノックアウトQ1は20分間。上位11台がQ2に進出し2台が敗退となる。開始5分過ぎ、フリー走行から好調だった小暮卓史(ナカジマ)が1分7秒293でまずはトップに立つ。2位に石浦宏明(ルマン)でタイムは1分7秒823。
終了13分前、小暮がタイムアップして1分7秒063。ロイック・デュバル(ナカジマ)1分7秒527が2位に上がる。
終了5分前を切ったあたりで各車コースインしてアタック合戦が始まる。デュバルが1分6秒806を出しトップに立った。小暮は1分7秒063で2位。3位は石浦で1分7秒250。
このセッションで平手晃平(インパル)と、このレースでトップフォーミュラ100戦目を迎えた立川祐路(セルモ)がノックアウトされることとなった。
■Q2
Q2は10分間。3台がノックアウトされる。予選時間が短いため各車終了5分前あたりから、1周または2周のアタックにかける。
このセッションで素晴らしい走りをしたのは小暮。1分6秒711とQ1のデュバルのタイムを上回るもこれで終わらない。次周にさらにアタックを続行するとなんと、1分6秒332の驚異的なタイムを出してきた。このタイムは91年のJSPCにゲスト参戦したCカー、ジャガーXJR-14のティオ・ファビが出した全てのカテゴリーのコースレコード1分6秒514を上回るものである。
2位にはデュバルが1分6秒574で入りここでもナカジマレーシング1-2となった。3位は1分7秒084で塚越広大(HFDP)が入った。
このセッションでノックアウトされたのはブノア・トレルイエ(インパル)、国本京佑(ルマン)、リチャード・ライアン(ダンディライアン)の3台。
■Q3
Q3も10分間。このセッションで8位までのスタートポジションが決定する。小暮のさらなるタイムアップが期待されたが、アタックをミスしてタイムは1分6秒635。デュバルが1分6秒540でこれを上回り、ポールポジションを獲得した。2位には小暮。3位にはQ2に続いて塚越が1分7秒003でつけた。
決勝レースは明日27日、14時30分より62周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum